『鎌倉殿の13人』“ひげかわおじさん”和田義盛を好演 横田栄司さん

22/05/16まで

らじるラボ

放送日:2022/05/09

#インタビュー#大河ドラマ#映画・ドラマ#鉄道#ローカル

<らじるラボ>は毎週月曜日から金曜日<NHKラジオ第1>8時30分~11時50分放送中♪
放送後1週間は、「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでもお楽しみいただけますよ!

らじるラボ

ラジオ第1 毎週月曜~金曜 午前8時30分

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毎週月曜日にお送りしているのは『ラボトーク』。本日のゲストは、横田栄司さんでした。『てつおとネットワーク』は車掌DJ・野月貴弘さんとお送りしました。

「三谷脚本」から生まれた癒やし系・和田義盛

吾妻アナ: 今日は現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で和田義盛役、俳優の横田栄司さんをお迎えしました。よろしくお願いいたします。
横田さん: NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』和田義盛役、横田栄司でございます。
皆様、おはようございまーす!
吾妻アナ: おはようございます!かっこいいですね。マスクの下からも長いおひげがどっと見えていますけれども。
横田さん: そうなんです。オンエア上ではまだ30代で真っ黒なんですけど、だんだん年をとっていくにつれて、この地毛の白いのが少しずつ出てくるかなという感じです。
吾妻アナ: 付けひげではなくて、ご自身のおひげなんですね。すごく長いですよね。10cmくらいですか、長い長い。かっこいいですね。私もひげに憧れて生やしたことがあったんですけれども、なかなかそうはいかないですね。
横田さん: 今は別の仕事ができないです。この1年はほぼ大河ドラマ1本です。サンタクロースぐらいならできるんじゃないかと思ったんですけどね。あと、チキン屋さんのおじさんとか(笑)。
吾妻アナ: 『鎌倉殿の13人』では、勇猛果敢にして、ちょっとおちゃめなところが人気急上昇中で、“ひげかわおじさん”なんて言われたりもしていますが、ご本人も本当にユニークで、トークも弾まれています。
横田さん: 大丈夫ですか?(笑)

東京都のご出身。高校卒業後、百貨店に就職。その後、桐朋学園短期大学部芸術学科を卒業し、文学座研究所に入所。1996年、「特ダネ狂騒曲」で初舞台。1999年には文学座の座員に。その後は多くの舞台・テレビ・映画に出演。2016年に亡くなった蜷川幸雄(にながわ・ゆきお)さんの演出した舞台には欠かせない存在として数多くの作品に出演されました。また現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では和田義盛役で出演。これまでも、『真田丸』『麒麟がくる』にご出演されています。

吾妻アナ: 今回はこれまでの大河ドラマと比べても長い期間でのご出演ですね。
横田さん: そうですね、僕自身は去年の6月から数えて14か月かかる予定なんですけど、こんな体験は多分、後にも先にもないと思うので、これは本当に一生懸命やらなきゃいけないなという思いです。三谷さん(脚本家・三谷幸喜さん)から最初に、「これから向こう20年は和田義盛といえば、日本国民は横田さんの風貌を思い浮かべることになるので、心して挑んでください」という鬼のようなプレッシャーをかけられまして、確かに言われてみるとそうですよね。大河ドラマのレギュラーの方がそのまま、その武将だったり、歴史上の人物の顔に刷り込まれることってありますよね?
吾妻アナ: あります!
横田さん: だから三谷さんにそう言われて、「うわぁ、大変なことになっちゃったなぁ、いやだなぁ」と思いながら、ひげを伸ばすことから始めました。
吾妻アナ: 歴史上の人物で、顔と名前が想像できる人って誰だろう?と思ったときに、頼朝ってどんな顔していたかな、あの教科書の顔か、というのはわかりますけど、和田義盛は…??
横田さん: そうでしょう? 今回(和田義盛について)勉強して、肖像画はそんなに残ってないんですけど、ひげがぼうぼうで、猫背で、にらんでいる感じの肖像画が印象的だったので、なるべくそこに近づけようということで、役作りの一環としてひげを伸ばし始めるという安易なところから挑戦しました。

