真珠まりこさん もったいないを見つめなおそう

ざっくり言うと
「もったいない」には愛がある
日本の「もったいない」を世界に
2020/07/15 武内陶子のごごカフェ 「カフェトーク」 ゲスト:真珠まりこさん(絵本作家)

くらし・健康

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2020/07/15

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2020年7月15日(水)放送より

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【出演者】
武内アナ:武内陶子アナウンサー
真珠さん:真珠まりこさん(絵本作家)


<真珠まりこさん プロフィール>
兵庫県出身。大阪とニューヨークのデザイン学校で、絵本制作を学ぶ。2004年から描き始めた「もったいないばあさん」のシリーズがベストセラーに。2008年より、地球上で起きている問題と、私たちの暮らしとのつながりを考える「もったいないばあさんのワールドレポート展」を開催。現在、環境省・地球生きもの応援団のメンバーも務める。

理想のおばあさん

武内アナ: 絵本のおばあさんは、丸眼鏡をかけて、白髪のおだんごヘアに花模様のかんざし1本。割烹着(かっぽうぎ)にモンペが定番のスタイルですが、何といっても特徴的なのが、半分開いた目ですよね。じろっと見られている感じで、大人でもドキッとします。
真珠さん: あの目は、観音様からヒントを得ました。観音様の目は半眼で、どこを見ているのかわからないけど全部見ているそうです。なので、もったいないことをしたら「どこからでも見ているよ」ということです。一見怖そうに見えるけれど、本当は愛あふれるやさしいおばあさんです。
武内アナ: 真珠さんにとって理想のおばあさんとは。
真珠さん: もったいないばあさんの言葉に「ものをゴミにするのは人の心。いらないと思ったとたんに、それはゴミになる。あるものをどう生かすのか、知恵があるほどお宝で、知恵がなければ、ただのゴミ」というのがあるのですが、愛着のあるものを長く大事に使い、丁寧な暮らしをしている。そんな知恵を伝えられるおばあさんになりたいと思っています。

「もったいないばあさん」誕生秘話

真珠さん: 当時4歳の息子に「もったいないから残さないように食べようね」と声をかけたら、「もったいないってどういう意味?」と聞かれました。農家の人が一生懸命作ってくれたお米や野菜を、お父さんが頑張って働いたお金で買って、お母さんが料理して…と説明したけれど、最終的には分からないと言われてしまいました。
武内アナ: 確かに「もったいない」の意味を子どもに説明するのは難しいですよね。
真珠さん: 小さい子どもが、イメージとして理解できればもっとわかりやすく伝えられるのではということで絵本を作りました。子どもたちが「もったいない」の意味を理解できず、自然の恵みや、作ってくれた人への感謝、思いやりの気持ちを忘れてしまったら、社会はどうなるのかと不安になり、きちんと伝えていかなければと強く思いました。

おばあちゃんの数だけ知恵がある

武内アナ: 「もったいない」のネタ探しはどうされているの。
真珠さん: ありとあらゆる人に話を聞いたり、知恵袋の本を読みまくったり、この16年間、毎日「もったいない」のことばかり考え続けてきました。そして、絵本や連載で取り上げるエピソードは、やってみないと分からないので、すべて実践しています。自分で試すうちに自分の生活も変わりました。そして、おばあちゃんの数だけ知恵があることもわかりました。「もったいない」はケチではありません。「もったいない」には作ってくれた人への愛があります。

日本の心を世界に伝える

武内アナ: 「もったいないばあさんのワールドレポート展」はどのような思いで企画されたのですか。
真珠さん: 世界ではいろいろな問題が起きており、厳しい生活環境で暮らす人々います。自分は日本人でよかった、ひどい目にあう国に生まれなくてよかったと思ってほしくないという気持ちで企画しました。「自分さえよければとは思わない」「命は全てつながっていて、1つ1つの命が大切だ」。世界の現状をわかりやすく伝えることで、「どうすれば、みんなで幸せに平和に暮らせるようになるのか」を考えるきっかけにしてもらいたいと思っています。
武内アナ: 日本の古き良き考え方を見つめなおさないといけませんね。
真珠さん: 住んでいる国や地域を大切に思う気持ちが「もったいない」の心を育みます。家族の暮らし方は昔とは変わりましたが、自分の暮らしを大事にしつつも助け合っていくことはできます。1人1人ができることをする。今こそ、幸せに暮らすって何だろうと、生き方を考えるチャンスだと思っています。

聴き逃しは1週間です。聴かないなんてもったいないですよ。

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2020年7月15日(水)放送より

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