10時台を聴く
24/07/07まで

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ひろせみみさん(小学4年生・東京都)からの質問に、「動物」の田中理恵子先生が答えます。(司会・柘植恵水アナウンサー)

【出演者】
田中先生:田中理恵子先生(埼玉県こども動物自然公園園長)
百野先生:百野直実先生(広島市森林公園こんちゅう館次長)
藤田先生:藤田貢崇先生(法政大学教授)
みみさん:質問者


――お名前を教えてください。

みみさん:
みみです。

――どんな質問ですか?

みみさん:
人間にはホクロがありますが、動物にもホクロはありますか? 動物園に行ったとき、キリンやゾウにホクロがあるのを見たことがありません。ゴリラやサルは毛が生えているから見えないのですか?

――みみさんは、動物園で観察もしてきたんですねぇ。田中先生、教えてください。

田中先生:
はい。ひろせみみさん、こんにちは。

みみさん:
こんにちは。

田中先生:
おもしろいところに気がつきましたね。ちなみに、みみさんはホクロはありますか?

みみさん:
はい、あります。

田中先生:
どこらへんにある?

みみさん:
首にあります。

田中先生:
私もね、腕とか首にホクロがあります。そもそもホクロってさ、何なんだろうね。

みみさん:
うん、何……だろう。

田中先生:
ねぇ。ちょっとこれは私にも難しいから、藤田先生に聞いてみようかな。

みみさん:
はい。

田中先生:
いいですか、藤田先生。

藤田先生:
はい。みみさん、こんにちは。

みみさん:
こんにちは。

藤田先生:
ホクロというのは、私たちの体で、メラニンという黒い色素、色がついた物質なんですけどそれを作ることができるんです。例えば髪の毛は黒いですよね。

みみさん:
はい。

藤田先生:
髪の毛が黒いのもメラニンの働きなんです。皮膚でもメラニンという物質を作るメラノサイトという細胞があって、それがあると色素のメラニンを作り出してくれて、日焼けしたときに色が黒くなるのもそのせいです。ホクロはいつもその場所でメラニンを作る働きをしているので、色が黒く見えるということです(*末尾に補足情報あり)。

みみさん:
はい。

田中先生:
藤田先生、ありがとうございます。メラニンの集まり、ということですね。別に悪いものではないし、ほとんどの人にホクロはあります。たぶんここにいる先生方にもあると思います。じゃあ、動物にはあるのかな、という質問ですよね。

みみさん:
はい。

田中先生:
先に正解を言いますと、動物にもホクロはあります。私がこれまで見た動物のホクロの話をしていくと、例えばヤギの鼻とか目の周りに、ぽつんぽつんとホクロを見たことがあります。ウシもそうです。目の周りとか鼻にいくつか見たことがあるし、コアラを担当していたときには、目の周りとか鼻の周りが汚れちゃうことがあるから、ぬれたタオルで一生懸命拭いて落としていたんだけど、落ちないなぁと思ったらホクロだったというのが鼻のところにありました。だからコアラにもホクロはあります。

みみさん:
はい。

田中先生:
さっき、みみさんはキリンやゾウにはホクロがあまり見えなかったと言っていましたが、例えば動物たちと私たちの皮膚の状態の違いは、何かわかりますか?

みみさん:
わかりません。

田中先生:
例えば、みみさんの腕とか動物の腕には他に何か生えてるものがありますよね。

みみさん:
毛?

田中先生:
うん。毛が生えていますよね。私たちと同じ多くの哺乳類は大体みんな体に毛が生えているんです。キリンも、見た目はつるつるしていそうですけれど実はびっしり細かい短い毛が生えています。たぶんその皮膚の下にホクロはあると思います。みみさんは、おうちでイヌとかネコを飼っていますか?

みみさん:
飼っていません。

田中先生:
親戚のおうちとかお友達で飼っている人、いませんか?

みみさん:
います。

田中先生:
今度機会があったら、そのネコとかイヌの鼻の周りとか耳とか口の中とかおなかとか、ちょっと探させてもらって見てください。恐らくイヌやネコも、毛がいっぱい生えているからホクロが見えないんです。あと、顔の写真なんかを撮って大きくして見るとわかるかもしれない。うちにもネコが2匹いて、両方とも顔とか鼻の周りにホクロがあります。だからイヌやネコもホクロを持っていると思います。

みみさん:
はい。

田中先生:
ゴリラとかチンパンジーとか体の色が黒い動物、ゾウも水にぬれると結構真っ黒になっちゃいますけど、ああいう動物は……例えばみみさん、ホクロって何色?

みみさん:
黒。

田中先生:
黒ですよね。だからもともと黒い皮膚を持っていたり黒い毛がいっぱいある動物は、ホクロがあっても恐らく見えづらいと思うんです。だからなかなか見つからないのかなという気がしますね。

みみさん:
はい。

――百野先生、虫にはホクロ、ありますか?

百野先生:
そもそも昆虫は模様がある生き物が多いので、ちょっと普通の動物とは考え方が違うかも……。ただ、柔らかいバッタとかイモムシが治るくらいのちっちゃなけがをした跡が、そのまま黒くなって模様とは違う跡になることがあるんです。それがもしかしたら、私たち人間とか動物のホクロみたいなものに近い感じになることはあります。

みみさん:
はい。

田中先生:
鳥にもありますね。例えば鳥でも鼻の周りとか耳とか、少し毛が薄いですよね。ハゲタカとか頭にあまり羽が生えていないのなんかを見てみると、あるときがあります。あと、フンボルトペンギンというペンギンがいるんですけど、みんなおなかに点々がついていて1羽1羽全部その位置が違うので、それで個体識別、つまりそれが誰かを見分けられるんです。あれをホクロと言っていいのか、ちょっとアレなんですけど(笑)、それもホクロのようなものなのかもしれないです。

――みみさん、どうですか?

みみさん:
わかりました。

――みみさんは、以前、年末の「子ども科学電話相談」で来てくれた、ひろせみみさんですよね。

みみさん:
はい。

――みみさん、そのときはゴキブリの研究をしていて、ゴキブリがたくさん描かれたTシャツを着て来てくれたんですけど、ゴキブリは今もまだ研究しているんですか?

みみさん:
はい。

――あっ、本当? 今は何匹育てているの?

みみさん:
10匹ぐらい。

――確か夏の研究発表もゴキブリについてで、ゴキブリが大好きなんですよね。

みみさん:
はい。

田中先生:
何ゴキブリですか?

みみさん:
デュビアゴキブリです。

百野先生:
鳴いて、かわいいゴキブリですよね。

みみさん:
はい、かわいいです。

百野先生:
ふつうおうちに出るような、みんなが嫌いなやつとはちょっと違う感じでね、手の上とかに乗せるとキュキュッと鳴くやつよね(笑)。

みみさん:
はい。

――隣で藤田先生がちょっと固まっています(笑)。みみさん、質問してくれてありがとうございました。これからもいろいろなことに興味を持って、また質問してくださいね。さようなら。

みみさん:
はい。さよなら~。

田中先生:
さよなら~。

藤田先生:
メラニン色素はメラノサイトという細胞が作るんですけど、ホクロはそのメラノサイトがさらに変わって、いつも色素をどんどん出す感じですね。

――藤田先生、補足情報をありがとうございます!


【放送】
2024/05/12 「子ども科学電話相談」

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