子どもとあたたかい関係をつくる 「1日5分のほっこり声かけ」③

21/07/22まで

ラジオ深夜便

放送日:2021/05/28

#子育て#家族#コミュニケーション#コロナウイルス

「ゲームをやめない息子やアイロンをかけたシャツで寝転ぶ夫に、どう声をかけたらいいのでしょう」。「CARE(ケア)プログラム」の考えも生かした福丸由佳さんからの助言に、山崎ナオコーラさんも納得です。(聞き手・村上里和アンカー)

【出演者】
福丸:福丸由佳さん(白梅学園大学子ども学部教授)
山崎:山崎ナオコーラさん(作家)

「緊急事態宣言中、児童館に電話して救われた」

――メールをご紹介していきましょう。

大阪府70代女性
<(ママ深夜便の)オープニングにかかる曲と、小さい子どもさんの「マァマ、しんやびん」のかわいい声で思わずニコニコします。そして今、山崎ナオコーラさんの子どもさんの声が聞こえて、なぜか泣けてきたんです。3人の子育てのときのことを思い出し、つらかったな、でもかわいかったなあと思いました。子育て中の方々、心の中で応援することしかできませんが、ご自愛くださいね>

神奈川県30代女性
<1回目の緊急事態宣言のとき、子どもが通う幼稚園は休園になりました。世の中から取り残されたような気持ちになっていたとき、ときどき行く児童館に電話をかけてみたところ、スタッフさんが親身に話を聞いて共感してくれて救われました。日頃から自分の中で、いくつか信頼して頼れる場所や人を見つけておくと、いざというときに、困ってどうしようもなくなってしまうことがなくなるのだなあと思いました>

――福丸さん、この方、とても大事なことをおっしゃってますよね。

福丸: そうですね。ふだんからそういう(頼れる)方がいらっしゃるのは大きいですね。そういうときに思い出して電話をかけられたっていうのも、すばらしいなと思いました。

――「電話なんかしたら迷惑かな……」とか「こんなこと話したら恥ずかしいな……」と思わずに、「聞いてください。こんなに大変なんです」って助けを求めるのは、ちっとも恥ずかしくないですよね。

福丸: 恥ずかしいなんて……むしろ助けを求めるのも力だと思います。子育てっていうのは、親だけじゃなくて周りのいろんな人が関わってやっていくのが大事だなって、改めて私も感じました。

――応援したいと思っている人がそばにいるということを、頭の片隅に置いておいてほしいです。

福丸: ほんと、そうですね。こうやってラジオを聞いてくださってる方がいらっしゃるというのも、胸が熱くなります。ありがたいですね。

――福丸さんの大学でも、子育て支援をされているそうですね。

福丸: 学生たちによる子育て支援で「子育て広場」というプロジェクトがあります。子育て中の親子を対象に対面で交流イベントをやってたんですけれども、今はオンラインになっています。5月にやって、7月も予定しています。学生と一緒にものづくりをするコーナーがあったり、お子さんが体を使って遊ぶコーナーがあったり、親子だけじゃなくて地域の方々やデイサービスとか、そういう方たちにも参加していただきながら交流をする活動です。

――オンラインだとマスクを外して家の中でリラックスして参加できるという、そういういいところもありますよね。

福丸: そうですね。学生たちも頑張って準備しているようです。

「ゲームをやめない息子にどう声をかければ?」

埼玉県30代女性
<小学校1年生になった息子。「朝着替えて顔を洗ったら、朝ごはんまでゲームしてもいい」ということにしているのですが、それをわかってて、ギリギリまで朝ごはんを食べません。何かいい言い回しが欲しいです。朝からけんかになってしまうので>

