「山らんまん 牧野富太郎」 植物監修 田中伸幸さん

23/06/17まで

石丸謙二郎の山カフェ

放送日:2023/06/10

#登山#ネイチャー#植物#朝ドラ

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23/06/17まで

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登山を趣味とし、山を愛する石丸謙二郎さんが「山」をテーマに、さまざまな企画をお届けする<石丸謙二郎の山カフェ>。今回のテーマは「山らんまん 牧野富太郎」。連続テレビ小説「らんまん」で植物監修をつとめる植物学者の田中伸幸さんがご来店。牧野富太郎は、日本各地で植物を調べ、1300を超える種に名をさずけました。彼が通ったふるさとの高知の山や、牧野が命名や分類に関わった高山植物について教えていただきました。

【出演者】
石丸:石丸謙二郎(俳優・ナレーター)
山本:山本志保(NHKアナウンサー)
田中:田中伸幸さん(植物学者)

らんまん

総合 毎週月曜~土曜 午前8時~8時15分ほか

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牧野富太郎がふるさと高知の横倉山で発見した植物

山本:
牧野富太郎は全国各地の野山にフィールドワークへ行ったそうですが、ふるさとである高知の山、横倉山(よこぐらやま)もじっくりと調べて、いろいろな成果があったようです。どんなものを発見したのでしょうか?

田中:
横倉山は初期のころから牧野富太郎が足しげく通って、標本を採取して調査をしていた山です。
例えば、しゃがみこんだときに偶然発見したと言われている、小さいランで「コオロギラン」というのがあります。「コオロギラン」は花弁の一番前に垂れ下がっている唇弁(しんべん)と言われている部分の形がコオロギの羽に似ているので、そういう名前をつけたんですね。

山本:
彼が見つけたってことですか?

田中:
そうですね。
あと、横倉山そのものの名前がついてる植物もありまして、「ヨコグラノキ」というのがあります。

山本:
名前のままですね(笑)。

田中:
学名をつけるときに基準となる標本があるのですが、牧野富太郎が基準となる標本を採った木が横倉山に今でも残っています。

山本:
田中さんも高知に勤務されていたときに行かれたそうですね。

田中:
このあたりは何度も行きましたし、「らんまん」のロケでも行きました。

山本:
ロケにも同行することがあるんですね!

田中:
そうですね(笑)。このあいだ、久しぶりに横倉山にロケで行かせていただきました。

山本:
標高が800メートルぐらいと聞きました。

田中:
ええ。

石丸:
どんな山ですか?

田中:
高知で唯一の修験道の霊場になっている聖なる山と言われていまして、とても樹齢の高いアカガシや、杉原神社というところがあるのですが、そこの大木のスギなどは非常に見応えがあります。頂上付近に約4億年前の石灰岩でできた非常に大きな断崖があるんですよ。これは「馬鹿(ばか)だめし」って言われています。

山本:
なんでそんな名前がついてるんですか……?

田中:
非常に危ないんですよ。先端まで行くのは馬鹿者だ、ということでしょうね。

横倉山は結構上まで車で行けまして、一番上の駐車場まで行くと、頂上まで30分弱ぐらいじゃないでしょうかね?

石丸:
ハイキングにいいですね。

田中:
とてもハイキングにおすすめの山だと思います。しかも、ふもとには博物館もあって、横倉山の自然を勉強することができます。

山本:
いいですね。化石が出たりすることもあると聞きましたよ。

田中:
横倉山自然博物館では、そういうくわしい展示もありますよ。

北海道の利尻山から南は屋久島まで調査

山本:
牧野富太郎は全国各地、北海道から南は屋久島まで行ったと聞きました。結構フットワークのいい方だったんですね。

田中:
今までは外国人が標本採集していたんですけど、その採集した標本は全部本国に持ち帰ってしまったんですよね。日本には比較となる標本が全く残っていなかったので、日本人の手によって一から標本を集めるということが必要だったわけです。牧野富太郎は、北は北海道の利尻山から南は屋久島まで調査をしているんですね。牧野が新種で見つけたのは、利尻山ではボタンキンバイがあります。

石丸:
中ぐらいの大きさの黄色い花。僕も拝見しましたよ。きれいでした! 山頂直下にずっと広がってて……。あの花に名前をつけたということですか?

田中:
そうですね。
あとは白馬岳(しろうまだけ)からヒメウメバチソウ、立山(たてやま)からチョウノスケソウ、これは和名を名づけました。

石丸:
チョウノスケソウは花弁が9枚あって、真ん中が黄色くて、山の上にある花としてわりと典型的な色と形をしてますよね。

山本:
和名の名づけ親、存在は知られていたけど、和名をつけたという。本人はそれも感慨深かったでしょうね。

石丸:
名前をつけることは植物学者としてやっぱりうれしいんですかね?

田中:
それはそうでしょうね。今まで誰も見つけていない植物を見つけて、そしてそれをきちっと報告して、それが学名に著者として残るという。

石丸:
それは誰でもつけられるわけじゃないでしょう?

田中:
国際的な植物の命名の規約があって、その規約に従ってきちっと発表すると学名をつけることができます。


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【放送】
2023/06/10 「石丸謙二郎の山カフェ」

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