駅弁のルーツは? 列車内で特製ビールが飲める!? 一岡伶奈さんと上野耕平さんが“食と鉄道”のトレベリン

23/09/16まで
鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~
放送日:2023/09/09
#のりもの#鉄道#ローカル#アイドル
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23/09/16まで
音で鉄道の楽しさや、鉄道の旅の魅力を伝える、ラジオならではの鉄道番組「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」。
R1・ラジオ第1で毎週土曜日 午前10時5分から放送中! 放送後1週間は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでもお楽しみいただけます!
放送日の9月9日を“クックの日”と読んで、「鉄道と食」を特集!
てつおと初登場の鉄道好きアイドル・BEYOOOOONDSの一岡伶奈さんが、埼玉県の鉄道博物館で鉄道と食の歴史を探訪! さらにサクソフォン奏者の上野耕平さんが、7月に運行を開始した東武鉄道の新型特急「スペーシアX」で提供されているメニューを試食リポートしました!
駅弁から食堂車まで。鉄道と食の歴史を学ぶ!
BEYOOOOONDSの一岡伶奈さんと、鉄道博物館学芸員の香月良太さん
駅弁のルーツと言われている、宇都宮駅で売られていた握り飯(再現)
一岡さん:
てつおとをお聴きの皆さん、はじめまして! BEYOOOOONDSの一岡伶奈です。
私は今、埼玉県の鉄道博物館にある「鉄道文化ギャラリー」という展示ルームにいます。
学芸員の香月良太さんに案内してもらいながら、鉄道と食の歴史について学びたいと思います。
日本の鉄道の歴史の中で“食”と言ったら何になりますか?
香月さん:
やはり駅弁は欠かせないと思います。
諸説ありますが、1885(明治18)年に栃木県の宇都宮駅で、おむすびを竹の皮で包んで売られていたものがルーツだと言われています。
一岡さん:
私の世代だと、駅弁はホームにある売店などで買うものというイメージがありますが、昔はどういう感じで販売されていたのですか?
香月さん:
昔はホームに駅弁の立ち売りをする人がいました。
首から立ち売り箱を下げて、ホームで「弁当~ 弁当~」と声をかけながら売っていました。
一岡さん:
そうなんですね。
私は見たことがないので、そういう光景を見てみたかったです。
今も見ることが出来る、鹿児島本線・筑豊本線の折尾駅の立ち売り(2019年撮影)
東海道新幹線での車内販売の様子(1973・昭和48年撮影)
香月さん:
近年の特急列車は、窓が開かない車両が増え、停車時間も短くなったので、立ち売りは徐々に姿を減らしました。1960年代頃からは駅弁の車内販売が始まるなど、販売形態も変わりました。
一岡さん:
そして、食と鉄道と言えば「食堂車」です。
私が物心ついた時には、ほとんどなくなってしまっていたのですが、こちらの歴史も教えてください。
香月さん:
食堂車が日本で初めて登場したのが、1899(明治32)年のことです。
現在の山陽本線の前身の「山陽鉄道」という鉄道会社が、京都駅と三田尻駅(現在の山口県の防府駅)の間を走る急行列車に連結したのが始まりです。
1985(昭和60)年に撮影された東海道新幹線の二階建て新幹線100系の食堂車の様子
1982(昭和57)年に撮影された東北新幹線のビュッフェ車の様子
一岡さん:
「食堂車」と「ビュッフェ車」の違いは何ですか?
香月さん:
「ビュッフェ車」は、カウンターで立食するような簡易的な設備がある車両のことをいいます。
「食堂車」は、テーブルがあって座って食事を召し上がるという違いがあります。
鉄道車両にビュッフェが登場したのが1958(昭和33)年。東京と大阪・神戸を結ぶ特急「こだま号」が始まりです。その後は急行列車などにもビュッフェが広まって、中には職人さんが握って提供する「寿司コーナー」もありました。
往年の食堂車メニューが今に! 人気の「ビーフカレー」に舌鼓
一岡さんが注文したのは、寝台特急「北斗星」で提供されていたビーフカレー!
