兄弟ピアノデュオ、レ・フレールのお二人をお迎えして、連弾の魅力と、ピアノの可能性、今まで知らなかったピアノの響きを味わいました(聞き手:武内陶子パーソナリティー)
【出演者】
レ・フレール(ピアノデュオ)
<プロフィール>
斎藤守也(もりや)と弟・圭土(けいと)による神奈川県出身のピアノデュオ。兄弟ともにルクセンブルク国立音楽学校に留学。2002年9月3日にレ・フレールを結成し、独自の連弾スタイル“キャトルマンスタイル”を生み出す。多方面のプレイヤーとの共演をはじめ、子どもたちへの音楽支援活動も行っている。※レ・フレールとはフランス語で「兄弟」の意味。
――レ・フレールの “キャトルマンスタイル”とは?
守也:
楽しくアグレッシブな連弾のスタイルで、フランス語で「4本の手」という意味なんです。僕たちが名付けました。
圭土:
言葉で説明するよりも聴いていただいたほうがいいですね。即興で演奏しましょう。
守也:
「ごごカフェ」のリスナーとつながっているイメージで弾いてみますね。
- ※ レ・フレールの生演奏は「聴き逃し」で1週間お楽しみいただけます。
――私たちの知っている連弾のスタイルとは明らかに違いますね。
守也:
並んで座って演奏するのが連弾ですが。“キャトルマンスタイル”は、座り位置が何回も入れ替わります。ぜひ生で見てもらいたいですね。
――お二人がピアノをはじめられたきっかけは?
圭土:
僕が6歳のときに習い始めたのが、我が家のピアノ・キャリアの始まりなんです。そのときまで家にピアノもなかったんですよ。僕が習い始めて1年後に兄が習い始めました。
守也:
そのとき僕は12歳でした。曲を作ることに興味があって習い始めたのですが、ピアノのレッスンは嫌いでしたね。
――ヨーロッパへ留学のきっかけは?
守也:
ヨーロッパに短期留学していた姉が、ルクセンブルクにある学校を見つけてくれたんです。そこは勉強ができなくても、ピアノが初心者でも音楽の勉強をさせてもらえるという学校でした。ヨーロッパにピアノ留学したというとエリートのイメージですが、実は高校にもいけないくらい勉強ができなかったんです。だから日本から逃げるように海外に留学したんです(笑)。
圭土:
僕も5年遅れで同じルクセンブルクの学校に行き、いろいろなジャンルの音楽に出会い、ますますピアノにのめり込みました。