レ・フレール 圧巻! 連弾の魅力

23/09/06まで

ごごカフェ

放送日:2023/08/30

#音楽

午後2時台を聴く
23/09/06まで

午後2時台を聴く
23/09/06まで

兄弟ピアノデュオ、レ・フレールのお二人をお迎えして、連弾の魅力と、ピアノの可能性、今まで知らなかったピアノの響きを味わいました(聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
レ・フレール(ピアノデュオ)


<プロフィール>
斎藤守也(もりや)と弟・圭土(けいと)による神奈川県出身のピアノデュオ。兄弟ともにルクセンブルク国立音楽学校に留学。2002年9月3日にレ・フレールを結成し、独自の連弾スタイル“キャトルマンスタイル”を生み出す。多方面のプレイヤーとの共演をはじめ、子どもたちへの音楽支援活動も行っている。※レ・フレールとはフランス語で「兄弟」の意味。


――レ・フレールの “キャトルマンスタイル”とは?

守也:
楽しくアグレッシブな連弾のスタイルで、フランス語で「4本の手」という意味なんです。僕たちが名付けました。

圭土:
言葉で説明するよりも聴いていただいたほうがいいですね。即興で演奏しましょう。

守也:
「ごごカフェ」のリスナーとつながっているイメージで弾いてみますね。

  • レ・フレールの生演奏は「聴き逃し」で1週間お楽しみいただけます。

――私たちの知っている連弾のスタイルとは明らかに違いますね。

守也:
並んで座って演奏するのが連弾ですが。“キャトルマンスタイル”は、座り位置が何回も入れ替わります。ぜひ生で見てもらいたいですね。

――お二人がピアノをはじめられたきっかけは?

圭土:
僕が6歳のときに習い始めたのが、我が家のピアノ・キャリアの始まりなんです。そのときまで家にピアノもなかったんですよ。僕が習い始めて1年後に兄が習い始めました。

守也:
そのとき僕は12歳でした。曲を作ることに興味があって習い始めたのですが、ピアノのレッスンは嫌いでしたね。

――ヨーロッパへ留学のきっかけは?

守也:
ヨーロッパに短期留学していた姉が、ルクセンブルクにある学校を見つけてくれたんです。そこは勉強ができなくても、ピアノが初心者でも音楽の勉強をさせてもらえるという学校でした。ヨーロッパにピアノ留学したというとエリートのイメージですが、実は高校にもいけないくらい勉強ができなかったんです。だから日本から逃げるように海外に留学したんです(笑)。

圭土:
僕も5年遅れで同じルクセンブルクの学校に行き、いろいろなジャンルの音楽に出会い、ますますピアノにのめり込みました。

レ・フレール結成秘話

――兄弟で連弾ユニットを結成されたきっかけは?

圭土:
僕が飼っていた犬に子犬が生まれて、それを兄が飼うことになったんです。しかし、その犬が事故にあってしまったんです。兄は治療費をどうしようかと落ち込んでいるし...

守也:
そんな落ち込んでいる僕に「一緒にコンサートをやって治療費を稼ごう!」と弟が言ってくれたんです。そして2002年の9月3日にコンサートをやって、アンコールで即興の連弾をやったらすごくうけたので連弾ユニットを結成したんです。

――“キャトルマンスタイル”という独特の奏法を確立されるまでに苦労はありましたか?

守也:
連弾は先生と生徒さんがよくやるんですけど、4手連弾を専門にしているのは僕らぐらいかもしれません。

圭土:
最初のコンサートから試行錯誤して3~4年は費やしましたね。一見、アクロバティックに見えますが、両手のクロスなどは演奏上の必要や、音楽的な理由から生まれたので、決して見た目の派手さを追求したわけではないんです。

守也:
苦手なところを相手に任せられるからとても楽ですね(笑)。

――お二人は結成当初から子どもたちへの演奏会にも力を入れていますよね。

圭土:
まだアルバイトをしながら演奏活動していた時、子どもたちの前でブギウギピアノを弾いたらすごく盛り上がったんです。その恩返しをしている気持ちなんです。

――バリアフリーコンサートにも力を注いでいるそうですね。

守也:
僕の息子に障がいがあるため、バリアフリーコンサートも行っています。障がい者と関わったことがない方も、このコンサートで意識が変わると思っています。

――来週9月3日で結成から丸21年ですね。

守也:
今週末には20周年イヤーを締めくくるコンサートを開催します。

――きょうはあたたかい気持ちになりました。ありがとうございました。

♪番組でお送りした楽曲

  • 1)秋風のロンド
  • 2)星に願いを(and武内陶子)
  • 3)Timeless~きせき~

【放送】
2023/08/30 「ごごカフェ」

午後2時台を聴く
23/09/06まで

午後2時台を聴く
23/09/06まで

この記事をシェアする

※別ウィンドウで開きます