たかのてるこさん/旅で人生を豊かに

23/01/04まで

ごごカフェ

放送日:2022/12/28

#トラベル#ライフスタイル#ワールド#読書

14時台を聴く
23/01/04まで

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23/01/04まで

新型コロナの影響で遠ざかっていた海外旅行。旅行が制限された分、旅への思いをより強く感じている人も多いのではないでしょうか。条件の緩和で渡航できる国が増えてくる中、海外を自由に旅行できる未来に向け、たかのてるこさんに人生を変えた旅の話をうかがいました。いっしょに旅気分を楽しみましょう!(聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
たかのてるこさん(旅人・エッセイスト)


<プロフィール>
1971年 大阪府出身。大学卒業後、映画会社に入社。自らが出演するドキュメンタリー旅番組を制作。2011年、映画会社を退職し、エッセイストとして活動を開始。“地球の広報”としてメディアや講演会などでも活躍中。


――お久しぶりです。ご無沙汰してます。この2年間お元気でしたか?

たかの: ほんまに仕事もなく、こもっていましたね。

――たかのさんのエッセイ『ガンジス河でバタフライ』は、脚本が宮藤官九郎さんでドラマ化され、たかのさんの役を長澤まさみさんが演じたんですよね。

たかの: 宮藤くんとは大学が一緒で、彼がはじめて監督した映画の主演女優は私だったんですよ。「きみにしかできない役があるんだ!」とオファーしてきたんですよ。今じゃスゴイ人になってしまいましたね。

――このガンジス河でバタフライをするというアイデアは、吉川晃司さんの映画から影響をうけているんですって?

たかの: 吉川晃司さんのデビュー映画で、吉川さんが広島から泳いで上京するシーンを見て「これだ!」と思ったんです。私も大阪からバタフライしたかったんですが、反対されて新幹線できました。

――旅のきっかけは、お母さんの腹話術だったそうですね?

たかの: 東京から帰宅したら、きてれつな人形を抱えたおかんに「お母さん腹話術をはじめたの。これからは好きなコトをやって生きていくから」って言われたの。おかんは50歳過ぎていたけど、人はいくつになっても好きなコトやっていいんだと思いました。で、私はあこがれていた旅をしようと思ったんです。物語の主人公ってみんな旅をするじゃないですか? 桃太郎しかり一寸法師、ワンピースのルフィや銀河鉄道999の鉄郎、ルパンも旅人でしょ。みんな出会いと別れを経験して成長するじゃないですか。私もひとり旅で自分を変えたかったんですよ。

――最初はどこに行ったの?

たかの: 香港とシンガポールです。ジャッキー・チェンとかユン・ピョウが好きだったんです。

――旅のスタイルは、行き当たりばったりなんですって?

たかの: みんな人生は行き当たりばったりじゃないですか。

――考えてみれば、行き当たりばったりに順位をつけて生きてきたわね(笑)。

たかの: 人生に台本を渡されたら楽しくないですよね。先がわからないのは不安だし悩みもあるけど、それは自分が自由だという証しなんだと思っています。それから旅に出ると鳥の目になれるんですよ。虫の目じゃなく。

――広い視野になること?

たかの: 日本だけが世界じゃないんだ! 私が生きている世界がすべてじゃないんだ! しかも私の欠点である「方向音痴」も長所に思えてきたんです。道に迷ったときに言葉が通じてコミュニケーションがとれたときに方向音痴でよかった! って思ったんです。旅は短所を長所に変えてくれるんです。

――言葉が通じた時の充実感ありますよね。英語は話せるの?

たかの: ぜんぜんダメです。完璧な英語を話そうとするからダメなんです。片言同士でも通じ合えるんです。「地図を見せて、ここにいける?」って聞きたいのに言葉が出なくて、「できるは“Can”やな?」って、地図を見せて「キャン?」って聞いたら、運転手さんも「キャン、キャン」って答えて、お互い「キャン」しか言ってないの、英語がペラペラになった気持ちでした。あとは「パードン?」攻撃ですね(笑)。

旅は短所を長所にしてくれる

たかの: 自分と他人を比較し続ける人生やったんです。落ち着きがないのは自分の個性、短所はすべて長所だと思えるようになったんです。私がワチャワチャしてるからエピソードには事欠かないんです。どんな人でも探せば自分の居場所はあるんです。探すか探さないかだけなんですよ。

――失敗した自分の短所も、長所かもしれないと変換する技を身につけると嫌なところもちょっと立ち止まって考えられますよね。

たかの: 自分を許すことができるなら人のことも許すことができるようになるから、愛がどんどん広がるんですよ。自分への愛をケチらずにどんどん注入することで、あふれ出した愛を周りにどんどんシェアすれば枯れることがない泉になります。自分を褒めるのが下手くそやったからケチケチしてたんですよ。自分への愛をケチっている場合じゃないんですよ。そして、それを言語化するってメッチャいいですよ。

――私も「陶子、よくがんばったね!」って言っています。

たかの: 「陶子ちゃん!」って「ちゃん」をつけてもいいくらいよ(笑)。

世界は愛でできている

たかの: 未知の場所に行くってことは、先祖が生きてきたことへのリスペクトだと思いますよ。先祖が愛のバトンを渡してくれたからこそ、今の自分がいるんだと感謝しています。

――新しいフォトエッセイも旅の中から生まれた本なんですね。

たかの: 旅に出た時に、列車やバス、タクシー乗るとき、屋台でごはん食べるとき、毎日、命を預けていることに気がついたんですよ。

――どういうこと?

たかの: ごはんに毒を入れられたら死ぬじゃないですか。この人と信頼がないと、愛がないと生きていけない! 私は愛の中で生きてきたんだ! とハッと気がついたんです。恐怖より愛が上回っているから人類は滅んでいないんです。

――旅で心細いからこそ気づいたのかもしれませんね。

たかの: でも、人間は愛の中で生きているってことをすぐ忘れちゃうんですよ。こういう時代だからこそ「世界は愛でできているよ」と言いたくてこの本を書きました。

――リスナーにメッセージをお願いします。

たかの: 太陽、空気、水ありがとう! 宇宙、地球ありがとう! 家族、友達ありがとう! 細胞ありがとう! 生きているってことは、「ありがとう!」に、どれだけ気づけるかというゲームだと思ってください。

――みんなでありがとう! を見つけましょう。てるちゃん良いお年を。

たかの: みんなありがとう! 自分ありがとう!

【放送】
2022/12/28 「ごごカフェ」

14時台を聴く
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