石山アンジュさん 新しい家族のカタチ

ざっくり言うと
助け合って暮らす住まい
大切なのは信頼関係
2020/05/26 武内陶子のごごカフェ 「カフェトーク」 ゲスト:石山アンジュさん(一般社団法人代表理事)

くらし・健康

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2020/05/26

「カフェトーク」の放送を聴く
2020年5月26日(火)放送より

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【出演者】
武内アナ:武内陶子アナウンサー
石山さん:石山アンジュさん(一般社団法人代表理事)


<石山アンジュさん プロフィール>
1989年、神奈川県出身。国際基督教大卒。インターネットを通じて、個人の間で使っていないモノ・場所・技能などを貸し借りするサービス「シェアリングエコノミー」を通じた新しいライフスタイルを提案する活動を行い、2017年に内閣官房シェアリングエコノミー伝道師に任命。現在、イノベーション(技術革新)で社会変革を目指す「一般社団法人Public Meets Innovation」の代表理事を務める。自身もシェアハウスに住み、新しいカタチの家族生活をしている。

シェアハウスとは

石山さん: シェアハウスとは、入居している方各自の部屋(個室)があり、みんなが使える共有スペース(キッチンや、トイレ、お風呂、洗濯機など)がある賃貸住宅です。そして、みんなでくつろげる居間(ラウンジ)などがあるのが一般的です。シアタールームなどの豪華な設備が付いている場合もあります。

※部屋にシャワーなどの水回りが付いていることもあれば、1つの部屋に2段ベッドがあって部屋自体をシェアできる場合もある。

武内アナ: 私も大学時代、一軒の家に4人で下宿していました。家の規模はどのくらいなの。
石山さん: 数人でシェアしている家もあれば、100人以上が住んでいる大規模なものまであります。家の造りも一軒家からアパートのようなタイプまでさまざまです。現在、全国で約5000棟のシェアハウスがあると言われています。(一般社団法人 日本シェアハウス連盟「シェアハウス市場調査 2019年」より)
武内アナ: やはり、大学生など若い方が多いでしょ。
石山さん: 2015年の国土交通省の調査では、入居者の年齢は20代から30代が多いです。同じ趣味同士の人たちのシェアハウスもあり、多様化しています。

助け合って暮らす

武内アナ: プライバシーの問題などは。
石山さん: 基本的には、それぞれのプライベートな空間(個室)があり、自分の時間を大切にすることができます。キッチンも共有ですが、みんなの食事を作る必要はなく、自分が食べる分を自分で作ります。ただ、誰かが作ってくれた食事をみんなでおしゃべりしながら食べることもでき、それがシェアハウスの魅力にもなっています。共同スペースにいれば、自然と他の入居者との会話も生まれ、つながりができます。
武内アナ: ハウス内でのルールはあるの。
石山さん: 管理人さんが常駐していて、運営会社が決めた細かいルールがある場合もあります。いない場合は、住民同士でルールを決めています。私が住んでいるシェアハウスでは、住居者から組合費を集めています。掃除が得意なメンバーが共有部を掃除し、料理が得意なメンバーが、みんなの分の食事を作ってくれます。そして、みんなのために活動してくれたメンバーには組合費から謝礼を払うルールを決めています。
武内アナ: 石山さんがシェアハウスに住もうと思ったきっかけは。
石山さん: 世界中を旅していた父が、よく旅先で出会った友人を連れてきては家に泊めていて、とてもにぎやかな家庭でした。そんな環境で育ったので、人と人とのつながりにより支え合いながら生きていけるシェアハウスのような共同生活が好きになりました。現在、父は、横浜の実家を改装し、シェアハウスを経営しています。
武内アナ: 幼いころの経験からだったのね。シェアハウスに暮らす人たちは何を求めて入居しているのかしら。
石山さん: 人それぞれだと思いますが、比較的広いスペースに安く住める、仕事や学校では出会えないような人との交流を求めて入居される方が多いです。シェアハウスは、入居者同士が得意なことを出し合い、助け合って暮らせることが最大のメリットだと思います。

新しい家族のカタチ

石山さん: 私が住んでいるシェアハウスでは、新しい家族になることを目的に多くの方が暮らしています。職業も、ミュージシャン、作家、料理人、保育士、美容師、弁護士など多種多様です。夫婦で入居している人も何組かいて、子どもたちも一緒に暮らしています。子育てがはじめてのご夫婦でも、保育士のメンバーが子どもをみてくれたり、料理研究家のメンバーが料理教室を開いたり、ミュージシャンのメンバーが一緒に歌って踊る時間を作ってくれたりもしました。入居者同士で得意なことや、いろいろな経験を共有できるのがメリットです。
武内アナ: 昔の、助け合う長屋のようなイメージでしょうか。
石山さん: シェアハウスのメンバーにはLGBTの人もいます。彼は子どもと一緒に暮らすことで、自分には縁がないと思っていた子育てを経験することができて喜んでいました。血縁に関係なく、家族のように助け合える、まさに新しい家族のカタチを育んでいると思います。
武内アナ: そして、高齢者専用のシェアハウスも増えているそうですね。
石山さん: 最近では、介護サービス付きのシェアハウスや、若い世代と一緒に住めるシェアハウス、地域住民が気軽に遊びにこられる高齢者向けシェアハウスもあり、入居者と地域住民で高齢者を見守り、孤立を防ぐ形になっているところもあります。京都では高齢者宅の空き室を、低家賃で大学生に貸すサービスがあります。孫世代の学生と一緒に暮らすことは高齢者の生きがいにもなっているそうです。介護施設とは違い、自立した暮らしを送りたいけれど、1人は不安という高齢の方におすすめです。
武内アナ: 若い世代と住むことでイキイキもしますよね。
石山さん: 若い方もいろいろ学ぶこと多いと思いますよ。
武内アナ: 昔の暮らしがシェアハウスというカタチで戻ってきた感じですね。

※シングルマザーに特化したシェアハウスも増えています。

うまく暮らすポイント

武内アナ: 一緒に住むとなるとトラブルもあるのでは。
石山さん: みんな価値観が違うので、意見の相違はあります。うまく一緒に暮らしているためには、トラブルが起こってもしっかり話し合い、問題と向き合い、他者との信頼関係を築くことが大切だと思います。

聴き逃しは1週間です。1人で聴いても、何人で聴いてもよし。ただし「密」には気をつけて!

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2020年5月26日(火)放送より

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