8時台を聴く
24/07/01まで

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ふくいえいとくん(小学3年生・神奈川県)からの質問に、「鳥」の上田恵介先が答えます。(司会・柘植恵水アナウンサー)

【出演者】
上田先生:上田恵介先生(立教大学名誉教授/日本野鳥の会会長)
えいとくん:質問者


――お名前を教えてください。

えいとくん:
えいとです。

――どんな質問ですか?

えいとくん:
カモメは目はいいけど耳はいいのですか?

――目がいいというのは何かで読んだりしたんですか?

えいとくん:
本を読んで知りました。

――そうですか。では先生に教えていただきましょう。上田先生、お願いします。

上田先生:
はい。えいとくん、おはようございます。

えいとくん:
おはようございます。

上田先生:
えいとくんは、カモメは目がいいというのを知っているわけね。

えいとくん:
はい。

上田先生:
カモメは本当に目がいいと思います。カモメは、海の上とか、わりと高いところを飛んでいて、下にいい餌があるかなって探しているから、目がよくないと生きていけないと思います。「耳もいいですか?」という質問ですけど、鳥は耳があると思う?

えいとくん:
あると思う。

上田先生:
イヌとかネコとかキツネとかウサギとかは、わりとみんな大きな耳が付いているよね。人間もそうですけど。

えいとくん:
うん。

上田先生:
だけど鳥は、人間の耳みたいなものは付いていないよね。

えいとくん:
うん。

上田先生:
鳥には、イヌの耳とかネコの耳みたいなものは付いていないけど、えいとくんが思うようにちゃんと耳があります。ただ鳥は羽があるから、その羽が耳にかぶさってしまって見えないのね。だから羽をかき分けて見ると、ちょっと目の後ろのほうに穴があって、そこが耳になっています。

えいとくん:
はい。

上田先生:
どれくらい聞こえているのかというのは、たぶん先生は、いいと思うんです。それでツバメとかカラスとかスズメとか、いるでしょう?

えいとくん:
いる。

上田先生:
その鳥たちは本当にちゃんといろいろな音を聞いています。カラスがいたらね、カラスに向かってカラスの鳴きまねをしてごらん。カーカーって。

えいとくん:
カーカー。

上田先生:
そうそう、上手です! カラスはわりと人間のことを気にしているから、カーって言ったら絶対にこっちを向いてくれると思う。見るということは、ちゃんと聞こえているということだよね。どんな鳥でも聞こえていると思うけど、たぶん一番耳がいいのは、フクロウの仲間。すごいんだよ。何がすごいかというと、フクロウは夜にネズミとかを捕るでしょう? 知ってる?

えいとくん:
うん。

上田先生:
昼間はじっとして寝ているけど、夜になるとネズミなんかも外に出るのよ。ネズミがカサコソ地面の上を走っている音を聞いて、種類によってはちょっと違うけど、真っ暗闇で何も見えなくてもネズミが地面を走り回っている音だけを聞いて、フクロウはネズミがどこにいるかをキャッチして、上から飛び下りてネズミを捕まえることができます。

えいとくん:
へぇ~。

上田先生:
音だけでね。えいとくんも、お父さんやお母さんがどこにいるかは目をつぶっても大体はわかるかもしれないけど、ネズミが下を歩いているときに、ネズミがどこにいるかなんてわからないでしょう?

えいとくん:
わからない。

上田先生:
先生もわかりません。

えいとくん:
ふふっ。

上田先生:
フクロウは少なくとも人間なんかよりはるかに耳がいいんだなと思います。それからもう1個、フクロウがおもしろいのは、顔が前を向いているでしょう? まぁ、みんな前を向いていますけど、目が前に2つ付いていて、顔が丸い感じがあるでしょう?

えいとくん:
ある。

上田先生:
実はフクロウのあの丸い部分は、ちょっとへこんでいるのよ。パラボラアンテナって、知ってる? おわんみたいなやつ。

えいとくん:
知らない。

上田先生:
そうか。フクロウは顔全体がちょっとだけへこんでいて、おわん型の顔をしているの。

えいとくん:
へぇ~。

上田先生:
羽があるから、これもなかなかわからないよね。羽をかき分けて見ると、なるほどフクロウの顔はおわん型だなぁということがわかります。どうしておわん型をしているかというと、さっき先生、パラボラアンテナって言ったでしょう? あのおわんで、音を集めるのよ。顔全体が、フクロウにとっては大きな耳みたいなものなの。

えいとくん:
あぁ。

上田先生:
小さな耳よりも、広い範囲の小さい音もいろいろ集めることができます。だからフクロウは、たぶん人間の聞く力の何倍もの聞く力を持っているんじゃないかなと先生は思います。すごいでしょう?

――フクロウは動物園とかに行かないとなかなか間近で見るというのは……。

上田先生:
そうですね。住んでいるところには住んでいるんですけどね。

――でもなかなか夜ですしね。それにしてもフクロウは、顔で音を集めているんですね。

上田先生:
顔がへこんでいて、そこで音を集めるんです。

――えいとくん、鳥の耳はちょっと周りからは見えないけれど、小さな穴が開いているんですって。

えいとくん:
はい。

――えいとくんは鳥が好きなんですか?

えいとくん:
はい。

――どんな鳥が好きですか?

えいとくん:
ツバメとかケツァール。

上田先生:
ケツァール! すごいの知ってるね。

えいとくん:
世界一美しい鳥。

上田先生:
そう。南米にすんでいる鳥で、ハトぐらいで尾っぽが40センチぐらいあって、頭から背中がキラキラ光る緑色をしていておなかが真っ赤という、ものすごく美しい鳥です。

――そんな鳥を知っているなんて、将来が楽しみですね、先生。

上田先生:
将来、鳥類学者になってください。

――えいとくん、とてもすてきな質問をしてくれましたね。先生のお話、わかりましたか?

えいとくん:
はい。

上田先生:
ありがとう。

――質問してくれてありがとうございました。

えいとくん:
ありがとうございました。

――また疑問がわいたら質問してくださいね。さようなら。

上田先生:
さよなら~。

えいとくん:
さよなら~。


【放送】
2024/05/06 「子ども科学電話相談」

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