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日本のポップスの新しい世界を切りひらいてきた大貫妙子(おおぬき・たえこ)さんをお迎えして、音楽のこと、アフリカのこと、坂本龍一さんのことなど、大貫さんの楽曲とともにうかがいました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
大貫妙子さん(シンガーソングライター)


<プロフィール>
1953年、東京都出身。1973年、山下達郎らとシュガー・ベイブを結成。76年に解散。同年ソロデビュー。CM・映画・TV・ゲーム音楽関連作品も多く、1998年には、第21回日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞。著書多数。


――大貫さんが音楽活動を始められた頃は、フォークとロックの全盛期で、ポップスは肩身が狭かったそうですね。

大貫:
70年代初頭、私たちのような東京のポップスバンドは、どこへ行っても「帰れ!」とヤジが飛んでくるんです。ボーカルの山下(達郎)さんは苦しかったと思いますよ。キーボードは端っこなので、私は影でひっそり弾いていました(笑)。

――シュガー・ベイブのころから曲は書かれていたのですか?

大貫:
1曲ちゃんと書いたのはシュガー・ベイブ時代からです。70年代から80年代は、女性のシンガーソングライターは少なかったんです。

――小さい頃から洋楽が好きだったのですか?

大貫:
小学校のころは、クラシックをステレオの前に座って聴いていました。バレエも習っていましたけど、背が低くて発表会でテントウムシの役をやって、すぐにやめてしまいました。ピアノも習っていたけど、先生の指導がイヤでそこもやめてしまいました。

――昔から透きとおった声なんですね。

大貫:
今はキーを3度くらい下げて歌っています。

――大貫さんの曲を聴くと、どこかヨーロッパの雰囲気を感じてしまうんです。そこは意識されているんですか?

大貫:
フランス映画が好きで、サントラもよく買って聴いているんです。

――フランスをイメージさせる曲を書くのが得意だそうですね?

大貫:
いっぱい聴いているからすぐにできるんですよ。『光のカーニバル』という曲をフランスでレコーディングしたときに、アレンジャーが、演奏した人たちに私を紹介したら「えっ、日本人なの。絶対にフランス人だと思った!」ってすごく驚かれました。

――ヨーロッパだけでなく、アフリカとか南米とか、南極とか、さまざまな自然を取材されてきましたね。

大貫:
出版社の方から動物を中心にした雑誌をつくるために、文章を依頼されたんです。動物写真家の岩合光昭さんと一緒でした。

――アフリカでの取材は楽しかったですか?

大貫:
楽しかったというより“帰りたくない!”と思いました(笑)。

――印象に残っている出会いはありましたか?

大貫:
ハイエナの生態はおもしろかったですね。なんだか音楽の話より自然の話の方が夢中になっちゃうみたいですね(笑)。

――2010年には、坂本龍一さんとアルバムを作り、コンサートもされたんですね。

大貫:
バンドを集めると大変なので、ピアノと歌だけでやりました。伴奏というよりコード感でやっている感じでした。坂本さんにはステキな音楽を残していただいたので感謝しかありませんね。

――今後はどのような活動をされていくのですか?

大貫:
もうやめようかなと思うこともありましたが、若い世代の人たちとやりたいですね。

■番組で紹介した楽曲■
蜃気楼の街(シュガー・ベイブ)
都会
新しいシャツ
光のカーニバル
唄う森、踊る
a life(坂本龍一&大貫妙子)
Tango(坂本龍一&大貫妙子)


【放送】
2024/02/28 「ごごカフェ」

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