トレインレストラン店長の井浦幸樹さん
往年の食堂車をイメージした内装
一岡さん:
「トレインレストラン」に来ました!
ここはかつて食堂車で提供されていた料理をいただけるレストランで、寝台特急「北斗星」で実際に使用されていたテーブルスタンドを置くなど、内装も当時の食堂車を再現しています。
今日は店長の井浦幸樹さんオススメの「食堂車のビーフカレー」をいただきます!
井浦さん:
これは寝台特急「北斗星」のパブタイムで提供されていた「ビーフカレー」を再現したものです。ぜひ、お召し上がりください。
一岡さん:
お肉の量も多くて、食べ応えがありますね!
窓から鉄道を眺めながら食べられるのもワクワクします。
この景色と雰囲気、最高ですね! とても幸せです!
まるで走る高級ホテル! 「スペーシアX」での食のこだわりに迫る!
高級ホテルのような「コックピットラウンジ」
飲食を提供するカウンターも併設されている
7月に運行を開始した「スペーシアX」
上野さん:
1号車の「コックピットラウンジ」に来ました。
ソファがあって、本当に鉄道車両? というくらい開放感のある作りになっています。
そして、この車両にはビュッフェがあって、ビールとコーヒーをいただくことができます。
東武鉄道 営業部 営業企画推進課の原希和子さん
上野さん:
「コックピットラウンジ」の飲食を担当している、東武鉄道 営業部 営業企画推進課の 原希和子さんにお話を伺います。
どうして「スペーシアX」で飲食の提供を始めようと思ったのですか?
原さん:
「スペーシアX」では、“日光体験”にこだわっています。
そして食を通じての体験が、日光を五感で感じていただけると思い、飲食の提供をすることを決めました。
上野さん:
「スペーシアX」で提供する飲み物や食べ物は、かなりこだわっていると聞きましたが…。
原さん:
浅草駅から東武日光駅や鬼怒川温泉駅まで約2時間かかるのですが、やはり旅先でその土地の食事を楽しんでいただきたいので、車内でしっかりと食事をいただくのではなく、旅の期待感が持てるような親しみのある飲み物と、おつまみやスイーツを用意しました。
上野さん:
日光での過ごし方も考えた提供のしかたをされているのですね。
行くときも帰るときも味わいたい! 話題の飲食メニューの味は?
車内で提供されている特製のコーヒーとクラフトビール
こだわりぬいたおつまみやスイーツ
~(特製クラフトビールとポークジャーキー)~
上野さん:
オリジナルのクラフトビールをいただきます!
あ~~~っ! うまっ! スッキリ感と口に含んだときの香りの豊かさがすばらしいですね。
続いて、栃木県のブランド豚を使った「ポークジャーキー」もいただきます!
おっ! これは肉厚ですよ! スモーキーな香りが良くて奥深い!
これを車窓を眺めながらビールと一緒にいただけるなんて、本当にぜいたくですね!
~(酒かすのバターサンド)~
上野さん:
「酒かすのバターサンド」をいただきます!
ん~。大人なスイーツ。酒かすを使うことによって、一般的なバターサンドよりもまろやかな味になっています。酒かすとバターの濃厚さが合わさって、おいしいですね~!
これはコーヒーと合いますね。旅の帰りにいただきたい感じです!
スタジオトークよりひとこと
写真左から野月貴弘さん、瀧野由美子さん、土屋礼央さん。
イラストは、寝台特急「北斗星」に連結されていた食堂車と、一岡伶奈さんが食べていたビーフカレー!
野月さん:
寝台特急「北斗星」などの食堂車は憧れでした。車窓を眺めながらいただく食事は思い出になりますよね!
瀧野さん:
私は食堂車など経験したことがないので、一度は食堂車でお食事をしてみたいです!
土屋さん:
昔は駅のホームでお茶や駅弁の立ち売りがいたことを思い出しました。鉄道でいただく食事は良いものですよね!
【放送】
2023/09/09 「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」
放送を聴く
23/09/16まで