早めに気付いて! 耳の不調(2) ストレスによる突発性難聴

21/12/07まで

健康ライフ

放送日:2021/09/07

#医療・健康#カラダのハナシ

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【出演者】
岩崎:岩崎聡さん(国際医療福祉大学三田病院 教授)

突発性難聴とは

――突発性難聴といいますとミュージシャンや芸能人の方が突発性難聴になってしばらくお休みするというニュースを耳にしたことがありますが、患者さんが多い病気なのでしょうか。

岩崎: 1年に3万5000人ぐらいが発症する病気で、それほど多くはありませんが増加傾向にはあります。40~60代の働き盛りに多い病気で、若い人にも増えています。
ある日突然耳が聞こえなくなったり、めまいが起こったりする病気です。

――「突然起きる」というのが怖いですよね。原因は何なのでしょうか。

岩崎: 実は原因については分かっていないんです。
突発性難聴は、ストレスなど何らかの原因で血流障害が起きて、耳の中にある有毛細胞と呼ばれる部分がダメージを受けることで発症します。

――有毛細胞は毛のような形をしているのですか。

岩崎: そのとおりです。細い毛が束になったような形をしています。
有毛細胞はその細い「毛」で音の振動をキャッチし、電気信号に変えて脳へ送る役割をしています。

早めの治療が肝要

――先ほど原因不明とおっしゃいましたが、どんなことに気を付けるといいのでしょうか。

岩崎: 特徴としましては、「前ぶれもなく突然耳が聞こえなくなる」ということです。そして、この難聴は片耳だけに起きます。両耳に起こることは非常にまれです。
そして、難聴の発症と前後して、耳鳴りや耳が詰まったような感じ、めまいや吐き気を伴うこともあります。

――私は慢性的に耳鳴りに悩んでいるのですけれど、もしかして突発性難聴が起こることもあるのですか。

岩崎: そうかもしれません。
突発性難聴で一番気を付けてほしいのが、「治療は早ければ早いほどいい」ということです。有望細胞は1度壊れますと再生できませんので、発症して1週間以内が勝負だとされています。

――1週間ですか。

岩崎: 突発性難聴を発症して細胞がまだ弱った段階で治療すれば治る可能性はありますが、時間がたって細胞が死んでしまうと改善は難しくなります。後遺症を残さないためにも、耳が聞こえなくなったらすぐに受診してほしいです。

また、片耳だけ聴力が落ちても、もう片方が聞こえていますので、日常生活に支障が出ないことが多くみられまして、意外と聴力低下に気付きにくいことがあったり、そのまま様子を見てしまうケースもみられますので、注意が必要です。

――確かに、忙しかったりすると「もう少し様子を見てからにしようかな」と思ってしまいがちですが、1週間以内が勝負なのですね。

聴力チェック法

――「片方の聴力が落ちているのかどうか気付きにくい」ということですが、チェックする方法はありますか。

岩崎: おすすめのセルフチェック法として、片耳を手でふさぎ、もう一方の耳元で手の指を使って音を出す「指パッチン」ということをして、左右で聞こえる音量に差がないことを確認してください。
「パッチン」の音が変わると正常に判断できないので、同じ手でやるほうがよいでしょう。

――その突発性難聴のチェック法をやってみましょう。

岩崎: 左手で左の耳をふさいでください。右耳の耳元で2回鳴らします。
次に、同じく左手で今度は右耳をふさいでください。左の耳元で2回鳴らします。
同じように聞こえるか、音量に差がないか。確認してください。

――指を鳴らしてうまく音が出せない場合は、どうしたらいいでしょうか。

岩崎: 「指パッチン」が苦手な人は、例えば家族の方に「指パッチン」をしてもらったり、指と指をこすることで音が出ますので、同じように聞こえるか、音量に差がないかでチェックする方法もあると思います。

――指をこすったときの音でもいいわけですね。

改めてもう一度。
まず左手で左耳をふさいで、右耳の耳元で音を出す。次に、手を交差するような形で左手で右の耳をふさいで、左の耳元で右指で音を出す。
私はいま何回かやってみましたけれど、なんとなく同じ音に聞こえるような気がしました。ホッとしました。


【放送】
2021/09/07 マイあさ! 健康ライフ「早めに気付いて! 耳の不調 ②」 岩崎聡さん(国際医療福祉大学三田病院 教授)

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