日本初の新規開業LRT! 伊藤壮吾さんが宇都宮ライトレールに“未来の鉄道”を見た!

23/09/23まで
鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~
放送日:2023/09/16
#のりもの#鉄道#ローカル#アイドル
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23/09/23まで
音で鉄道の楽しさや、鉄道の旅の魅力を伝える、ラジオならではの鉄道番組「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」。
R1・ラジオ第1で毎週土曜日 午前10時5分から放送中! 放送後1週間は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでもお楽しみいただけます!
8月26日、路面電車としては75年ぶりの新規開業となる宇都宮ライトレールが走り出しました!
トレベラーとしては初登場! SUPER★DRAGONの伊藤壮吾さんが、開業前に、車両基地で最新の車両設備を見学。さらに開業当日の盛り上がりの様子などをリポートします!
<取材メモ>
宇都宮ライトレールは、LRTとしては日本初の新規開業路線。
LRTとは「Light Rail Transit=ライトレールトランジット」の頭文字を取ったもので、「次世代型の路面電車」のことをさします。
市街地での渋滞問題などを解消するため、栃木県宇都宮市と芳賀町までの14.6キロが建設され、そのうち道路上を走る併用軌道区間は11.1キロ。路面電車としても日本では75年ぶりの新規開業になります。
交差点を横断する宇都宮ライトレール
開業に向けて試運転! LRTだから曲がれる急カーブとは?
開業に向けての試運転が行われている、宇都宮駅東口停留所からトレベリンスタート!
伊藤さん:
こんにちは。SUPER★DRAGONの伊藤壮吾です。
ついにトレベラーデビューです! よろしくお願いします。
僕がいるのは宇都宮駅東口停留所前。取材している今日は開業前の7月4日なので、開業に向けての試運転が行われています。
半径25メートルの急カーブを曲がることができるのも、車体が短いLRTならではの特徴!
伊藤さん:
宇都宮駅東口停留所を出てすぐのところにあるカーブは、宇都宮ライトレールでも一番きつい、半径25メートルの急カーブ。
試運転の列車がまもなく発車するということなので、カーブを通過する音を聴いてみたいと思います!
~(急カーブを列車が通過)~
伊藤さん:
黄色と黒のかわいらしい車両がゆっくりと通過していきます。
急カーブだからレールと車輪がきしんだりする音が響くのかなと想像していたのですが、さすが次世代の路面電車ということで、音がとても静か!
これが新しい宇都宮の姿ですよ! 開業がとても楽しみですね~!
新規開業は75年ぶり! 宇都宮でLRTが選ばれたわけ
経営企画部の石井佑輝さん(左)
伊藤さん:
平石停留所近くにある宇都宮ライトレールの車両基地に来ました。
ここからは、宇都宮ライトレール・経営企画部の石井佑輝さんに案内していただきます。
路面電車の完全新線としても75年ぶりの開業ということで、なぜ令和の今、路面電車を開業させることになったのでしょうか?
石井さん:
かつては日本国内の各都市で走っていた路面電車も、マイカーの普及によって廃止の一途をたどっていきました。しかし海外では公共交通を軸とした街づくりとして、LRT(次世代型の路面電車)を開業させる例が増えてきました。この例を踏まえ、構想から30年をへて開業することになりました。
伊藤さん:
そもそも、宇都宮市・芳賀町でLRTが選ばれた理由は何ですか?
石井さん:
このあたりは車社会で、朝夕には渋滞が発生することが問題になっていました。
また宇都宮市は南北を貫く鉄道網はありますが、東西には鉄道がなく、バスやマイカーに比べて大量輸送や定時性、高速性が保てるということでLRTが選ばれました。
「雷」をモチーフにしたHU300形。環境にも人にも配慮した最新設備を紹介!
ピカピカの新車と記念撮影する伊藤壮吾さん!
車体に書かれた「LIGHTLINE Haga Utsunomiya LRT」のロゴ
段差を極力なくした「超低床電車」なのも特徴!
伊藤さん:
宇都宮ライトレールの車両、HU300形の前にいます。
車両に「LIGHTLINE Haga Utsunomiya LRT」と書かれているのですが、これは車両の愛称ですか?
石井さん:
そうです。「LIGHTLINE」が愛称になっています。
LRTの正式名称である「LIGHT RAIL TRANSIT」の「LIGHT」の部分と、この地域は雷が多く「雷都」と呼ばれていることから名付けています。
伊藤さん:
車体のデザインには、どういうこだわりがあるのですか?
石井さん:
この地域では、「雷」は稲穂に実りをもたらすという豊かなイメージがあるので「雷の稲光」をモチーフに、「雷を受け豊かに実った稲」をイメージさせる黄色をメインカラーに採用しました。
それに加えて、先進的で未来的な輝いている感じを込めたデザインになっています。
車内の内装も黄色をメインカラーにデザインされている
伊藤さん:
車内に入りました。
新車ならではのピカピカの車内ですね~! この車両ならではの特徴は何ですか?
石井さん:
超低床車両であるのが特徴です。
車内も段差がありませんし、歩道から段差を気にせずスムーズに乗ることができる、バリアフリー性に優れた車両になっています。
伊藤さん:
高齢者や車椅子の方でも乗りやすい車両になっているということですか?
石井さん:
そうですね。他にもベビーカーを止めるスペースや、優先席を設けるなどの工夫をしています。
宇都宮の新しい歴史が動き出す! 開業一番列車をリポート
宇都宮駅東口停留所のホームでは、市民も交えてテープカットが行われました
11時40分。多くの期待を乗せた一番列車が出発!
~(宇都宮駅東口停留所前でのセレモニー会場にて)~
司会:
お待たせいたしました。それではいよいよ発車となります。
発車の号令は「芳賀・宇都宮LRT事業」の安全統括管理者である、宇都宮ライトレール株式会社 常務取締役 中尾正俊が行ないます。
中尾さん:
ライトライン、出発進行~!
~(一番列車が発車)~
伊藤さん:
今、長い警笛を鳴らして一番列車、今ゆっくりと動き出しました!
沿線の方々、ホームの方々の万歳に送り出されるような形で、一番列車が8月26日の11時40分に出発しました!
宇都宮の新しい歴史が今、スタートしました!
スタジオトークよりひとこと
写真左から野月貴弘さん、瀧野由美子さん、土屋礼央さん。ライトレールの「L」マークとともに。
イラストは、8月26日に開業したばかりの宇都宮ライトレール!
野月さん:
じつは開業初日に私も行きましたが、混雑のために乗れませんでした。近いうちに乗りに行きたいです!
瀧野さん:
広島にも路面電車があるので、親近感が湧きました。宇都宮の街がLRTによってどう変わるか楽しみです。
土屋さん:
勾配を登ったり、カーブするところも静かなのはビックリしました。乗り心地もどうなのか気になります。
【放送】
2023/09/16 「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」
放送を聴く
23/09/23まで