吾妻アナ: メッセージが届いています。
<40代の女性です。最近つらく悲しい出来事が続く『鎌倉殿の13人』ですが、和田義盛が唯一の癒やしです。ご自身で“癒やしキャラ”的になると予想されていましたか?>
横田さん: 三谷さんからいただいたメールで「まさかの癒やしキャラ」みたいなことが書かれていて、「いやいや、三谷さんが書いたんでしょ、あなたが書いた通りにやっているだけですよ、僕は」と思っているんですけど。

吾妻アナ: 役の中で、コミカルなやり取りもありますが、あれもすべて台本通り?
横田さん: もちろん台本通りです。アドリブでしゃべっていることはほぼ無いですね。皆さんそうだと思います、僕だけじゃなくて。ですからその役の人物がそういう人物に見えるのはすべて、メイクしてくださったり、ひげを黒くしてくださったり、腕に毛を貼り付けてくださったり、かつらを乗っけてくださったりして、ビジュアルを作ってくださるスタッフの皆さんとやっぱり三谷さんの脚本の力が大きいと僕は思っています。多分出演者の皆さんもそう思っていると思います。
吾妻アナ: 台本に忠実に演じた結果、見ている側からすると癒やし系になっている。三谷さんは和田義盛のキャラクターとして“まさかの”とおっしゃっていますけど、“ してやったり”というところもあるんですかね?
横田さん: それはあると思いますよ。最初、台本いただいて読むじゃないですか。やっぱり和田義盛の言動で笑えるんですよ。おかしいなやつなんです。楽しいじゃないですか。セリフとト書きだけで笑えるんですけど、癒やし系っていうのはもしかしたら三谷さんも“まさかの癒やし系”だったのかもしれないですね。僕も台本を読んだ感じだとそんなに癒やされるような人物ではなかったので、あぁそういう感想も出てくるんだと思って、これは非常にうれしいですよね。

鎌倉殿の13人

日曜日 総合 午後8時/BSP BS4K 午後6時

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“オッケーが出た後”も舞台の癖で…

吾妻アナ: 三谷作品は3回目のご出演ということで、三谷さんは書いた通りに演じていてもちょっとおもしろくなりすぎると、「今のは、やりすぎだよ」というとか?
横田さん: そうなんです。コメディの匠からみると、やりすぎる人はちょっと違うんですよね。そこはかとなくやるという。

