歌でいざなう思い出の宿

23/09/26まで

ごごカフェ

放送日:2023/09/19

#音楽#うた♪#ローカル

午後2時台を聴く
23/09/26まで

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23/09/26まで

今回は、曲名に「宿」や「ホテル」が入っているご当地ソングを、合田道人さんに紹介していただきました。歌で旅の宿に思いをはせてみませんか? (聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
合田道人さん(作家・音楽プロデューサー)


<プロフィール>
1961年、 北海道出身。17歳でシンガーソングライターとしてデビュー。その後、作家、歌手、作詞・作曲家、司会、舞台や放送の構成演出、番組のコメンテーターなど、多方面で活躍中。

全国宿めぐりソング

合田:
まずはリクエストが多かったこの曲からスタートです。作詞は岡本おさみさんです。

  • 1)旅の宿(よしだたくろう)

合田:
次に紹介するのは、僕のふるさと北海道と陶子さんのふるさと四国の曲です。まず北海道は、「夕張の宿」という歌を紹介します。夕張という地名は、鉱泉の湧き出る場所という意味を持つアイヌ語の「ユーパロ」からきているそうです。

  • 2)夕張の宿(安藤まり子)

合田:
次に紹介するのは「四万十川の宿」です。四万十川は、高知県の不入山(いらずやま)を源流とし太平洋に注ぎこむ日本三大清流のひとつです。四万十川の語源は、アイヌ語の「非常に美しい」という意味の「シ・マムタ」が変化したという説があるんですよ。四国と北海道がアイヌ語で結ばれていると思うと不思議ですね。

  • 3)四万十川の宿(中村美律子)

合田:
次は兵庫県です。昭和50年の『第26回NHK紅白歌合戦』で、司会の佐良直美さんは「都会演歌の第一人者、青江三奈さんです。伊勢佐木町、池袋、長崎、銀座、そして今年は、神戸にやって参りました」と紹介しました。当時のご当地ソングの女王は青江三奈さんでしたね。

  • 4)神戸北ホテル(青江三奈)

合田:
福井県小浜市のお寺、空印寺(くういんじ)には、あの八百比丘尼が入定したという洞穴があります。人魚の肉を食べて不老長寿となり、八百歳まで生きたという伝説が残っています。愛する人たちが、先に死んでいくことに心を痛めた彼女は出家し、貧しい人を助け、空印寺の洞穴に入っていって亡くなったそうです。空印寺には健康長寿を願う人々のお参りが絶えません。

  • 5)若狭の宿(牧村三枝子)

合田:
この浮世絵は、歌川広重の『名所江戸百景』です。描かれているのは、現在は埋め立てられてしまった曳舟川(ひきふねがわ)。当時は水上交通機関として多くの旅人に利用されていました。そうなればお宿も必要となりますよね。

  • 6)御宿・曳き舟(北岡ひろし)

合田:
江戸時代は中山道の宿場町として、明治以降は避暑地として発展してきたのが軽井沢です。年間の平均気温は8.6℃で、東京の平均気温に比べて約8℃低いのですが、今年の夏は軽井沢も暑かったようですね。

  • 7)軽井沢ホテル(さだまさし)

合田:
旅に出て、いろいろな宿に出会うことは、人生のだいご味ですね。

童謡の謎

すずめのおやど(わかば児童合唱団)

合田:
昔話の「舌切りすずめ」の伝承が残る場所は数多くありますが、その一つが群馬県の磯部温泉です。この地を「舌切りすずめの発祥の地だ」と言ったのが、童話作家の巌谷小波(いわや・さざなみ)です。実はこの曲、フランスで誕生して、明治20年に日本の唱歌として紹介されたんです。最初の歌詞は「すすめすすめ足とくすすめ とまれとまれ一度にとまれ」とどこか軍隊を思わせるものでしたが、戦後に「すすめすすめ」が「すずめすずめ」と歌われるようになったんです。


【放送】
2023/09/19 「ごごカフェ」

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