――福丸さん、先ほどの「CARE」の考えでいうと、どんな声がけをしたらいいでしょうか。

福丸: 難しいですね。朝ってどの家庭も忙しくてピリピリしているのに、そこでゲームをしていいっていうのも、すごいなと思って(笑)。

――ナオコーラさんも爆笑してらしゃいますが。

山崎: 朝はものすごい大変だから、ゲームしていいっていうのはすごいなっていうのはありますね。

――朝ごはんはなかなか食べないけど、バッと目覚めて支度まではしてくれるという利点はあるのかもしれませんね。

福丸: 朝ごはん食べたあとに全部準備ができて出かける前の10分はやっていいよとか、そういうのもありかもしれませんね。
あとは終わりにしやすくなる環境をつくっていくというのもあるかなと。例えば終わる時間を決めて一緒にタイマーをかけるとか、そういうルール作りなんかも一緒に考えるといいかもしれません。CAREの考え方でいくと、例えば時間になってやめられたら、「やめられたね」「約束守ったのはえらかったね」とか、「ゲーム片づけてくれてありがとう」とか、終わった後やできたときに注目してことばかけをすると、子どもも、頑張ってやめたよっていうところを見てもらえてるなって、伝わるかなと思います。

――こんなふうに言っちゃだめですか。「ゲームをなかなかやめなくてママ困っちゃったけど、ごはんをモリモリ食べてくれて、うれしかったよ」みたいな。

福丸: うん、それでもいいかなとは思います。

――文句も言いつつほめるみたいなのはよくないのかなと思ったんですが、大丈夫ですか。

福丸: 文句がないに越したことはないですが、強くならないようにはしたいですね。モリモリ食べてくれたところに注目して、そこを大切にほめる。「いいね」っていう気持ちを伝えるのは、いいんじゃないかなと思います。

――ナオコーラさんだったらどう声をかけますか。

山崎: 私自身、毎朝毎朝戦場みたいで、時間までにごはん食べないとか着替えないとか、それにどう声かけしていいのかまったく思いつかなかったので、勉強になります。
福丸: あと、CAREに参加してくださったお母さんが、同じような悩みを抱えていて「もう何も言わないで待ってよう」って思ったそうです。それで待ってみたら、最後の5分でバーッと準備をして出かけていったって(笑)。声かけも大事かもしれないんですけれども、必ずこちらがリードして声かけをしなきゃっていうよりも、お子さんがわかっててできるのであれば、様子を見てみる。それで、できた時にはそこを「できたね」って言ってあげる。それも1つのやり方かなと思いますね。

「アイロンかけたシャツで寝転ぶ夫…」

兵庫県30代女性
<パートに行くために、私は家を出るギリギリまで家事をこなしながら子どもの世話をしています。でもだんなは、私が苦労してアイロンをかけたワイシャツで寝転んでぼーっとしています。そりゃあ長く働くし疲れるから、行く前は休みたいですよね。わかります。わかりますけど……。なんだかイライラ~ッとしてしまうのはダメでしょうか。どうやったらイライラしなくて済むか、誰か教えてください>

――ナオコーラさん、どうしましょう。

山崎: フフフ。これ、アイロンをかけない以外、思いつかなかったんですけど。

――もう、アイロンはかけない(笑)。

山崎: アイロンかけたワイシャツで寝転ばれた時点で、イライラしない方法は全くないような気がしちゃいますね。

――福丸さん、CAREプログラムは夫婦の間でも使えるんですか。

福丸: 大人どうしのコミュニケーションでも、もちろん使える部分があると思います。でもこういう時は難しいですね。何かやってほしいことがあるとしたら、あらかじめそこはちょっと余裕を持って伝えておくとかはできるでしょうかね。

――子どもをほめるより大人どうしでほめ合うほうが、照れくさいし難しいような気もします。

福丸: そうですね。「ほめる」場面とはちょっと違う感じですよね。

――いいところを伝える、っていうんでしょうか。

福丸: 疲れてるのかなあと思いますが、(アイロンかけた)ワイシャツ着て寝転ばれたらちょっとカチンときちゃいますよね。それは自然だと思うし、そういう時は注目するより、むしろ自分のためにもスルーするっていうのも1つですかね。

真夜中の子育て応援団
ママ☆深夜便

毎月第4木曜日
[R1] 午後11時05分~翌午前5時00分
[FM] 午前1時05分~午前5時

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【放送】
2021/05/28 ラジオ深夜便「ママ深夜便」子育てリアルトーク


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