10時台を聴く
24/06/23まで

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よしもとだんくん(小学1年生・東京都)からの質問に、「恐竜」の田中康平先生が答えます。(司会・柘植恵水アナウンサー)

【出演者】
田中先生:田中康平先生(筑波大学生命環境系助教)
だんくん:質問者


――お名前を教えてください。

だんくん:
だんです。

――どんな質問ですか?

だんくん:
なぜ小さな恐竜は鳥に進化したんですか?

――だんくんは、恐竜が好きですか?

だんくん:
はい。

――そうですか。じゃあ早速、「恐竜」担当の田中先生に教えてもらいましょう。お願いします。

田中先生:
はい。だんくん、こんにちはー。

だんくん:
こんにちは。

田中先生:
小さな恐竜はなぜ鳥に進化したのかという質問だね。だんくんは、どうしてだと思う?

だんくん:
僕は、隕石が降ってきてからいろいろなところが火事になって、そのときに、小さいとすばしっこいからあまり火にあたらなくて生き残って、それで鳥に進化した。

田中先生:
なるほどねぇ。恐竜時代の終わりに隕石が落ちてきたことを知っているんだね。

だんくん:
はい。

田中先生:
それによって、小さい恐竜が生き残って鳥に進化したと思ったのかな?

だんくん:
はい。

田中先生:
自分の考えをしっかり持っていて、偉いね、すごいね。えっとね、答えから言うと、実は鳥はもっと前からいたんです。

だんくん:
えっ!?

田中先生:
隕石が落ちるよりもずっと前から、実は鳥は進化してきていました。

だんくん:
……えっ?

田中先生:
びっくりだね。だんくんさ、「始祖鳥」という動物は知っているかな。聞いたことないかな?

だんくん:
聞いたことあるけど知りません。

田中先生:
英語で「アーキオプテリクス」ともいうんだけど、図鑑に載っているから、今度ちょっと調べてみて。始祖鳥は絶対に出てくると思うよ。これはすごく古いタイプの鳥で、ジュラ紀という時代、隕石が落ちるよりもかなり前の時代に生きていたと言われています。だから鳥は隕石が落ちるよりももっと前に、恐竜から進化したことがわかっています。すごいでしょう?

だんくん:
うん。

田中先生:
だんくんは、小さな恐竜から鳥になったということは知っているんだよね。これはすごいです、そのとおりです。小さな恐竜って、例えばどういう感じの恐竜かな? 肉食?

だんくん:
うーん……例えば……小さいネズミっぽい恐竜。

田中先生:
体が小さくて、すばしっこいような感じかな?

だんくん:
はい。

田中先生:
あぁ、いいね。それは、めっちゃ強い恐竜? それとも弱い恐竜?

だんくん:
弱い恐竜。

田中先生:
そうだよね。体が小さくてすばしっこいから、そんなに強い恐竜じゃないよね。きっとその世界には、もっと強くてでっかい恐竜がいて、その恐竜から、逃げ回るようにして暮らしていたんじゃないかなと思うよね。もし、だんくんがそのちっちゃい恐竜だったとしたら、地面にはそういう怖い恐竜がいっぱいいるわけよ。どこに逃げる?

だんくん:
草の陰。

田中先生:
あぁ、いいね。草の陰、草の中。他にはどう? どこに隠れる?

だんくん:
土の中。

田中先生:
あっ、土の中もいいね。でっかい恐竜が入ってこられないものね。他はどう?

だんくん:
うーん……木の上。

田中先生:
あっ、いいね! その答えを待ってました。確かに木の上だと他の怖い恐竜が届かないもんね。たぶん小さい恐竜は、上へ上へという感じで上を目指していった可能性があるのね。そうすると、ちょっとはしょって言うと、結果的に恐竜は空という新しい世界に飛び出していくわけ。地面には怖い恐竜がたくさんいて、そこに自分の居場所がない中で、羽毛恐竜は空という新しい自分の居場所を見つけたのね。それで空へと進化した、要は鳥になっていったと考えられるわけです。わかるかな?

だんくん:
あぁ、はい。

田中先生:
羽毛恐竜の生き方がなかなかかっこいいなと思うのは、自分の居場所がなかったら新しい居場所を作ってやろうというので、空を目指したというわけ。これが、羽毛恐竜の生き方だわね。

だんくん:
はい。

田中先生:
だんくんの質問の答えとしては、なぜ恐竜が鳥に進化したのかというと、他の肉食恐竜がやってこられないような新しい世界、空という世界に自分の居場所を見つけたからということね。ただ、ちょっとはしょって言ったから、そこからなんで飛べるようになったのかというのも、かなり大きなステップアップなんです。ちっちゃい恐竜が、木に住んでいたとしようか。地面には怖い肉食恐竜がいるわけじゃん? そうするとやっぱり怖いからさ、あまり地面には行きたくないわけよ。そうすると、どうやって移動したらいいと思う? どうしたらいろんなところに行ったりできると思う?

だんくん:
飛んで逃げる。

田中先生:
あっ、飛んで逃げる、そうだよね。きっと最初のうちはジャンプして木の枝から枝へピョンピョンと跳んでいって、それが「滑空」といってふわっと飛ぶような感じになって、最終的に飛べるようになったと考えている人もいます。あと、走って逃げて木をタタタッと登るときに、翼をちょっと使って羽ばたきながら木を登っていく行動から飛べるようになったと考えている人もいます。

だんくん:
はい。

田中先生:
めちゃくちゃ強い恐竜から鳥が進化するというのはちょっと難しくて、体が小さくてちょっと逃げ回るような恐竜から飛ぶ行動が生まれて、そして鳥に進化していったんじゃないかなと思います。わかったかな?

だんくん:
はい。

田中先生:
あぁ、よかった……。

――小さくてあまり強くないからこそ、新しい安全な場所を求めて新しい能力が?

田中先生:
そうですね。恐竜には、翼を持つ、羽のある恐竜がその前から出ていて、それをうまく利用したら飛べるというふうになったわけです。

――そうなんですって、だんくん。

だんくん:
はい。

――だんくんのように、一生懸命自分で考えて予想するというのは、すごくすてきなことですね。

田中先生:
だんくんが一緒に考えながらお話ししてくれたから、こちらもすごくしゃべりやすくてよかったよ。

――だんくん、先生のお話、わかりましたか?

だんくん:
はい。

――よかったです。これからも恐竜のことに興味を持って、また質問してくださいね。質問してくれてありがとうございました。

だんくん:
ありがとうございました。

――さようなら。

だんくん:
さよなら~。

田中先生:
さよなら~。


【放送】
2024/04/28 「子ども科学電話相談」

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