「梨」についてのお話から始まった『大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”』。すごく身近な果物なのに、知らないことがたくさんあるんですね。弥生時代から食べられていたらしい、とか、梨の花はまるで桜のソメイヨシノを真っ白にしたよう、とか、私たちが食べている部分は「実」ではない? とか……。
大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”
毎週水曜日 R1・ラジオ第1 午後9時05分~9時55分
「梨」についてのお話から始まった『大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”』。すごく身近な果物なのに、知らないことがたくさんあるんですね。弥生時代から食べられていたらしい、とか、梨の花はまるで桜のソメイヨシノを真っ白にしたよう、とか、私たちが食べている部分は「実」ではない? とか……。
大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”
毎週水曜日 R1・ラジオ第1 午後9時05分~9時55分
週の真ん中、水曜日の夜、いかがお過ごしですか。こんばんは、大竹しのぶです。
いよいよ9月です。少しずつ実りの秋が近づき、今月あたりから秋ならではのおいしい味覚が登場してきます。その、秋の果物の代表格といえるのが「梨」。品種や地域、天候によって変わりますが、梨は7月ぐらいから旬を迎え、今月ごろ出荷の最盛期を迎えます。
この梨という果物は、日本で栽培されてる果物の中でも歴史が古く、すでに弥生時代には食べられていたそうで、登呂遺跡からも梨の種が出土しているという。
えっ、知らなかったぁ。すごいね。確かにそうですよね。ブルーベリーなんてちっちゃい時なかったもんね(笑)。梨はあった。
ラズベリーもなかったし、アメリカンチェリーっていうのが、私が若い時に出始めたって。ま、輸入されてきたっていうこともあるんですけど。
私たち日本人とは長~いおつきあいがある果物なんですって。その割に、実は私たちは梨について知らないことが多いらしいんですけども。
例えば、梨の花って見たことありますか? 私の記憶では白い梨の花を見たことがあるような気がするんですけども、梨は梅や桜、桃などと同じバラ科の植物で、春になると、まるでソメイヨシノを真っ白にしたかのような美しい花を咲かせるんです。梨の花をめでたことってあんまりないですよね。
およそ4,500もの和歌が掲載され、その3分の1にあたる約1,500首が木や草花など植物を歌ってる万葉集にも、なんと、梨の花の歌は1つも載っていないんだって。かわいそう。あっ、梨についてはいくつかあるんだけども、お花のことは全く載ってないという。
そして、花が咲けば実ができるわけですけれども、そもそも私たちが梨だと思って食べてる部分は、実は「実」じゃなくて「茎」なんですって! 茎の上の部分が、種の部分を包むように膨らんだもの。本当の梨の実は、真ん中の所の、クエン酸が多くてちょっと酸っぱくて食べられない部分なんだって。知らなかった! あのシャキシャキしてみずみずしい梨は茎だったんですって。なんかそう言われてみれば茎っぽい気がしないでもないけれども(笑)。
でも、梨、私は大好きですね。息子はあんまり果物を食べないんですけども、梨とブドウだけは食べますね。あとキウイか。はぁ……、偏食だなあ。
そして、私は先週土曜日、9月2日に舞台『ふるあめりかに袖はぬらさじ』の初日を無事に迎えた、はずです。
というのもいよいよ舞台が始まるので、今回の“スピーカーズコーナー”はすみません、いつもよりちょっと早めの8月28日に収録したものをお送りしております。だから、実はまだきょう「初日前」なんです。幕が開いた時の話、できなくてごめんなさい。劇場に足を運んでくださった皆様には、改めて来週ちゃんとお礼を申し上げます。ちょっとお待ちください。
さて私、大竹しのぶが、ロンドンをはじめ世界中の公園などにあるスピーカーズコーナーという、あらゆるテーマについて自分の主張や思いを伝えられる場所のように、日々の生活の中で私が感じた思いをあなたに伝え、届けていますこの番組、番組をお聴きの方からたくさんメッセージをいただいています。ご紹介したいと思います。
東京都、26歳のリスナーさん
最近、私は転職したんですが、お給料も大してよくならないし、1人暮らしで食べ物をすぐに腐らせちゃうし、毎日毎日、なんだかなあ、ってもやもやしてたんです。でも、そんな時にたまたまラジオをつけたら聞こえてきた、「うふふふふ」と楽しそうに笑うしのぶさんの声に、思わず笑顔になることができました。
そうか、大変だね。転職したのか。まだ慣れてないよね。がんばれー、ほんとにね。う~ん、でもまだ26歳じゃん! 大丈夫さ! 若さで乗り切れ! がんばれ!
あ、次の方も同じ26歳ですね。
京都府、26歳のリスナーさん
私は、この番組を会社からの帰りの電車の中で聴いています。毎日片道1時間半かけて京都-大阪間を通勤しているんですが、しのぶさんの番組を聴くと、疲れが癒えるように思えます。私は社会人になって2年目なんですが、この番組を通じて勝手にしのぶさんに応援してもらってるように思っています。
えー、うれしい! そっか、転職したばかりのリスナーさん、そして、2年働いていますリスナーさん、応援しますよ。
ほんとに応援し合おう!? みんなで。支え合おう!? こうやって、メールで支えやよう?……支えやようじゃない、支え合おう!?
東京都、34歳のリスナーさん
しのぶさんの、お母さんのような温かみやフレンドリーさに、疲れた心が癒やされています。この番組は故郷・秋田の実家から離れ、東京で1人暮らしをしている私の心の支えになっています。
えぇ、そうなんだあ。実は私、1人暮らしをしたことがないんですよ。ほんと恥ずかしいんですけど。25で結婚したんですけどすぐ子どもが生まれて、その後もまだ子どもが(笑)、息子がいるんで、ほんと1人暮らしはしたことがないんです。(リスナーさんは)1人暮らしで、34歳でもちょっとどこか寂しいなって思うっていうのは、ふるさとっていいなとも思うんです。
私、1人って自由気ままにできる勝手さと、やっぱり寂しさと両方あるんだろうなあって想像したことが……ないかも(笑)。でも、夕飯とか、例えば息子がいない時とか「好きなものが食べられる!」って思って、自分でパスタとか簡単に作って、おいしい! ってひとりごと言ったりしてますね。でもずーっと1人じゃやっぱり寂しいなって思います。人間って勝手ですね(笑)。
とにかくがんばりましょ?
……こういったメッセージ、24時間365日、番組ホームページからお待ちしています。
番組を聴いてて、私に言いたいことや聞きたいこと、「この時間、こんなことしながらラジオ聴いてるよ」とか、「もう疲れた」とか、「もうやだ」とか「もう寂しいよう」とか、なんでもいいから送ってね。
メッセージに住所、本名を書いていただくと、ご紹介した場合に番組ステッカーをプレゼントします。本名が書いていないと送れないので、メッセージにはぜひ住所と本名をお忘れなく。
番組ホームページは、NHKのトップページから(R1)ラジオ第1のサイトにアクセスしていただくか、『大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”』で検索してください。
あなたからのメッセージ、お待ちしています。
【放送】
2023/09/06 「大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”」
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