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23/08/07まで

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音楽クリエイターのヒャダインさんが、最新の音楽情報を紹介する<ヒャダインの音楽室>。今回は、ベテラン・新人関係なくタッグを組んでいるサンダーキャットと、日本を代表する吹奏楽曲を作曲した酒井格(さかい・いたる)です。

7月の注目曲 サンダーキャット「Show You The Way」

サンダーキャットは、ベースを弾きながら歌うアメリカのアーティストです。「Show You The Way」は、マイケル・マクドナルドと、ケニー・ロギンスが参加した2017年の作品です。先日、音楽専門チャンネルを見ていたら、サンダーキャットがベースを弾きながら気持ちよさそうに歌っていて、そのテクニックがすさまじくて「何だこの人は!」と。恥ずかしながら知らなくて、アルバムを聴いてみようと思って、2017年の作品を聴いたら、「マイケル・マクドナルドとケニー・ロギンスが、フィーチャリングしているじゃないか」ということで、ずっと聴き込んだ次第ですね。

ケニー・ロギンスといえば、『トップガン』でリバイバルヒットの「Danger Zone」だったり、『フットルース』のテーマ。そしてマイケル・マクドナルドは、ドゥービー・ブラザーズの後期ボーカリストですよね。ベテラン・新人関係なく、タッグを組めるのが音楽のいいところだと思いつつ、このアルバムはそれだけではなくて、ケンドリック・ラマーやウィズ・カリファといった、若者に絶大な人気を誇るラッパーともフィーチャリングしているんですよね。同じアルバムの中でも、ベテランと若者に人気のラッパーが共存するのがおもしろいなと思って、私もいつかそういう作品づくりをしてみたいなと思うんですよね。ベテランと言われるような演歌や歌謡曲の大御所がいる一方、若者に人気のラッパーがいるような曲を、一つのアルバムにまとめられたら楽しいだろうなと夢見ております。サンダーキャットは、すごく尊敬しているベーシストであり、シンガーソングライターです。皆さんもぜひ聴いてみてください。

7月の気になる人 酒井格

♪「たなばた」/酒井格(東京佼成ウインドオーケストラの演奏)

こちらの曲を作曲された酒井格さんは、春の甲子園「選抜高等学校野球大会」の入場行進曲の編曲でも知られている作曲家です。「たなばた」は、日本を代表する吹奏楽曲です。

「ほかの国のアーティストやミュージシャンに比べて、日本人のミュージシャンが得意なことって何なんだろう?」と、最近よく考えるのですが、ドラマチックだったり、大仰(おおぎょう)なメロディー、胸を打つようなメロディーが、日本人は得意なんじゃないかなと、私は勝手に思っております。

酒井格さんの「たなばた」は、それが詰め込まれていて、聴いていたら自然と涙が出てくるんですよね。この曲はいろんな吹奏楽部が演奏していて、一生懸命演奏をした元生徒がいっぱいいると思うと、この曲はいろんな人にとってスペシャルな曲なんだなと思いつつ、「選抜高等学校野球大会」の入場行進曲の編曲も酒井先生がやられていて、それによって奮い立った高校球児たちが一生懸命汗を流しているのがいいですよね。もうすぐ甲子園で高校球児たちが汗を流すわけですが、私は甲子園の高校野球は見てしまいます。自分がなくしてしまったものだなと思いながら、これまた泣いてしまいます。ことしもどんなドラマが起きるのか、楽しみにしております。

音楽室で待ってます。ヒャダインでした。


【放送】
2023/07/29 「マイあさ!」

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