山歩きでゆったり時間♪ フリーアナウンサー大橋未歩さん

22/05/21まで

石丸謙二郎の山カフェ

放送日:2022/05/14

#インタビュー#登山#ネイチャー

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登山を趣味とし、山を愛する石丸謙二郎さんが「山」をテーマに、さまざまな企画をお届けする<石丸謙二郎の山カフェ>。今回はフリーアナウンサーの大橋未歩さんがご来店。新婚旅行でアメリカのロングトレイルを歩いたときのお話を中心に伺います。

【出演者】
石丸:石丸謙二郎(俳優・ナレーター)
山本:山本志保(NHKアナウンサー)
大橋:大橋未歩(フリーアナウンサー)

行動食は何を持っていく?

石丸: <石丸謙二郎の山カフェ>。けさはお客様にフリーアナウンサーの大橋未歩さんをお迎えしています。
大橋: こんにちは。大橋未歩です。
石丸: 暑くなりましたからレインウェアを脱ぎましたね。グレーの半袖ですね!
大橋: はい(笑)。代謝がいいほうなのかもう……(笑)。
石丸: よく見たら僕も半袖です(笑)。暑がりなんです。

いくつかお便りが届いているんですが、せっかくアナウンサーの大橋さんが来てくださっていますから読んでいただけます? 積極的に自由に読んでください(笑)。
大橋: ありがとうございます。

30代男性・東京都
私が愛用している行動食は芋けんぴです。軽くて安くて高カロリー! しかもうまい! 溶けてドロドロになることもないし、砕けてボロボロになることもない。最強の行動食です。

石丸: 芋けんぴいいかもしれない!
山本: 軽いし!
石丸: 未歩さんが読むお便りいいですね。
大橋: ええ! 緊張します(笑)。

30代女性・山梨県
私は給食で出てくる個包装タイプのアーモンドフィッシュを持っていきます。もともと友人が山に持ってきていて、おすそ分けをしてもらったのがきっかけですが、ほどよい甘さと、何よりカリッとした食感が疲れた体に気持ちよく、すっかりハマってしまいました。難点はたまに煮干しが口に刺さることですかね。

石丸: わかります! 歯じゃなくて、口の上のほうに「アタタタ……」ってね(笑)。
大橋: そうそう、わかります(笑)。私も30代を越えて歯ぐきにすきまができて(笑)。
石丸: アーモンドフィッシュいいかもしれない。

60代男性・神奈川県
私の行動食は、1500メートル未満で特に危険箇所がない山では小分けの柿ピーとミニようかんで、1500メートル以上では、ようかんとボトルに入れたナッツ類と練乳です。練乳は重いけど、もしものときに命を長らえるために携帯します。

石丸: なるほど、標高で変えている! というよりは、危険地帯が現れるかどうか、だな。ビバーク(緊急的に野営)をするときにカロリーがあるものを。
大橋: 練乳は持っていったことなかったなぁ……! 確かに重いですもんね。でも命を守るためにも。
石丸: 練乳はどんなものだろう?
大橋: たぶんチューブタイプですかね?
石丸: なるほど! そうすればグチャって出ることもないしね。これはいいアイデアかもしれないですね。
大橋: 今度持って行ってみよう。
石丸: 皆さんありがとうございました。
大橋: 石丸さんはどんなものを持って行きますか?
石丸: 僕はね、基本的にようかんは持っていくんですけど、毎回いろいろ変えます! 実験をしていると言ってもいい。「これはああだな……」って。基本的にものすごく汗かきなので、ある程度水分があるものを。水を飲まなくても食べられるものを。
大橋: 先ほど言っていたアップルパイとか?
石丸: とかね。小分けのアップルパイがあったらいいね。ひとくちサイズのアップルパイね。なかなかない……あるのかな? だから探し中なんですよ。
大橋: 常に探求心でいっぱいで。
石丸: スーパー・駄菓子屋は大好きです!(笑)。

