【もっと、鎌倉殿の13人】雨や風をつくりだす、視覚効果のこだわりとは

22/12/31まで

ラジオ深夜便

放送日:2022/08/07

#大河ドラマ#映画・ドラマ

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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をもっと、楽しむためのコーナーが「ラジオ深夜便」で放送中の「もっと、鎌倉殿の13人」。キャストやスタッフがドラマの現場から制作チームのこだわりをお伝えします。案内役はドラマの芸能シーンに携わる、芸能指導の友吉鶴心さんです。

【出演者】
友吉:友吉鶴心さん(薩摩琵琶奏者・『鎌倉殿の13人』芸能指導)
菊地:菊地剛司さん(視覚効果)

雨や風など、自然現象を表現する

友吉: きょうは、ドラマの現場で雨や風を自由自在にあやつる、菊地剛司さんとご一緒にお送りします。
菊地: 視覚効果を担当しています、菊地剛司です。
友吉: 俺は現場で“風の菊地”って、実は呼んでいて。みなさんもドラマをみていただくと、木々がありまして、木々をじぃーっと見ていただくと、木々は揺れているんですよね。
そこに、扇風機をずっと当てている仕事も、菊地さんのお仕事?
菊地: そうですね、僕のお仕事ですね。
友吉: いつもリハーサルとか、カメラテストとか拝見していて、菊地さんのほうをちょっと見ていると、カメラテストが終わったあとに急に首をちょっとひねって、「えっ?」っていうような顔をして。扇風機をちょっと動かして、また向こうの樹木をじぃーっと見ているんですけど、俺には同じ風にしか見えないんですけど(笑)。
菊地: そうですよね(笑)。

放送では、奥に見える木の葉が風にかすかに揺れていました。

友吉: どういうところに、一番気を遣われて?
菊地: やっぱり、扇風機の角度とちょっと風量が変わると、葉っぱの揺れ方とか、旗の揺れ方とかがだいぶ変わるんで、それを全体的に見たときに、同じような感じにできるように調整しています。1か所だけ激しく揺れたりすると結構不自然に僕は感じるので、嫌だなって思って。
友吉: たまに、寝っ転がって、下からこう…(扇風機を)なさっているとき、ありませんか?
菊地: はい、ありますね(笑)。どうしてもカメラの位置で、扇風機を無人で置いておけなくて、僕が手で持って寝転がっているとかしかないかなって。
友吉: ほかには、どんなお仕事が?
菊地: ほかには、視覚効果=特殊効果って言っているんですけど、自然現象を表現するのが主な仕事で、雨を降らしたり雪を降らしたり、あとは、スモークをたいて霧を表現したりとか、いろいろやっています。

友吉: 今回は…まだ「雪」は出てきてない?
菊地: 出てきていますね。最近だと、梶原景時さんが最後、鎌倉を去るところで雪が降っていましたね。庭の方で雪がちらちらと。
友吉: あの雪って、実は何ですか?
菊地: 雪も何種類かあって。泡を降らせているときと、発泡スチロールを細かくしたようなものをスポックって呼んでいるんですけど、それを降らせていることがありますね。
友吉: 昔の歌舞伎みたいな紙を切ったような、あれではないんですね(笑)。発泡スチロールと泡。みなさま、その正体が分かったわけでございます。
あとは、現場でよく見るのは「ほこり」。例えば走ったあととか?
菊地: そうですね。走ったあととか、風が強い設定のときに砂ぼこりが立っているとか。コーンスターチを風に乗せてほこりを表現しているんですけど、砂ぼこりみたいに見せたりしていますね。
友吉: 仕事柄、日常生活でついついやってしまうようなことは?
菊地: やっぱり、葉っぱの揺れ具合とか、ちょっと見たりしちゃいますね、気になって。映像だと、結構強く揺れていると違和感があるんですけど、実際に外で見ると、強く揺れてもおかしくないなって思ったりするので。スタジオとかでも、なるべくちょっと強くしたいなと思ったりもするんですけど、音の問題とかもあるので難しいところですね。
友吉: 台本に「風」って、そんなに書いてないですよね?
菊地: 基本、書いてないんですよね。よほどのことがない限りは書いてないので、自分たちでやっているような感じですね。
友吉: それで、演出家に何か発注を受けるという形ですか?
菊地: そうですね。例えば、海のシーンとかだと、「海風が強いから、ちょっと風を強めに欲しいな」とか言われたりして。そのときは、人物の髪の毛に風を当てたりもしていますね。

芸能指導の友吉鶴心さん(手前)と視覚効果の菊地剛司さん

友吉: 菊地さんは、今回の『鎌倉殿の13人』でチーフを務められて。菊地さんの顔を見ますと…お若いですね、おいくつ?
菊地: 実は、まだ26歳なんです。
友吉: 26歳でチーフ、それはすばらしいですね!
視覚効果のお仕事の魅力とか、ここが面白いなというところがあればぜひ。
菊地: 僕は、「仕掛け物」が結構好きで。あんまりやることはないんですけど、血のりを飛ばしたり、血しぶきとかやったりするんですけど、そういうものを考えたりしているときが楽しいかなって、気がしますね。どうやったら、どんな飛び方をするんだろうとか、前もって、いろいろ準備したりしているんですけど、テストをしたりとかもしていて、そういうのをやっているときが結構楽しいなって思ったりします。
友吉: いやー、おもしろいですね。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
菊地: よろしくお願いします。
友吉: きょうは、視覚効果担当の菊地剛司さんとご一緒にお届けしました。
ありがとうございました。
菊地: ありがとうございました。
友吉: 『鎌倉殿の13人』、今夜もどうぞお楽しみに!

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鎌倉殿の13人

日曜日 総合 午後8時/BSP BS4K 午後6時

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【放送】
2022/08/07 ラジオ深夜便 「もっと、鎌倉殿の13人」

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