大河ドラマ『どうする家康』をもっと、楽しむためのコーナーが「ラジオ深夜便」で放送中の「もっと、どうする家康」。キャストやスタッフが、ドラマの現場から制作チームのこだわりをお伝えします。案内役は、ドラマの芸能シーンに携わる、芸能考証・指導の友吉鶴心(ともよし・かくしん)さんです。
【出演者】
友吉:友吉鶴心さん(薩摩琵琶奏者・『どうする家康』芸能考証・指導)
広瀬:広瀬アリスさん(於愛の方 役)
大河ドラマ『どうする家康』をもっと、楽しむためのコーナーが「ラジオ深夜便」で放送中の「もっと、どうする家康」。キャストやスタッフが、ドラマの現場から制作チームのこだわりをお伝えします。案内役は、ドラマの芸能シーンに携わる、芸能考証・指導の友吉鶴心(ともよし・かくしん)さんです。
【出演者】
友吉:友吉鶴心さん(薩摩琵琶奏者・『どうする家康』芸能考証・指導)
広瀬:広瀬アリスさん(於愛の方 役)
友吉:
案内役の友吉鶴心です。
きょうは、家康の側室、於愛の方(おあいのかた)を演じる、広瀬アリスさんとご一緒にお送りいたします。
於愛の方は、江戸幕府二代将軍・徳川秀忠のお母さん。
広瀬さんは、於愛の方のどんなところに魅力を?
広瀬:
まず、台本を読んだ時、「出てくるだけで、そのシーンが明るくなる」というか。
初登場のシーンも、まさかの「殿のお尻をバシッとフルスイングでたたく」ところから始まるので、すごくおもしろくて、かわいらしいキャラクターだなっていうふうに思いましたね。
笛とかもそうですけど、うまいのかなと思いきや、音を外して…それで、エヘヘって笑っちゃうような彼女が本当に愛おしくて。みんなから愛されるキャラクターかな、と思いましたね。
友吉:
スタジオや稽古場で拝見していて、アリスさんもそんなお人柄ですよね?(笑)
広瀬:
いやいや(笑)。でも、現場でもそう言っていただくことが多くて。
呼ばれても全然気付かずに、ボケッとして…「呼ばれました? すみません!」って、トコトコ走っていると、「於愛さんっぽいね」って。
友吉:
お役とご自身が似ているような?
広瀬:
ちょっとね、バタバタしているところは似ているのかな、と思いますけれど(笑)。
友吉:
於愛の方は、夫を戦場で亡くし幼い子どもたちを連れて側室に。
いつも明るく振る舞うのは、家康と家族、そして、徳川家のため?
広瀬:
そうですね、後々そういうお話も出てくると思うんですけれども、とにかく、殿をすごく支えている。
それは、精神的に。
話していると意外とあっけらかんとして、でもポイントを押さえつつ、殿が落ち過ぎないように、心をすごく軽くしてくれるセリフが多いなって、思いますね。
友吉:
今の殿には、なくてはならない存在。そして、スタジオの現場にも、なくてはならない。
広瀬さんの明るさ、そのままかもしれないですね(笑)。
広瀬:
今日だって、恥ずかしかったんです…。
最初にみんなで、ひと通り(演技を)やるじゃないですか。ふだん大声を出すことがないものですから、「皆!」って言った瞬間、セリフが全部「パンっ」て、飛んじゃって。「あれ何だっけ?」って。
そこから2、3回、お芝居をやったんですけど、全部ぐちゃぐちゃで。もうほんとに「ちゃんとしなきゃ!」って。
セリフはひと言だけ、だったんですけどね…。
現代の言葉ではないっていうところで、勝手に私がプレッシャーを感じているだけなのかもしれないんですけど、毎回、撮影はドキドキしています。
友吉:
もっと、ドキドキするお話をさせていただいても?
於愛さんの特技は?
広瀬:
笛ですね!
友吉:
龍笛(りゅうてき)という、雅楽で吹く「龍の声」っていう意味の笛ですが、それを吹いてくださっているわけですが、どうですか、笛?
広瀬:
どうでした? 逆に先生に聞きたいです。
友吉:
すごく素直でいらっしゃるから…笛の歌口(うたくち)って、息を吹きかけるところを、「もうちょっと、角度をつけてください」って言って、「ピッー」となると、ずっと吹いていらっしゃいますよね。
それで、もっとうまく吹こうと思った瞬間に、鳴らなくなって(笑)。
広瀬:
あれ、不思議ですよね。私、ちょっと欲が出ちゃうタイプなので何事にも(笑)。
だから、もっときれいな音を出そうと思うと、全然できなくって。頭をまっさらにして、脱力して「はぁ~」っていう状態で吹くと、不思議と音が太く、きれいに出たりして…あれは何だったんだろう。
すごく難しいなと思ったんですけど、おうちでずっと吹いていました。どうせなら、下手でも吹けた方がいいかなと思って。
友吉:
これから先の見どころは?
広瀬:
まずは、このキャラクターが定着したらいいなと思っています。
ちょっと抜けているというか、彼女が来ると、“箸休め”みたいなシーンになればいいなって、思っていて。
長丸と福松と遊んで、子どものように一緒に寝ちゃっているとか(笑)。
多分、今までの側室の方の中では、ありえないような。
そして、彼女は本当に縁の下の力持ち。本当に強い方だなと、思いますね。
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【放送】
2023/07/30 「ラジオ深夜便」
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