常備で安心♪ カンタン乾物レシピ㊙活用術!

21/03/09まで
みんなで!カンタンめし
放送日:2021/03/02
#カンタンめし#レシピ#たべもの
ざっくりいうと
- 乾物は水分さえあれば戻る!「ジュース」「ヨーグルト」アレンジ広がるテクニックをご紹介
- うまみが凝縮!手作り乾物・「干し野菜」にチャレンジ☆ 活用レシピも!
- 2021/03/02 らじるラボ 「みんなで!カンタンめし」サカイ優佳子さん・田平恵美さん(DRYandPEACE)
お手軽レシピをご紹介している<らじるラボ>「みんなで!カンタンめし」。
今回はいざというときにも役立つ万能食材「乾物」を使ったレシピをご紹介します♪
【レシピ監修】
「DRYandPEACE」サカイ優佳子さん・田平恵美さん
2011年、東日本大震災もひとつのきっかけとなり、現代のライフスタイルにあった乾物の手軽でおいしい活用法を研究・発信する「DRYandPEACE」プロジェクトをスタート。乾物の大切な役割や新たな魅力を、レシピ紹介などを通して発信中です。
<知っておきたい! 乾物のメリット>
その1:常温で長期保存できる
使い切りやすい乾物は、食品ロスの削減にもなります。1度に使い切れなくても、常備しておけば家計に優しい!
その2:料理の手間を省く!
8割くらいの乾物は、水に入れて20分もすれば戻ります。
生ゴミも出ないので、ゴミ捨ての時間もなし!
乾物には皮をむいて切ってあるものも多く、戻すだけで下ごしらえが完了するので時短にも。包丁やまな板を洗う手間も省けます。
その3:もしものときの備えにも…!
普段から乾物を使いこなしていれば、もしもの時も慌てずに食べることができます。
海産物、野菜など種類もさまざまで色々な栄養がとれる上、加熱しないで食べられるものも実は思いのほか多いのです。
トマトジュースでイタリア風♪「煮干しのハーブ&チーズ焼き」
乾物は水分さえあれば戻ります。種類によっては紅茶で戻したり、ドレッシングで戻したり…、卵液や豆腐の水分、缶詰の汁などで戻すこともできるんです!
テクニック次第でアレンジは広がります♪
★材料★(2人分)
煮干し(大きめ)…12尾
無塩トマトジュース…200ml
オリーブオイル…適量
お好みの乾燥ハーブ…少々
粉チーズ…適量
★作り方★
- 1)煮干しをトマトジュースに浸け、冷蔵庫で8時間以上戻します。
トマトジュースは無塩で、味の濃いものを選んで。ジュースのうまみを煮干しが吸って、栄養素も逃さず食べることができます☆
- 2)フライパンにオリーブオイルをひき、戻した煮干しをトマトジュースごと焦げないように弱火でじっくり焼いて、最後に粉チーズをふります。
- 3)皿に並べて、お好みのミックスハーブをふって完成♪
煮干しがワインにも合うオシャレなおかずに大変身!
ハーブは、イタリアンミックスハーブ、エルブ・ド・プロバンスなどがオススメ。パセリやオレガノでも◎
ヨーグルトで戻す! 煎り大豆のクミン風味・フムス
「フムス」は豆をペースト状にした伝統的なアラブ料理です。
今回は茹でる必要のない「煎り大豆」をヨーグルトで戻して、作りやすくしました♪
★材料★(2人分)
煎り大豆…60g
ヨーグルト…120g
ニンニク…1/2かけ
白ねりごま…大さじ1
オリーブオイル…40ml
クミンパウダー…少々
塩…少々
レモン汁…適量
香菜(パクチー)…適量
パプリカパウダー…少々
★作り方★
- 1)煎り大豆とプレーンヨーグルトをよく混ぜて、冷蔵庫で8時間以上戻します。
乾物をヨーグルトで戻せば、それぞれの栄養素を補い合ったり、水溶性の栄養分も丸ごと吸収できたりと、さまざまなメリットが!
- 2)ニンニクは潰してから、戻した煎り大豆、白ねりごま、オリーブオイル、クミンパウダーとともにフードプロセッサーにかけて、塩とレモン汁で味をととのえます。
※フードプロセッサーがない場合は、すりこぎやポテトマッシャーなどで豆をつぶしてみてください。
- 3)器に盛り、みじん切りにした香菜 とパプリカパウダーをふったら完成!
パンやクラッカーはもちろん、旬の野菜にディップしても美味☆
切り干し大根と豚肉の「ヨーグルト×オイスター」黄金コンビ炒め!
なんと「切り干し大根」もヨーグルトで戻すとコクが出ておいしくなるんです!
★材料★(2人分)
切り干し大根…40g
プレーンヨーグルト…120g
豚細切れ肉…150g
塩…小さじ1/2
酒…小さじ1/2
オイスターソース…大さじ1強
油…適量
コショウ…少々
青ネギ…適量
★作り方★
- 1)切り干し大根を食べやすい大きさにハサミで切り、プレーンヨーグルトとよく混ぜて、冷蔵庫で8時間以上戻します。
切り干し大根をヨーグルトで戻しておけば、だいたい1週間ほど持ちますよ♪
- 2)豚肉は、塩と酒で下味をつけておきます。
- 3)フライパンに油を熱し、下味をつけた豚肉を炒め、色が少し変わってきたら、戻した切り干し大根をヨーグルトごと炒めてオイスターソースで味をととのえます。
- 4)コショウをふり、小口切りにした青ネギを散らします。
ヨーグルトとオイスターソースは、ほかの調味料がほとんど要らないくらい相性バツグン! ごはんのおかずはもちろん、おつまみにもオススメです。
手作り乾物「干し野菜」をつくってみよう!
