8時台を聴く
24/07/01まで

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いけやまあきらさん(6歳・東京都)からの質問に、「天文・宇宙」の国司真先生が答えます。(司会・柘植恵水アナウンサー)

【出演者】
国司先生:国司真先生(跡見学園女子大学兼任講師/板橋区立教育科学館プラネタリウム「わくわくキッズ宇宙星空教室」担当)
あきらさん:質問者


――お名前を教えてください。

あきらさん:
あきらです。

――どんなことが聞きたいですか?

あきらさん:
宇宙で野球をしたらどうなるんですか?

――どういうときにこの疑問が湧いたのかな?

あきらさん:
宇宙で野球をしたら、プカ~プカ~と浮くから楽しそうだなぁと思いました。

――人も浮くかな、ボールも浮くかなとか、想像したのかな?

あきらさん:
うん。

――では先生にお答えいただきましょう。国司先生、お願いします。

国司先生:
はい。あきらさん、おはようございます。

あきらさん:
おはようございます。

国司先生:
野球、大好きなの? やったことある?

あきらさん:
やったことはないですが、野球はユーチューブでたまに見ます。

国司先生:
そうかそうか。テレビとかでやってるもんね。さて、その野球はみんな地球の上でやってるんだけど、あきらさんは宇宙でやったらどうなるかと思ったんだよね。

あきらさん:
はい。

国司先生:
宇宙って広いけど、例えば宇宙ステーションが地球の周りを飛んでいて、その中で宇宙飛行士がプカプカ浮いているような宇宙ステーションは狭いから、その外で野球をしたらどうなるかというふうにしてお答えしてもいいかな?

あきらさん:
はい。

国司先生:
そしたらまずね、宇宙ステーションが回っているのは地球から300キロも400キロも上のほうだから、空気がないでしょう?

あきらさん:
はい。

国司先生:
そうすると宇宙服を着なくちゃいけないよね。

あきらさん:
はい。

国司先生:
それが1つ。それからプカプカ浮いちゃってると言うんだけど、地球の上ではみんな地球に引っ張られているから、ものが下に落ちたりするんだけど、宇宙空間には地球の引力がなくなっちゃうかというと、実はあるんです。宇宙ステーションも宇宙飛行士も、地球に引っ張られているんだって。じゃあ、どうしてプカプカ浮いてしまうのかというと、引っ張られる力と地球の周りをぐるぐる回っている力、それは遠心力と言うんだけど、それが釣り合っているからプカプカ浮いているように見えるんだって。それでね、釣り合うってどういうことかというと、例えばあきらさん、縄跳びをしたこと、あるよね?

あきらさん:
はい。

国司先生:
縄跳びをくるくる回してそれが上に行ったときに手を放したら、どうなる?

あきらさん:
ドン、って落ちちゃうよね。

国司先生:
うん、落ちちゃうんだけど、上のほうで手放すと、落ちる前に縄跳びがちょっと上に飛ばない?

あきらさん:
あぁ、そうですよねぇ。

国司先生:
そうだよね、あぁ、よかった。それが、遠心力というやつなの。くるくる上に行っちゃう力と地球が引っ張る力が釣り合うと、ちょうど浮くの。宇宙ステーションは、地球をぐるぐる回るようにすごいスピードで打ち上げているから、それで釣り合うようになっているのね。

あきらさん:
はい。

国司先生:
そこで、野球をします。まずピッチャーが投げるでしょう? そうすると、カーブとかさ、ボールが曲がっちゃったりするよね。ところが宇宙は空気がないから、みんな直球になっちゃうの。とにかくまっすぐ進んじゃうの。ずーっと同じ方角に、どんどんまっすぐ行っちゃう。そしてそれをカーンと打ったとするでしょう?

あきらさん:
はい。

国司先生:
ホームランって言うんだけど、ちょっとでも当たるともうずーっとボールが何百キロ先までも行っちゃうから、外野でそれをつかもうとするととっても大変になっちゃうの。だから今の野球場の広さでは、野球はきっとできないかもしれない。

それからもう1つ。ヒットを打って一塁に駆けていくでしょう? でも宇宙服を着て一生懸命駆けても進まないのよ。例えば宇宙ステーションの壁をトーンと蹴って反動で向こうに行ったりしないと動かないんです。何か小さなジェットを噴射して行くとしても向きを変えないでまっすーぐ進むから、とにかく最初にプシュッとやったときに一塁のほうに行かないと、違う方向に走っていくようになっちゃう。だから宇宙飛行士が着ている服にはそういうガスが右に左に出る仕組みがあって、ちっちゃなジェットがプシュップシュッと出るようになっているんです。

さてそこで一塁に着いたとします。でももう、止まるのも大変なの。そのままじゃ止まることができません。そこから二塁に行くにもやっぱりプシュッと噴かないと向きが変わらないから、すごーく難しい野球になっちゃうと思います。それで例えばキャッチャーの人がピッチャーの球を受けたとするでしょう? 地球上だと、ストーンと受けて地面にふんばっていればそのままの位置でいられるんだけど、キャッチャーは受けたボールの力で後ろに飛ばされちゃうんです。

力ってね、いっぺん押すと同じ力が跳ね返ってくるという、作用・反作用の法則なんていうのがあるんだけど、あきらさん、それはぜひ自分で試してほしいな。どこで試せるかというと、公園で、カッタンカッタンっていうシーソーに乗ったこと、ない?

あきらさん:
あります。

国司先生:
あぁ、よかった。シーソーに、あきらさんともう一人、同じくらいの重さのお友達が乗ると、うまく釣り合いがとれるよね。ちょっと太ったお友達とかやせたお友達だと釣り合いがとれなくなっちゃう。それが、引っ張る力の違いです。宇宙空間ではそれが釣り合っていて、どうもおもしろいことが起こるようなんです。

これからはあきらさんも宇宙飛行士になる試験を受けられると思うから、自分で確かめる機会があるといいかなぁ。これからも宇宙に興味を持って、いろいろ調べてみてください。

――あきらさん、どうですか? これからも宇宙のことに興味を持って、また質問してくださいね。

あきらさん:
はーい。

――質問してくれてありがとうございました。

あきらさん:
ありがとうございました。

――さようなら。

あきらさん:
さよなら~。

国司先生:
さよなら~。


【放送】
2024/05/06 「子ども科学電話相談」

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