吾妻アナ: ディレクターが三谷さんとお話する機会があって、横田さんご出演だと伝えたところ、「書いた脚本以上におもしろくするな」と。これは多分、「手柄を持っていくな」と、「おもしろいのは俺の脚本なんだぞ」ということなんじゃないかなと思いますが。
横田さん: そう言っているじゃないですか(笑)。三谷さんが書いた通りにやっていますし、三谷さんが書いたこと以外やってないですから。ただ1か所だけあるんですけど、三谷さんが書いたような、書いていないような…。
酔っ払って上総広常を迎えに行く時に、義時と二人、縁側で酒を飲んでいて、「お前まだ気持ちが足りないんだよ。それじゃあ、上総広常を迎えることはできんぞ。よし!眉毛でもそろう」というシーンがあったんですよ。僕がそろうとする、最後、ト書きに“それを必死に止める義時”と書いてあって、そこで終わっているんです。“それを必死に止める義時”と書いてあったけど、僕は止めきれずに片方そっちゃったという説を採用して、次のシーン片方の眉毛がないというのをやったんですけど、それはもしかしたら三谷さんはそこまでは書いてなかったかもしれない。“必死に止める義時”まででした、台本は。すみません!
そこから先、片方の眉にしたのは私の責任です。申し訳ありませんでした。
吾妻アナ: (笑)。
なるほど。忠実に演じていてもそういうところがたまにあるわけですね。
横田さん: そのまま次のシーンで両方眉毛があるのがどうしても僕は嫌だったんですよ。次のシーンで片方の眉毛になりたかった、どうしても!まず小栗旬さんに相談して、「俺はそう思うんだけどどう思う?」と。「いいんじゃない」という話になって、監督と相談して。そういうことを言い出すとメイクさんから何から、スタッフさん全部巻き込んじゃって、大変申し訳ないことをしたなと思いつつ、やらせていただきました。後はだいたい三谷さんの書いている通りです。
吾妻アナ: 天性の役者さんなんじゃないかとお話を伺っていて思うのですが、高校を卒業された後はお勤めになっていらっしゃるんですか?
横田さん: そうですね。大学進学の受験がうまくいかなくて、やたらと落ちまくって、予備校に行くふりして雀荘に行ったりしていて、親にも「いい加減にしろよ、お前みたいな生活を送っているやつはもう応援できないからな」なんてこと言われまして。そこから一念発起しまして、役者をやってみたかったので、役者になるため、自立するために、池袋の百貨店でしばらくの間働かせていただいたという流れなんです。
吾妻アナ: 文学座に入られていますが、“舞台でいくぞ”というのは何かあったんですか?
横田さん: 僕は桐朋学園の芸術短期大学というところに現役生より2年遅れの20歳で入りました。俳優になるにはどうしたらいいんだろうと思って俳優のプロフィール調べているうちに、新劇俳優だとか文学座、それから民芸とか、そういうところに皆さんのルーツがあるという事を知り、だったら俳優座でお芝居をまず勉強しようと思って俳優座養成機関の大学に入りました。俳優座には結果としてはいかなかったのですが、文学座に入りまして、今に至るという感じです。
吾妻アナ: 舞台を中心とされていて、今こうして映像作品にもご出演されていますが、舞台と映像作品では違いはありますか?
横田さん: 舞台の作品と映像の作品で大きい違いは…舞台って本番を何度も出来るんですよね。その日のお客さんは1回きりなので、1回といえば1回なんですけど、ただ、その毎日の公演期間中に工夫ができたり、いろいろ深めていったり、自然に動けるようになっていったりというのを、映像の場合は凝縮して、1日に全部注ぎ込まなきゃいけないじゃないですか。決して舞台で「明日もできるからいいや」と思っているわけじゃないんですけど、一発勝負のスリリングさで、明日はまた違うシーンをやる。演劇の稽古場だと今日やったシーンで、「今日うまくいかなかったから、明日稽古しようか」ということはよくある風景なんですけど、それがないんです。だから、今回の映像の現場でも音声さんに、「オッケーが出た後にセリフの練習していますよね」って言われるんですよ。もう撮り終わっちゃったんですけど、明日も言わなきゃいけないような気がしていてうまくいかなかったところを練習しているんですよ。“言い出すのが遅れたな”とか、“もうちょっと食い気味で言いたかったなぁ”とか、反省が次から次へ出てくるんです。それはもしかしたらぼくがネガティブな人間だからかもしれないんですけど、それは舞台でやってる時の癖というか、ついつい練習しちゃうっていうのがあります。


このほかにも、演出家・蜷川幸雄さんとのエピソードや、今後の舞台にかける思いなど伺いました。

詳しくは、9時・10時台の「聴き逃し」で。

9時台を聴く
22/05/16まで

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22/05/16まで

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22/05/16まで

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静岡県を走る「大井川鐵道」

土曜午前に放送している『鉄旅・音旅出発進行!』との連動コーナー「てつおとネットワーク」。全国の鉄道会社が録音してくれた「魅力的なてつおと」をご紹介! 鉄道系テクノユニット、スーパーベルズの車掌DJ・野月貴弘さんとともにお送りします。

~お届けした「てつおと」~
♪南海6000系ブレーキ寛解音と非常制動
♪大井川本線合格-門出間架空アナウンス

「大井川鐵道」は、「金谷駅」と「千頭駅」を結ぶ「大井川本線」と、「千頭駅」から「井川駅」までの山の中を走る「井川線・南アルプスあぷとライン」の2つの路線がある。どちらも大井川沿いの下流・中流・上流域を進む自然豊かな鉄道。「大井川本線」は、SLが現役で走っているのが有名。70年以上前に製造された旧型電気機関車、戦前製造の旧型客車、西武を引退した電気機関車、南海・近鉄・東急を引退した電車が走り、まさに動く昭和の鉄道博物館。

詳しくは10時台の「聴き逃し」で!

10時台を聴く
22/05/16まで

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22/05/16まで

鉄旅・音旅出発進行!

ラジオ第1 毎週土曜 午前10時5分

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【放送】
2022/05/09 「らじるラボ」

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