野菜本来のうまみを、太陽と風の力を借りて中にぎゅっと閉じ込める「干し野菜」
毎日食卓に登場する定番野菜にひと手間加えて、乾物づくりにチャレンジしてみませんか?
道具はご自宅にある「ざる」や「焼き網」でOK! 100円均一の店などでも見かける「干し網」も便利です。
強風で飛ぶ心配もありません。
室内でもつくることができますよ!
<干しきのこ>
エノキダケやシメジは根元を切り落としてから小房に分け、シイタケやエリンギは7~8mmくらいに薄く切って重ならないように広げて干しましょう。天候にもよりますが、はやければ3~4日ほど、長くても1週間ほどで完成します! 干すことで、きのこのうまみがより引き出されますよ。
<干しにんじん>
千切りにしたり、5mmほどの薄い輪切りにして、3日~1週間ほど干せば「干しにんじん」のできあがり♪
千切りは面倒…という場合は、スライサーを使えばカンタン☆
ポイントは…皮をむくこと!
摩擦によって傷ついたり、温度が高くなったりすると、にんじんが黒くなってしまい、カビとの見分けがつきづらくなってしまいます。
手作り乾物は、乾ききっていないとカビが出てしまうこともあるので、ビニール袋などに入れるよりも、紙袋や紙の箱など、通気性のある容器で保管するのがおすすめです。
包丁いらず♪ うまみたっぷりつけ汁
「干し野菜」のうまみを味わうレシピをご紹介!
★材料★(2人分)
切り干し大根…10g
スライス干しシイタケ…2g
乾燥刻み昆布…2g
干しにんじん…2g
煮干し(小さめ)…3g
水…300ml
豚細切れ肉…50g
油…適量
みりん…大さじ2
しょうゆ…大さじ2
うどんorそば…2玉
長ねぎみじん切り…少々
七味…少々
★作り方★
- 1)切り干し大根、スライス干しシイタケ、乾燥刻み昆布、干しにんじん、煮干し、水を合わせ、20分ほどおいて戻します。
- 2)鍋に油をひき、豚肉を炒めます。
- 3)豚肉の色が変わったら、水で戻した乾物とみりん、しょうゆを加えてフタをし、沸騰したら弱火にして5分ほど煮ます。
- 4)ゆでたうどんやそばをつけて、薬味と一緒に召し上がれ♪
野菜本来のうまみをギュッと閉じ込める干し野菜は、調味料を足さなくても深い味わいに。
捨てる水なし! 自家製「干しきのこ」ひと鍋パスタ
★材料★(2人分)
干しきのこ(今回はエノキダケとシメジをあわせて)…25g
ショートパスタ…200g
オリーブオイル…大さじ1
にんにくみじん切り…1/2
ベーコン短冊切り…40g
白ワイン…大さじ2
塩昆布…小さじ1
水…2カップ強
塩…少々
コショウ…適量
★作り方★
- 1)ぴったりフタができる鍋にオリーブオイルをひき、にんにくとベーコンを弱火で炒めて香りと脂を出したら、白ワインをふります。
- 2)パスタ、水でさっと洗った干しきのこ、塩昆布、水(パスタが水にひたひたに被る程度)を入れてフタをします。
- 3)沸騰したら弱火にして、パスタの袋に書いてある標準ゆで時間で火を通します。途中1度かき混ぜてみて、水が足りないようなら足してください。
- 4)必要であれば塩で味をととのえ、皿に盛りつけて塩コショウをふったら完成♪
ショートパスタやマカロニなら、茹で具合を気にせずに仕上げられます!
乾物マリアージュ♪干しにんじん&棒寒天の混ぜるだけサラダ
「オレンジジュース」で乾物・戻しのテクニック! どんな味に…?
★材料★(4人分)
棒寒天…1/2本
干しにんじん…20g
オレンジジュース…90ml
生のローズマリー…ひとつまみ ※あれば
★作り方★
- 1)棒寒天はさっと洗い水気をよく絞ったら、細かくちぎります。
- 2)棒寒天と干しにんじん、オレンジジュース、生のローズマリーを合わせ、にんじんが戻るまで15分ほどおきます。
お子さんに大好評のメニュー! お好みで洋酒を少しかければ大人向けのオシャレな大人の仕上がりに。
ドライトマトの醤油漬けおにぎり☆
★作り方★
- 1)ドライトマトを細かく刻んでから、ひたひたの醤油につけて20分ほど置きます。
梅干しみたいですが、酸味はそこまでなく、甘みが感じられますよ。
ドライトマトは、乾きにくいので手作りするのはちょっと難しいですが…手に入ったらぜひ試してみてください♪
災害時には、食事や栄養が偏りがちに。
乾物は食物繊維を多く含み、種類も豊富なので、栄養面でも大いに力を発揮します。
便利な乾物を日々の食事に取り入れ、いざというときのための「食の防災訓練」してみませんか♪
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