愛が深まる新婚旅行

山本: 旦那さまと思い出深い山旅に行かれたという大橋未歩さん。なんと、海外のロングトレイルに新婚旅行で行かれたそうですね? どんな旅だったんですか?
大橋: アメリカの「ジョン・ミューア・トレイル」の一部、100キロの行程を10日間かけて歩きました。
山本: 100キロを10日間!
大橋: 「ジョン・ミューア・トレイル」は、「JMT」とも言われたりするんですけど、カルフォルニア州のシエラネバダ山脈にあるトレッキングルートなんですね。北は日本人観光客にも人気だと思うんですけど、ヨセミテ渓谷から南はアメリカ本土最高峰のマウントホイットニーまで、およそ340キロ歩く行程です。そのうちの100キロを歩きました。

石丸: 100キロを10日間だから1日10キロ……。山の中での1日10キロってまあまあの距離です。
大橋: 荷物も私が10キロ、夫が20キロだったので、疲れなかったというのはうそになりますが、ゆっくり楽しむことができました。
山本: 国内外の山の中で、なぜジョン・ミューア・トレイルを選んだのでしょうか?
大橋: テレビ局を退社してフリーになりまして、長期休暇が取れることになったんですね。せっかく長期休暇があるのだから、なかなか行けない所に行こうと、夫と計画を立てまして。新婚旅行も行ってなかったので(笑)、夫から「どう?」と提案されたんですけども、始めは正直「どこ!?」と思ったのですが、私も冒険が好きなので行ってみようということになりました(笑)。
山本: もうちょっとお手柔らかな旅にしたかった……とかはないんですか?(笑)。
大橋: 今までは会社員でなかなか長期休暇が取れなかったので、やっぱり「体験」が一番の思い出になると思い、「せっかくだから」ということで。
山本: バテバテになったのが2日目と聞いています。
大橋: 標高3680メートルの「コイップピークパス」という所で、そこに向けて700メートルの高低差を上がっていくんですけど、森林限界を超えた山肌がとげとげしいんです。九十九(つづら)折りになっていまして、人が1人通れるくらいの細い道をひたすら3時間かけて上がっていきました。高い山の細い道を10キロ背負って登ることが初めてだったので、ガレ場(大きい岩が積み重なった場所)の石ころがゴロゴロゴロっと落ちていったりもしますし、風も強くて最終的に足がすくんでしまいまして、夫が私の10キロの荷物も持ってくれて、夫は合計30キロ持って登ってくれました。申し訳ないことを……(笑)。

山本: 優しい!
石丸: 旦那さんは大丈夫だったのかな?
大橋: 涼しい顔をしているように見えたんですけど、あとで聞いたら「ヤバかった」って(笑)。
石丸: 30キロが限界だね。
山本: 愛が深まりますね。
石丸: 愛がないと持てないね。
大橋: 「しかたない」って言っていました(笑)。
山本: ほれ直すというか……ほれ深まっちゃいますね。
大橋: いいことば!(笑)。ほれ深まっちゃいましたね。
山本: ケンカはしませんでしたか?
大橋: この翌々日くらいにケンカをしまして、12キロの行程を無言で歩きましたね。
山本: 12キロを無言!
石丸: そのあとは大丈夫だったの?
大橋: はい。夜テントで寝ているときに、砂漠地帯で底冷えがするんですよね。私が「背中が寒すぎて眠れない」と言ったら、「僕を敷布団にしていいよ」って言われて……。
山本: なんと!
大橋: 乗っかった瞬間に息絶えるようなため息が……(笑)。
山本: 潰れちゃいましたか!
大橋: 潰れちゃいました(笑)。
そのときに「ごめんね」と言って仲直りしました。
山本: そのときに「幽体離脱~」とか言って起き上がったり(笑)。
大橋: やればよかったです(笑)。
山本: 優しい旦那さんだな~!
石丸: 僕、真っ赤になっているな。暑くなってきちゃった……。
山本: ごちそうさまでした。
石丸: 新婚旅行だしね、いい話です。
大橋: 新婚旅行なのでお許しを(笑)。

箱庭のような美しい湖 スコー・レイク

山本: いろんな景色が印象に残っていると思いますが、「ここがきれいだった」という所はありますか?
大橋: 8日目に出会ったスコー・レイクという所なんですけども、高山湖でガレ場を登り切ったその先に、箱庭みたいに四角くなっている湖が出現するんですね。四方が山に囲まれていて、頭上は真っ青な空でふたをされているようで。「こんなにきれいな湖は人生で見たことがない!」というような、「天井から天女が水を注いだんじゃないか?」と思う美しい湖でした。
そこでテントを張って寝たのですが、アメリカの山は広大なので、ルールさえ守っていれば気に入った場所にテントを張っていいんですよね。日本だと山岳地帯なので、人間のアクションを1点に“集中させる”という考え方ですけど、アメリカは“分散させる”という考え方みたいで、ほとんど人に会わないんですよね。なので湖のほとりでテントを張っているのも私たちだけで、レイクビューを1人占めで……。日本にもいい所はたくさんあるんですけど、そういった所がアメリカのよさなのかなと思いましたね。

