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21/03/04まで

――便は腸の状態を測り、健康かどうかをみる1つの指針となる、ということでしたね。

辨野さん: 気持ちのよい便を作れることは、健康状態がよいことを意味します。腸内環境を整えてよいウンチを快適に出すには、美しい腸、「美腸」を作ることが大切なんです。

――美腸とは、どういうものなのでしょうか。

辨野さん: 基本的に、まったく細菌のいない無菌状態の腸は、美腸ではありません。確かにきれいかもしれませんが、無菌では自然界で生きられません。実験で作られた無菌マウスは、普通のマウスよりも1.5倍長生きしますが、自然界に出したらウイルスや細菌に感染してしまいます。
美腸とは、腸内細菌の質・量のバランスが理想的に保たれる状態のことをいいます。

――腸内細菌の質と量のバランスを理想的にするには、どうすればいいのでしょうか。

辨野さん: 一番いいのは食物繊維です。たっぷりとることが必要です。食物繊維は、私たちの体の消化酵素で消化されない難消化性の成分です。野菜や海藻、キノコ、豆類などに多く含まれています。

――食物繊維は「おなかにいい」「腸にいい」というイメージがありますが、具体的にどういう働きがあるのですか。

辨野さん: 小腸で吸収されずに大腸まで届くこと。そこで食物繊維は水分を吸収して便のかさを増やし、便をスムーズに排せつさせます。さらに、腸内の「善玉菌」であるビフィズス菌などの菌のえさとなって、善玉菌を増やして腸内環境を整える働きをするんです。
厚生労働省によると、18歳以上の食物繊維の摂取目安量は1日当たり女性で18g、男性では21g以上が必要とされています。

――これだけの量をとるのは難しいのでしょうか。

辨野さん: 食物繊維をとるのはとても難しいんです。
日本人は昔、食物繊維を多くとっていました。食事の欧米化により摂取量が減少し、多くの人は十分にとれていません。特に10~40代の女性たちの摂取量は少なくなっているので、便秘に悩む原因の1つと考えられます。

――便秘解消にもヨーグルトがいい、というお話でしたね。

辨野さん: 善玉菌を増やすのにおすすめなのは、ヨーグルトや乳酸菌飲料です。善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌がそのまま摂取できるため、効率よく腸内環境を改善できるんです。目安は、1日200~300g。空腹時では胃酸に乳酸菌が負けてしまうことがありますので、食前は避けて、食事中か食後に食べるようにしましょう。
また、ヨーグルトと一緒にとりたいものがあります。

――何でしょうか。

辨野さん: オリゴ糖です。砂糖と同じ糖類ですが、私たち人間の消化酵素では分解されにくく、食物繊維に近い働きをします。さらに、大腸に達してビフィズス菌のえさとなって増やす作用もあるんです。
甘味料として砂糖代わりに使用するのもおすすめですが、オリゴ糖も含まれているタマネギなどの野菜類を積極的にとることも必要だと思います。

――食物繊維、ヨーグルト、オリゴ糖は、どのように摂取すればいいですか。

辨野さん: おすすめの特製ドリンクがあります。これを毎日、朝食後にとるようにしましょう。
ヨーグルトを200g、豆乳を100ml、乳酸菌飲料を80ml。バナナを1本、はちみつ少々、抹茶少々。これをミキサーに混ぜれば完成です。

――それぞれどういう効果が期待できるのですか。

辨野さん: ヨーグルトは基本的に腸内環境を改善する大きな働きがありますが、豆乳は植物性たんぱく質・イソフラボン・オリゴ糖を含んでいて、筋肉や骨、腸の健康によい働きをします。
バナナは食物繊維が多いほか、オリゴ糖やカリウムも多いです。うまみ成分ですね。
はちみつには、ビフィズス菌のえさとなるオリゴ糖も含まれています。
抹茶にはカテキン成分。抗酸化性も強く、腸でビフィズス菌を増やす働きも持っていることも知られています。
私自身も50歳から飲んでいますが、スッキリ痩せて、現在になるまでずっと良好な腸内環境を維持しています。

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