10時台を聴く
24/06/23まで

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たかむらこうせいくん(小学2年生・新潟県)からの質問に、「天気・気象」の福田寛之先生が答えます。(司会・柘植恵水アナウンサー)

【出演者】
福田先生:福田寛之先生(気象予報士)
こうせいくん:質問者


――お名前を教えてください。

こうせいくん:
こうせいです。

――どんな質問ですか?

こうせいくん:
なんで空は、朝は薄いピンクでお昼は水色で夕方はオレンジで夜は黒いんですか?

――こうせいくんは新潟県に住んでいるけど、今のお空の色はどんな感じですか?

こうせいくん:
水色。

――晴れているのかな。では早速、教えていただきましょう。福田先生、お願いします。

福田先生:
こうせいくん、こんにちは。

こうせいくん:
こんにちは。

福田先生:
新潟も晴れて空は水色ですか。東京も今、空は水色になっています。こうせいくん、空を見るのが好きなのかな?

こうせいくん:
はい。

福田先生:
そうですか。今、いろいろな色を言ってもらったんですけど、好きな色、お気に入りの空の色はありますか?

こうせいくん:
薄いピンク。

福田先生:
朝のピンク色の空が好きなんですね。じゃあ、早起きしてピンク色の空を眺めたりするわけですね。

こうせいくん:
はい。

福田先生:
いいですねぇ。そのお空の色が、どうして朝と昼と夜で変わっていくのかを一緒に考えていきたいと思います。空の色が変わるのは太陽が関係しているんですけど、それは何となく気づいてました?

こうせいくん:
……はい。

福田先生:
ありがとうございます。もしわからなかったら、「わからない」と言ってもらっていいですからね。今、こうせいくんが言ってくれたように、空の色というのは太陽の光が関係しています。太陽の光が当たっているので、色が変わるということになります。こうせいくんは、虹を見たことはありますか?

こうせいくん:
あります。

福田先生:
虹はいろいろな色がありますよね。虹は7色といわれていて、7色というのは、太陽の光が雨粒を通ることで色が分かれて7色になるということです。ですから、われわれとかこうせいくんが見ている太陽の光は、いろいろな色を含んでいるということになります。ではなぜ、朝はピンク色が強くなって昼は水色になっているのか、説明したいと思います。

こうせいくん:
ふぁい。

福田先生:
ちょっと眠いかな(笑)。ちょっと難しくなるけど、よろしくお願いしますね。

こうせいくん:
はい。

福田先生:
こうせいくん、きょうも朝早起きをしてピンク色の空を見たからかもしれませんね。太陽の光はその色によって、短い距離しか届かない光と長いところまで届く光があります。これはちょっと知っておいてほしいことです。具体的に言いますと、赤い光は長いところまで届いて、青い光、水色の光はあまり届きません。黄色がその中間だと思ってください。

こうせいくん:
はい。

福田先生:
太陽の光がこうせいくんのもとに届くまでに、地球の空気の中を通ってきますよね。太陽の光が空気の中を通ってくるときに、空気の中にある小さな粒とかほこりとかチリにぶつかりますが、光というのは周りに散らばる性質を持っています。ですからこうせいくんが見ている水色の光は、青い光が散らばっているのを見ていることになります。

こうせいくん:
はい。

福田先生:
夕方とか朝にピンクとかオレンジ色の夕焼けや朝焼けを見ているのは、赤っぽい光が散らばっているのを見ていることになります。ここまでは大丈夫ですか?

こうせいくん:
はい。

福田先生:
さっき先生が言ったように、青い光はそんなに長くまで届かないけど、赤い光は長くまで届くということになります。お昼と朝や夕方とでは、何か違いがあるのはわかります? 太陽の位置の違いはどうでしょう。

こうせいくん:
なんか……お昼とかは薄くなってる感じがする。

福田先生:
高さはどうかな?

こうせいくん:
ちょっと上がってた。

福田先生:
高いところにありますよね。朝とか夕方は低いところにありますよね。

こうせいくん:
はい。

福田先生:
昼間は太陽の位置が高いところにあるので、短い距離で光が地上に届きます。夕方とか朝は太陽が低いところにあるので、太陽(の光)が長い時間、長い距離を空気の中を通って地上まで届くという違いがあります。ここは大丈夫かな?

