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21/01/01まで

【出演者】
武内アナ:武内陶子アナウンサー
山元さん:パラダイス山元さん(グリーンランド国際サンタクロース協会 公認サンタクロース)


<パラダイス山元さん プロフィール>
1962年、北海道出身。大学卒業後、カーデザイナーとして活躍。その後、音楽ユニット、東京パノラママンボボーイズを結成。1998年、グリーンランド国際サンタクロース協会の「公認サンタクロース試験」に当時史上最年少の35歳で合格。アジアで唯一の公認サンタクロースである。

サンタクロースになる試験とは

武内アナ: 世界に公認サンタクロースは何人くらいいるの。
山元さん: 現在、世界に120人くらいです。サンタクロースも高齢化が進んでいまして、私は、今年58歳ですが、これでも若い方です(笑)。
武内アナ: どうすれば公認のサンタクロースになれるの。
山元さん: まず、書類選考があります。次に体力測定です。
武内アナ: どんなことをするのですか。
山元さん: 私の時は、制限時間2分以内に、プレゼントの入った大きな袋を持って50mを全力疾走。はしごで煙突に登り、煙突から家に入って暖炉から這い出る。そして、ツリーの下にプレゼントを置き、暖炉の上に置かれたクッキーとミルクを食べ散らかすパフォーマンスをしました。そして、再び暖炉から煙突を登り、出たところで国旗を振ってから50mダッシュで戻ります。
武内アナ: 必死なサンタさんの姿が目に浮かびます(笑)。
山元さん: 体力測定を突破した上位2名だけが、長老サンタの面接を受けることができます。
武内アナ: 面接もあるのね。
山元さん: 面接では英語、もしくはデンマーク語で自己紹介します。それから発声の試験もあります。これは、公認サンタクロース全員の前で宣誓文を読み上げるのですが、感情を伝えることができなければダメなんです。また、朗読も全員が納得するまで延々続けなければなりません。
武内アナ: おかしいけれど、とても厳しい試験なのね。
山元さん: 公認サンタクロースに認定されても、毎年7月にデンマークに資格更新に行かなくていけません。しかも、会場までサンタクロースの正装で移動するんです。
武内アナ: 電車も飛行機も、サンタクロースの正装なの。暑い7月ですよね。
山元さん: しかも出国も入国審査もサンタのまま。わざわざデンマークまでいく体力と気力も試されています。今年はコロナ禍で中止になりましたが、昨年は、カナダの90歳になるサンタクロースが車イスに乗って、更新に来ていました。

公認サンタのお仕事

武内アナ: ところで、公認サンタクロースは何をするの。
山元さん: ひとりで病院や施設にいる子どもたちの元へ行って、スキンシップを取って、プレゼントを渡します。クリスマスの話はもちろんですが、子どもたちの悩みを聞くことも。病院にもカウンセリングの先生はいますが、サンタクロースだからこそ、本当の悩みや、夢などを話してくれることもあります。「希望を現実にする」これが僕達サンタクロースの役目なんです。そのほか、商業施設のクリスマスツリー点灯式や、クリスマス文化をテーマにした講演もします。
武内アナ: 子どもたちへのプレゼントはどんなものなの。
山元さん: 当初はクリスマスカードを刷ったものなどです。ケースバイケースで行き先の施設の方にプレゼントを負担していただいたりもします。おととしからは、大手オモチャ屋さんが協力してくれて、それを配っています。
武内アナ: サンタクロースの活動はいつ頃から始まるのですか。
山元さん: 当初は12月上旬に始めていましたが、年々、病院や施設で過ごす子どもが増えていて、昨年は9月から回り始めました。まだ、暑さが残っていますが、すべてサンタクロースの衣装で移動します。絶対に途中で着替えたりしませんよ。
武内アナ: コロナ禍でのクリスマスですが、サンタクロースの活動に変化はありましたか。
山元さん: 今年は1軒も行けていない状況です。リモートも活用していますが、やはり直接に話しをして、スキンシップを取らないと、なかなか心を開いてくれません。どうしたらいいか研究中です。
武内アナ: 山元さんが23年間サンタクロースを続けている理由は。
山元さん: 精神的な満足感を子どもたちからもらっています。自分にとってサンタクロースになるのは運命だったと思います。でも、子どもたちに何をしてあげたら、どんな言葉をかけてあげればいいのかと、サンタクロースはいつも悩んでいます。

海外のクリスマス事情

武内アナ: 北欧では、どのようにクリスマスを過ごすの。
山元さん: 11月後半に大そうじをして、ツリーを飾り、サンタさんに手紙を書きます。そして、お菓子(ジンジャークッキー)を作ります。これが、サンタクロースを迎えるための基本です。
武内アナ: 公認サンタクロースから見て、日本のクリスマスはどうですか。
山元さん: 日本でクリスマスというと、パーティー、プレゼント、ケーキにチキンですよね。これは日本独自のクリスマスです。プレゼントに関しても、北欧などでは、1年間良い子にしていたかどうかの通知表みたいなもので、勉強をしたとか、お手伝いをよくしたなどの評価として贈られるものなので、欲しいものが贈られるという感覚ではありません。
武内アナ: 日本以外にも、独特なクリスマスをしている国はありますか。
山元さん: ロシアのサンタクロースは、青い服を着ていてジェドバローズ(雪のおじさん)と呼ばれています。このおじさんがご飯を食べにきます。
武内アナ: なにそれ(笑)。
山元さん: 日本のクリスマスも、北欧の人から見たら「なにそれ」なんですよ。日本ではクリスマスにチキンを食べますが、北欧ではチキンは食べません。クリスマスに食べるのは豚肉です。サンタクロースが豚に命じて、プレゼントを配りに行かせるという話があり、豚とクリスマスは深い関わりがあるので、クリスマスのチョコレート、お菓子も豚のカタチのものがいっぱい売られています。

武内アナ: 公認サンタクロースのこれからの夢は。
山元さん: 夢ではなく、悩みがありまして…。ずっと探しているのですが、後継者が見つかりません。子どもたちのため、ぜひ、サンタクロースになってみませんか。日本でもっと新しいクリスマスのムーブメントを起こしましょう。

聴き逃しは1週間です。サンタクロースは実在します。

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