足も老化!?

21/06/29まで

健康ライフ

放送日:2021/03/09

#医療・健康#新しい生活様式#エクササイズ#カラダのハナシ

ざっくりいうと

  • 足のクリニック表参道院長 桑原靖さん
  • 足の老化を見逃すな
  • 2021/03/09 マイあさ! 健康ライフ「足の悩み ②」

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危険な「足の老化」

――「足の老化」とは、どういうことでしょうか。

桑原さん: 年を重ねるだけでなく、足への負担で老化を早めてしまうので注意が必要です。
顔や髪の毛、体の老化は皆さん気にするんですけれど、足の老化を気にしている人はあまり多くいらっしゃらないんです。

――確かにそうかもしれませんね。

桑原さん: クリニックを受診される方は40~50代の方が非常に多くて、「足の機能の曲がり角」は40歳を過ぎたころからだと個人的には考えています。

――案外早いのですね。

桑原さん: 足はパーツの多い立体構造物で、足首より下には56個の骨、全身の4分の1の骨があるんです。ある程度の耐用年数が定められていまして、知識を持って使用していかないと容易に壊れてしまうんです。
ですので、足の老化にいち早く気づいて対処することが健康を保つカギということになります。

――足の老化が進むと、どういう影響があるのですか。

桑原さん: 疲れやすくなったり、指や関節が痛くなったり、爪が変形したりします。そうした状態を放置していると、歩くときのバランスも悪くなって、ひざや腰などを痛める原因にもなりえます。さらに悪化していくと、歩行自体が困難になる可能性も出てきます。

――放置すると、そこまで悪化してしまうのですね。

「足の老化度」のチェック

――自分の足の老化に早く気づくサインなどはありますか。

桑原さん: 足の老化度をチェックしてみましょう。今から3つの質問をします。当てはまるものがいくつあるか、チェックしてください。

・今まで履いていた靴がきつくなった
・足の指の関節を手で上下に曲げると痛い
・目を閉じたまま、はだしで片足立ちをするとフラフラする
 (片足立ちをする際は、転倒すると危険ですので、支えのある場所で行ってください)


いかがでしたでしょうか。3つのうち1つでも当てはまるものがあれば、すでに足の老化が始まっている可能性が大きいです。

老化でアーチが崩れ、足のサイズが大きくなる

――チェック項目はどういうことなのか、1つずつ教えてください。
「今まで履いていた靴がきつくなった」というサインですが、足がむくんできつくなっている日がありますけれど、それとは違いますか。

桑原さん: 朝は問題なくて夕方にむくむという場合は、これには当てはまりません。「毎日キツイ」というのが足の老化のサインです。
足のサイズと老化の関係についてですけれど、足を構成しているアーチの崩れが原因になります。土踏まずが盛り上がったような状態になっています。このアーチがクッションの役割をして地面からの衝撃を吸収し、足やひざ・股関節・腰の負担を軽くしてくれるんです。
アーチが崩れてへん平足になってしまうと、サイズが5mm~1cmほど大きくなる場合があります。

――へん平とは、土踏まずの部分がペタンと床にくっついてしまうようなイメージですか。

桑原さん: そうです。もともと日本人はへん平足が多い民族なんですけれど、活動量が減ってくると足の老化が進んで、さらにアーチが崩れやすくなって靴がきつく感じるようになります。

――アーチが崩れたら、どうしたらいいのでしょうか。

桑原さん: 骨格構造の崩れですので、崩れたアーチを自力でもとに戻すのはなかなか難しいんです。
ですので、靴の中にインソール・中敷きといったものを積極的に使って、アーチを下から物理的に立体的に支えてあげることが重要になります。
ただ、アーチを支えるためということで、極端に土踏まずの部分のアーチが盛り上がったインソールを使うと、逆に負担がかかり過ぎてトラブルを起こしかねませんので注意が必要です。
自分でよくわからない場合は、お店の人に相談して選ぶようにしてください。

足の老化で関節が固まる!

――チェック項目の2つ目「足の指の関節を手で上下に曲げると痛い」とは、どういうことですか。

桑原さん: 「痛い」ということは、関節が固まっているという証拠です。関節というのは、常に動いていないとどんどん機能が落ちて固くなってしまうんです。
また、動かすと痛みが出るという場合、その痛さから逃れようと無意識のうちにおかしな歩き方を始めてしまっている可能性があります。このような方は、足以外の場所に大きな負荷がかかっていることも多いため、気をつける必要があります。

――これは、どうしたら改善できるのでしょうか。

桑原さん: 足に痛みがある場合は、合わない靴を履き続けないことが基本です。足の指が変形してしまっている場合は、早めに整形外科や足を専門に治療している医療機関を受診していただきたいと思います。

筋力低下が足と体のバランスを崩す

――3つ目の項目、「目を閉じてはだしで片足立ちするとフラフラする」。これは、足やふくらはぎの筋肉を鍛えれば改善しそうな気がしますが、どうですか。

桑原さん: そうではないです。足の骨格構造は、生まれながらにして強い人と弱い人がいます。足の骨格構造が弱い人でも、若いときは足以外、主に体幹やお尻の筋肉・体の柔軟性でバランスを補っています。
ただ、筋力などが落ちてくると、足の弱点を補うものがなくなってしまって、片足立ちができなくなってしまいます。

――片足立ちでフラフラする場合、どういう対処をしたらいいでしょうか。

桑原さん: 実は、トレーニングで一部を強化したところで改善するものではありません。正しい靴を履き、場合によってはインソールなどを活用して、足に負担のかからない状態で正しいフォームで歩行すれば、必要に応じて各部位の筋力や柔軟性も上がることが期待できます。

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