【もっと、鎌倉殿の13人】予測不能な歴史ドラマを 制作統括 清水拓哉

22/12/31まで

ラジオ深夜便

放送日:2022/11/06

#大河ドラマ#映画・ドラマ

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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をもっと、楽しむためのコーナーが「ラジオ深夜便」で放送中の「もっと、鎌倉殿の13人」。キャストやスタッフがドラマの現場から制作チームのこだわりをお伝えします。案内役はドラマの芸能シーンに携わる、芸能指導の友吉鶴心さんです。

【出演者】
友吉:友吉鶴心さん(薩摩琵琶奏者・『鎌倉殿の13人』芸能指導)
清水:清水拓哉(制作統括)

予測不能な歴史ドラマをつくろう

友吉: きょうは、制作統括の清水拓哉さんとご一緒にお送りいたします。
ことしの1月から始まった『鎌倉殿の13人』、終盤を迎えております。
源平合戦のその後、徳川幕府ほどは知られていない鎌倉幕府の成り立ちを、何でもない若者だった義時を通して描いてきましたね。
だいぶ変わりましたよね、義時さん…。
清水: そうですね。改めて、小栗さんが演じた義時を見ると、本当に、田舎の何でもないお兄ちゃんだった人が(10代からのスタート)、それがこんなに、後鳥羽上皇とも張り合うような大人物になっていったんだなっていうのが、本当に感慨深いというか。
それを、小栗さんがグラデーションをつけて、どんどんどんどん貫禄を増して、すごみを増して演じていく。この差がすごいですよね、やっぱり改めて見直してみると。

友吉: そこは、三谷さんの脚本という話にも関わってくるんだと思うんですけど、三谷さんの脚本のすてきさっていうのはどういうふうに?
清水: これはいつも言ってきたんですけれども、【予測不能っていうことを歴史ドラマでやる】っていう、非常に矛盾したことをやろうと。みんな、結果は知ってるけど、でも、結果は動かせない。当然、歴史ドラマなので。
「結果は動かせないけど、じゃあ、そのプロセスで何があったか?」ということを、ぜひそこを面白く、お客さんが予想もしない展開にしていくことで見せていこう、ということを一生懸命ずっとやってきて。
歴史を結構ご存じで好きな方たちも、「ああ、こういうふうに料理したのか」であったりとか、「記録には残ってないんだけれども、実際こういうやり取りが本当にあったんじゃないのか」ということを、必死で三谷さんと僕ら制作陣と、考証の先生たちと想像しながら、もちろん、いろいろな資料をもとに根拠をつくりながらやってきて、その辺で「先の展開が読めないから目が離せない」っていうふうになってるんじゃないかなと思いますね。
友吉: いつも私は、芸能に携わると必ず「未来は過去にある」って言ってるんです。未来は未来にないと。
今、その話を聞いていて、だから楽しく拝見できるのかなって、共通点はそこにあるのかなって、ふと思いまして。
清水: まさに、頼朝が死ぬ時に何があったのかって、「吾妻鏡」に記録に残ってないんですよね。でも、そこは当然、ドラマで描かなくちゃいけなくて。
そのときに参考にしたのは、頼家が急病で、将軍を継承しなきゃいけないっていう時に幕府首脳が何をしたか、っていうのを参考にしてるんですよね。
だから、ドラマ上は、頼朝の時と同じことを頼家の時にやってるっていう、朝廷にお伺いを立てて…っていうことをやっているように見えるんですけど、実は(ドラマの)つくり方は逆で、記録が残っている頼家のことを参考にしながら、頼朝のところに使っているっていう。まさにその、そういう何があったかっていうのは、いろいろ調べると、それで創作ができるっていうことですよね。
友吉: ラストへ向けて、見どころを。
清水: 義時が、どんどん冷酷、冷徹な政治家として、非常に厳しい政治をしていこうと、なんとか後鳥羽上皇に負けない鎌倉幕府を作り上げようとして、かなりむちゃなことをしていくのを、心配しながらご覧になっていると思うんですけれども…。
友吉: なんでこんなに人は変われるのか、ということですね。

清水: みなさん、どこかで、あの第1話の時の心優しい田舎の生きのいい兄ちゃんだったってことを、心に置いといてもらって、彼がどうしてそうならざるをえなかったのか?
それって「人間の老い」みたいなことってあると思うんですよね。精神的な老いっていうのって、人間、守りに入ったときにどうなってくかっていうのは、もうある種の、古典的なテーマとして、三谷さんはしっかり描いていると思っています。
だから、そういう意味で、老いていった義時が最後にたどりつくのは、どういう境地なのかっていう。どうかみなさん、もともとはいいやつだったんです、彼もいろいろつらいことがあったんです…っていうことは、もちろん覚えてらっしゃるとは思うんですけど、そこで一緒になって、義時をなんとか見守って最後までいってやっていただければなと思います。
友吉: きょうは、制作統括の清水拓哉さんとご一緒にお送りいたしました。
ありがとうございました。
清水: ありがとうございました。

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鎌倉殿の13人

日曜日 総合 午後8時/BSP BS4K 午後6時

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【放送】
2022/11/06 ラジオ深夜便 「もっと、鎌倉殿の13人」

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