『らんまん』にご出演の小倉さんはベンチャーズがお好き

23/07/31まで

ごごカフェ

放送日:2023/07/24

#インタビュー#演劇#映画・ドラマ#朝ドラ#音楽

午後2時台を聴く
23/07/31まで

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連続テレビ小説『らんまん』に出演されている小倉久寛さんに、三宅裕司さんとの出会いや、エレキギター購入のエピソードなどうかがいました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
小倉久寛さん(俳優)


<プロフィール>
1954年、三重県出身。大学在学中に俳優を目指し大江戸新喜劇に入団。そこで知り合った三宅裕司に誘われ、劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)に参加。看板俳優として活躍。現在、連続テレビ小説『らんまん』に出演中。


――きょうのゲストは、俳優の小倉久寛さんです。元気な小倉さんが前にいらっしゃると私も元気になります!

小倉:
本当ですか? 僕はいつも覇気がないって言われるんですよ。

――小倉さんにお会いすると、いいことがありそうな気がします。最近はどうされていましたか?

小倉:
このコロナ禍でも、舞台は5、6回やらせていただきました。でも最初の頃は、2本連続で舞台が飛んでしまいました。そのあいだはすっかりヒマでした。

――でも、毎年恒例の舞台が6月にあったんですね?

小倉:
熱海五郎一座をやってまいりました。

――ご出演される方が、すごいメンバーですよね。

小倉:
楽しいおじさんたちですね。三宅さんが座長で、渡辺(正行)リーダー、ラサール石井ちゃん、春風亭昇太師匠、TAKE2の東MAXと深沢くん。そして、ゲストに檀れいさんと、ももいろクローバーZの玉井詩織さんです。

――このメンバーの中で、檀さんがどのように振舞われたのか気になります(笑)。

小倉:
檀さんは坂本龍馬の妻役だったんですけど、着物姿や仕草がステキでしたよ。

――時代劇もぴったりですよね。その周りを小倉さんや三宅さんや渡辺リーダーが?

小倉:
もう渡辺リーダーが一番ふざけていましたね。

――熱海五郎一座も20周年なんですね。

小倉:
伊東四朗さんを中心にした、伊東四朗一座で始まったんですけど、伊東さんがお忙しかったりするんで、伊東さんが出ていない時は、熱海五郎一座なんです。伊東じゃなくて熱海。四朗じゃなくて五郎なんです。熱海五郎という人はいないんですけど、座長は三宅さんなんです。みんな、ステキでおもしろいおじさんになってますよ。芝居始めた頃の昇太師匠は、若手みたいな雰囲気だったんですけど、今や落語芸術協会の会長ですからね(笑)。

――人に歴史ありですね。

小倉:
毎年、幼なじみと会ってるみたいですね。

――小倉さんは、1986年にNHKの『ヤングステージ101』の司会なさっていたんですって!

小倉:
天宮良くんと2人で司会やって、松下由樹ちゃんが高校生でかわいかったですよ! いまでは、きれいな大女優になりましたけど、その時は、ダンスが上手で、ゲスト歌手のバックで踊っていたんですよ。

――小倉さん、現在は、連続テレビ小説『らんまん』に出演中でいらっしゃいます。

小倉:
質屋さんの役なんです。万太郎(神木隆之介)とお寿恵ちゃん(浜辺美波)の生活は、困窮していて、お寿恵ちゃんが、しばらく質屋通いしてくるんですよ。

――万太郎が、偉大な植物学者になるというのが分かっているから、安心して見られます。これからの小倉さんの活躍も楽しみです。

らんまん

総合 毎週月曜~土曜 午前8時~8時15分ほか

詳しくはこちら

劇団に入れてください!

――劇団に入ったきっかけは?

小倉:
僕は、普通に大学を出て、勤め人になるんだろうと思っていたんです。でも、就職活動の時期にオイルショックになり、不景気になって、就職が難しくなって悩んでいたんです。そのころ、『俺たちの祭り』というテレビドラマをやっていて、主役の中村雅俊さんが演劇青年の役だったんです。お芝居なんか、見たこともやったこともなかったのに、それを見ていたら、何か楽しそうだったんですよ。

――テレビドラマがきっかけで、演劇に興味を持ったんですね?