こうせいくん:
……。

福田先生:
ちょっと難しいかな……。わかりにくかったかもしれないので、1つ例で説明しますね。こうせいくん、こういうふうに考えてください。例えばこうせいくんが、お風呂の底にある、小石でも何でもいいので拾うのを想像してみてください。想像できる?

こうせいくん:
うん?

福田先生:
太陽の高さの違いを知るために、ちょっと想像してほしいんですけど、お風呂に水が張ってあるのを、まず想像してください。そしてお風呂の底に、何か物が落ちていると思ってください。それを取るときに、真上から取るときと斜めのほうから取るときで、どっちがたくさん腕がぬれますか?

こうせいくん:
斜め。

福田先生:
斜めですよね。それは腕の長いところまでぬれるということですから、それを考えると、太陽も真上からのほうが短いというのが、何となくわかります?

こうせいくん:
はい。

福田先生:
うれしいです! なので太陽は、お昼は短い距離を通って地上まで届いて、朝とか夕方は長い距離を通って地上まで届くというのがわかるかと思います。

こうせいくん:
はい。

福田先生:
次にいきます。最初に言ったこと、覚えていますか? 太陽の光で、赤い光は長く届くんでしたっけ? 短く届くんでしたっけ?

こうせいくん:
長く届く。

福田先生:
長く届きますよね。青い光は?

こうせいくん:
短く届く。

福田先生:
そうですね。朝とか夕方は太陽の位置が低くて地上に届くまでの距離が長いので、青い光は途中で散らばってしまってこうせいくんのもとまで届きません。一方で赤い光は、長く届く性質があるのでこうせいくんのもとまで届きます。なので、朝とか夕方はお空の色が赤っぽい光、薄いピンク色になったり夕方のオレンジ色になる仕組みになります。夕方はオレンジ色と言ってくれたんですけど、オレンジ以外の夕方もないですか?

こうせいくん:
あります。

福田先生:
どんな色がありました?

こうせいくん:
ピンクっぽい色。

福田先生:
そうですよね。朝と似ているけれども、またちょっと違う色になりますよね。さっき言ったように赤い光ほど長く届くので最初はオレンジなんですけど、より太陽が沈んで、沈み切ったあとの空はピンクになったり、もうちょっと暗い赤になったりしてくると思います。

こうせいくん:
はい。

福田先生:
お空の色の違いは、太陽が高いところにあるのか低いところにあるのかによって、こうせいくんのもとまで届く色が違うので、赤になったり青になったりします。

こうせいくん:
はい。

福田先生:
もう1つ、夜は黒ですよね。夜はもう光がないので、黒くなるということになりますね。これが一応、お空の色がピンクになったり水色になったりするのはどうしてかなという、こうせいくんの質問の1つの答えです。その他にも、空気の中に水蒸気という小さな水の粒がどのくらいあるかとか、光の強さとかによっても色は微妙に変わってくるんですけど、太陽の光の性質で言いますと、今、言ったようなことになります。

――こうせいくん、どうでしょう、わかりましたか?

こうせいくん:
わかりました。

――赤い光と青い光の長さも、わかりやすく説明してもらいましたね。こうせいくんもしっかり理解してくれて、これからまた空のことが詳しくなりそうですね。

福田先生:
そうですね。こうせいくん、きょうは夕方まで忙しかったりします?

こうせいくん:
映画を観に行きます。

福田先生:
いいですねぇ。終わって外に出たら、きょうは新潟あたりは晴れますので、夕方、日が沈むころにはきれいなオレンジ色とか赤の空が見えるでしょう。これは太陽の光が遠いところから来ているんだなぁと思うとまた違ったふうに見えるかもしれないので、ぜひ眺めてください。

こうせいくん:
はい。

――質問してくれてありがとうございました。

こうせいくん:
ありがとうございました。

――さようなら。

福田先生:
さよなら~。

こうせいくん:
さよなら~。


【放送】
2024/04/28 「子ども科学電話相談」

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