【出演者】
武内アナ:武内陶子アナウンサー
いとうさん:いとうまい子さん(俳優)
<いとうまい子さん プロフィール>
1964年、愛知県出身。1983年、アイドル歌手としてデビュー。多くのテレビドラマや映画に出演。2010年、早稲田大学のeスクールに入学。2014年、早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程、2016年、博士課程に進学。2019年、AIベンチャー企業にスカウトされフェロー(研究員)に就任。現在は早稲田大学大学院博士課程に籍を置いて、東京大学と共同で、老いや寿命についての研究をすすめている。
武内アナ: |
40歳を過ぎてから大学に進学されたのはどうして。 |
いとうさん: |
芸能界で仕事を始めて30年ほど経った頃から、これまで支えてくださった方々に恩返しがしたいと思い大学に行くことにしました。基礎から勉強し直したいと思い、教育機関を調べているうちにオンデマンドで学べるeスクールに行き当たりました。その頃、仕事で医療に関するプロジェクトに関わっていて、健康に興味があり、早稲田大学の健康福祉科学科に入学を決めました。 |
※早稲田大学人間科学部eスクール
講義の受講、レポート提出や小テストなど、ほとんどの過程をインターネット上で行なうことができる通信教育課程で、書類審査と面接試験というAO入試のような入試形態をとっている。
ロボット工学への道
武内アナ: |
芸能活動をしながらの勉強は大変でしたよね。授業はリモートですか。 |
いとうさん: |
1週間ごとに、受けた授業のレポートなどを提出しなければならず、18、19歳の子たちと同じことをするのはものすごく大変でした。最初の面接の時に「あなたのような人は、最後まで続かないんですよね」と言われて、一念発起したところもありますね。eスクールでは、それまで知らなかった学問領域まで幅広く学べ、学習システムも大変整っているので、勉強したいと少しでも思っている方なら挑戦することをおすすめします。40代過ぎて覚えるのは大変ですが、目の前のことを地道にこなしていくうちに、勉強のコツがだんだんとわかってきました。社会人としての素養を養うことができた4年間だったと思います。 |
武内アナ: |
ロボットの研究もされたのですよね。 |
いとうさん: |
大学のゼミで「ロコモティブシンドロームの予防に役立つロボット」について学び、その研究成果の発表をしたところ「これは素晴らしい研究だから続けてみたら」と勧められて大学院へと進みました。これからの時代は、自分で自分を守っていくことが大切だと思い、高齢者にスクワットトレーニングを呼びかけるロボットを発案し、実際に企業と製作しました。 |
武内アナ: |
ロボットが声をかけてくれて、スクワットを一緒に運動をしてくれるのね。 |
いとうさん: |
高さ30センチくらいの卓上のロボットで、励ましの言葉もかけてくれます。 |
武内アナ: |
かわいい~。 |
※ロコモティブシンドローム
運動器の障害によって要介護になる危険の高い状態。寝たきり生活にならないためのキーワードとして近年注目されている。
学び直しの魅力
武内アナ: |
大人になって学ぶ魅力とは。 |
いとうさん: |
興味を持つことは老化を防ぐことだと思っています。学ぶのは大学だけではありません。身近なところで好きなことを見つけて追及してみることが学びだと思います。無理せず、やりたくなったらやりましょう。軽く一歩踏み出してください。 |
聴き逃しは1週間です。アイドル時代のお話も聴けますよ。