小倉:
劇団って楽しそうだなと思って、情報誌を買ったら、大江戸新喜劇の旗揚げ公演を見つけたんです。とりあえず見に行ってみたら、主演の三宅裕司さんが、お客さんをコロコロ転がすように笑わせていたんですよ。それで、「入れてください!」って言って、入れてもらったんです。

――入れてくれるんですね(笑)。

小倉:
すぐには入れてくれませんよ。「入れてください!」って言ったら「だめです!」って言われて、オーディションを受けに行ったら2人しかいなくて、2人とも受かったんですよ。その時に入れてくれればいいのにと思いましたよ(笑)。

――劇団に入られてどうでしたか?

小倉:
稽古場は楽しいんですけど、舞台に立ってお客さんの前でやることが恥ずかしいんですよ。僕は人前に出ることが恥ずかしくてしょうがない、人見知りの少年だったんです。いまでもそうなんですけど、客席のほうを向いてセリフを言えないんですよ。そんな感じが40年くらい続いていますよ(笑)。

――小倉さんは、ベンチャーズが大好きだそうですね。

小倉:
子どもの頃、グループサウンズが好きになって、加山雄三さんがいて、そして、ベンチャーズのエレキギターですね。

――きょうは小倉さんに、エレキギターの生演奏もしていただきますが、小倉さんはいろいろ特技がおありで、私の調べによりますと、バク転! ダンス!

小倉:
来年70歳なんですよ。

――70歳なんですか! 小倉さんって年齢不詳ですね。

小倉:
若い時は老けて見られましたよ。

――私たち老け顔の人って、若い頃からあまり年取らないのかな? 私も中学生のとき「お勤め?」って言われたんですよ。

小倉:
僕も中学のとき、床屋さんで「大将、きょうは会社休みですか?」って言われましたよ。

――仲間だ!

小倉:
20歳のときは40歳に見られましたよ。

――今は、さすがにバク転はやらないですよね。

小倉:
50歳のときに舞台の本番中に腰を痛めちゃったんですよ。しかもバク転をやったからじゃなく、三宅さんとコントをやってたときに腰を痛めちゃったんです。

――『ヤングステージ101』では、少年隊とバク転をやったんですよね?

小倉:
少年隊の曲の最後に僕が参加して、4人でちょっと踊って、いっしょにバク転をやったんです。すごくうれしかったですね。

小倉久寛ギターライブ!

――ギターに憧れたのは?

小倉:
30歳半ばぐらいに、加山雄三さんとドラマで共演したんです。ある日、加山さんの楽屋からギターのテケテケ音が聴こえてきたんです。武道館でコンサートをやるための練習をされていたんですね。それで、しばらく加山さんのギターを聴かせていただき、次の日にギターを買ってしまいました。

――そのギターに書いてあるのは、加山さんのサインじゃないですか!

小倉:
「その気になって弾けばいい」とも書いていただきました。

――きょうは何を弾いていただけますか?

小倉:
ベンチャーズの「ダイヤモンドヘッド」です。

  • 小倉さんのギター演奏は「聴き逃し」で1週間お楽しみいただけます。

――加山さんの楽屋でギターに出会って30年!

小倉:
30年経ってまだこれか? という感じですが(笑)。

――もう1曲お願いします。

小倉:
次の曲は、加山さんが中学生のときに作ったそうです。僕が世界で一番好きな曲「夜空の星」です。

――ありがとうございました。

小倉:
CDじゃないことがよくわかったでしょ? ちゃんと練習しておけばよかったな。

――きょうは緊張させてしまいましたが、やっぱり小倉さんですね。楽しかったです。

小倉:
僕は「夜空の星」で元気がなくなりました。もうちょっと上手なのにな。人生ってこんなもんですよね(笑)。

――すごい元気が出ました。ありがとうございました。


【放送】
2023/07/24 「ごごカフェ」

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