山本: 挑戦者のみが許される景色だったんでしょうね。
大橋: 文化として根付いているみたいで、みんなが散歩のような形でアメリカの方が訪れていましたね。バックパックを背負っているだけで話かけてくるんですよ。「JMT(ジョン・ミューア・トレイル)行ったの?」と聞かれて「行った」というと、そこから「うわ~! どうだった?」とすごく話が弾むんですよね。バックパック背負っているだけで、歓待されるんだと思ってびっくりしましたね。
石丸: 僕らも山の格好をして電車に乗っていたら喜ばれたいね(笑)。「どこに行かれるんですか?」って。あ、中には聞いてこられる方はいますよ。4人がけの列車だと特にね。
大橋: そうですよね。サンフランシスコの町なかでいろんな人に話しかけられてびっくりしました。

苦労の自作自演

山本: 100キロ10日間は振り返ってみてどうでしたか? ストイックでしたか? それともゆっくりできたんですか?
大橋: 私はゆっくりしたと思うんですけど、一番ストイックな部分で言うと、入山許可通知書をもらうまではストイックだったというか……。
山本: 申請がいるんですね。
大橋: 人数制限がかなり厳しくて、世界から集まってくるのに、1日45人しか入れない登山口もざらなんですよね。登山計画書を何度も出してはハネられて……。定員が埋まっていない登山口を通るルートだけが合格になるということで(笑)、そこさえ超えられればとても楽しい旅が待っていると思います。
山本: 入念な準備もいるでしょうけど、リセットできましたか?
大橋: とてもリセットできました。登山って、「苦労の自作自演」の部分があるなと思うんですよね。ふだんだったらスイッチ1つでつく電気だったり、ガスをひねれば火がつくものも、火起こしから始めてという所で。当たり前にしている生活のありがたみを感じたり、日常生活の時間をかけることで自分自身がリセットされて……。原始的な生活に戻って、自分が2本の足で立っている感じがすごくしてくるんですよね。
石丸: 「苦労の自作自演」と……。いやぁ~今、山登りの真実にちょっと触れたな……。そうか僕らは苦労の自作自演をやっているんだ。誰も「どうぞ」と言っていないのに、自分で行って自分で苦しんで……。でもそのご褒美があると。
山本: ゆったりそういう時間の旅程が組めるのはいいものですね。
大橋: おばあちゃん1人の方もいらっしゃったので、私も引退したらまた行きたいなと思っています。
山本: 自分の時間の管理の仕方や感覚が違ってきたからこそ、味わい深くなってきたのですかね?
大橋: それもあると思いますね。「なぜここまで時間をかけるんだ?」と、昔だったら思っていたかもしれないんですけど、苦労の自作自演をすることで、日常生活に戻って来たときに、何でもない日常がいとおしいものになると思いましたね。
石丸: ご褒美を山からもらうだけじゃなくて、今実際、仕事をしたり、家事をしたりいろいろしていることにも関係しているわけですね。
これから先、どんな山に行きたいですか?
大橋: JMTに関しては、3分の1しか歩いていないので、その続きをコロナが開けたら行きたいなと思っています。あとは六甲山縦走の続き(笑)。
石丸: 続きがいっぱいあっていいね! 続きがあるためにもちょっと残しておくのもいいね。
大橋: いいと思います(笑)。楽しみをあとで取っておく。
山本: 無理をしないスタイルいいですね。続きをまた次回楽しもうって。
石丸: 僕にできるかな~?
山本: いいなと思いました!

「苦労の自作自演」をすることで、日常生活のありがたみを感じることができるというすばらしいお話でした。

番組では、写真や番組へのメッセージ投稿お待ちしております。また、最新の放送回は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでお楽しみいただけます。ぜひ、ご利用ください。


【放送】
2022/05/14 <石丸謙二郎の山カフェ>

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