足の疑問にお答えします

21/07/02まで

健康ライフ

放送日:2021/03/12

#医療・健康#新しい生活様式#エクササイズ#カラダのハナシ

ざっくりいうと

  • 足のクリニック表参道院長 桑原靖さん
  • 「歩行のための補助ツール」として靴を選びましょう
  • 2021/03/12 マイあさ! 健康ライフ「足の悩み ⑤」

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――「足の疑問にお答えします」ということで、桑原さんに寄せられる足についての悩みや誤解について教えていただきたいと思います。

左右で靴底の減り方が違うのはなぜ?

桑原さん: 靴の減り方に左右差があるということは、靴が地面と接するときの力や摩擦力が強いか、接している時間が長いかのいずれかになります。
たとえば、足の長さが左右で違う方がいらっしゃるんですけれど、その差が2cmを超えてくると、短いほうの足に大きな力がかかって、長いほうの足は横に回転させながら歩こうとするので、靴底の減り方にかなりの左右差が出てくるんです。
また、片足だけアーチが崩れてへん平足になっている方は、実寸ではなく、結果的に足の長さに左右差が出てしまうんです。
どちらか一方に過度な負担がかかってしまうと、どんどん悪くなっていってしまいますので、原因を見極めて早めに対処しておくことが大切です。

――どのように対処したらいいですか。

桑原さん: 短いほうの足の靴の中に高さが出るものを敷いておいてあげると、バランスがよくなることがあります。インソールを活用することも手段の1つではあります。
ただ、極端に片足だけ靴底の減り方が多い・強いという方は、1度医療機関を受診してみるのも手段の1つかもしれません。

――放っておかないほうがいいんですね。

どうして足の裏にタコや魚の目ができてしまうの?

桑原さん: タコや魚の目は、足の裏の一部分に圧力が極端にかかり続けて角質が厚くなった状態です。
なぜ一部分だけに圧力が集中するのかというと、足のアーチ構造が崩れているからなんですね。本来バランスよく分散されている力が、アーチが崩れて骨格が緩むと1か所に一気に集中してしまいます。
痛みが出ればそのつど削ればいいという考え方は、放置しておくこととほぼ同じです。タコや魚の目は「なくて正常・あれば異常」ですので、それは足の骨格構造が崩れてきている黄色信号ということで早めに対処しておきたいものです。

――「あったら異常」と思ったほうがいいのですね。タコや魚の目がずっとある人は、どのように対処したらいいでしょうか。

桑原さん: もちろん靴が原因でこれが生じているものであれば、靴を変えることですね。靴を変えることでも改善しなければ足の問題と捉えて、インソールで補整してあげたり、正しい歩き方をすること。ただし、それには筋力トレーニングやストレッチなどが必要になってきます。

靴ずれにならないためには、どんな靴を選んだらいい?

桑原さん: ひと言で言えば、自分の足のサイズに合った靴を選ぶということです。
靴選びのポイントは、かかとがしっかりフィットして包まれているもの、足の甲がきつくないもの、つま先が5mm~1cm程度の余裕があるものを選ぶことが大切です。
必ず試着して実際に歩いてみることも大切です。足踏みだけでなく店内を歩き回って、できるだけ歩きやすさを確認してから購入されるとよろしいかと思います。
可能であれば、インソールが取り外しできて、自分の足に合ったものと入れ替えるものが選択できるといいでしょう。

ヒールの高い靴を1日履いていても痛くならないコツは?

桑原さん: 靴は、ファッションとして楽しむ要素もありますよね。特に女性は、ハイヒールを履きたくなるシーンも多いと思います。
ただ、ハイヒールは足にとっては優しくない靴ですので、長時間履き続けることはおすすめしません。履いた日の夜は、アキレスけんのストレッチをしておくことで、足の状態をいい状態にリセットすることができます。

――アキレスけんのストレッチですか。

桑原さん: ハイヒールを履くと、どうしても足首が硬くなりがちですので、その日の夜はストレッチをしてあげるといいです。

――ヒールの高さはいろいろありますけれど、何cmぐらいまでなら負担が少ないですか。

桑原さん: 足のことを考えたら、4cmまでにしていただくのがいいですね。
足は、かかとの大きな骨で体重の7割、前側の小さい5つの骨で体重の3割を受けています。ヒールが4cmを超えると7対3の割合が逆転してしまいまして、前のほうに耐え切れないほどの力がかかってしまうんです。
ヒールを選ぶのであれば、なるべく接地面積が広くて安定感のあるヒールを選ぶといいです。
男性の革靴にも言えるんですけれど、つま先がとがり過ぎていると指が重なり合って変形してしまいますので、長時間履き続けないように気をつけるようにしましょう。

なんとなく合わない感じがする革靴。どうすればいい?

――試着して気に入って買った革靴があるが、履いているとなんとなく合わない感じがするという場合、こういう靴はどうしたらいいでしょう。

桑原さん: 痛みが出る靴は使用しないほうがいいですね。最近スニーカータイプのビジネスシューズなども多く売られていますので、そういったものを使用されることもいいかと思います。
靴は、おしゃれの道具でもあるんですけど、歩くための補助ツールと考えることもできるんです。ふだんからできるだけ負担のかからないものを選んで使用していただくことで、足の健康を常に保てるのではないかと思います。

■マイあさ! 健康ライフ「足の悩み」シリーズ おわり

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