週末だけのプチ旅行

23/07/12まで

ごごカフェ

放送日:2023/07/05

#トラベル#ワールド

午後2時台を聴く
23/07/12まで

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23/07/12まで

会社員である東松寛文(とうまつ・ひろふみ)さんは、休暇を上手く利用して、これまで世界81か国を巡ったという経験の持ち主です。東松さんの旅の体験談や仕事の合間を縫って、旅の時間をつくり出す方法についてうかがいました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
東松寛文さん(リーマントラベラー)


<プロフィール>
1987年、岐阜県出身。大学卒業後、広告代理店に入社。社会人生活3年目で海外一人旅を初体験。以来、年間7、8回のペースで海外旅行に行き、現在までに81か国を訪れている。

海外旅行の目覚め

――社会人になって初めての海外旅行、それから10年あまりで81か国を旅するのってすごい頻度ですよね。最初の旅はどんな感じでしたか?

東松:
大学時代はアメリカンフットボールに打ち込んでいたため、旅に出る時間がつくれませんでした。就職しても忙しく、週末は友人たちとの飲み会などで日々を過ごしていました。それがサラリーマンの当たり前だと思っていました。そんな中、2012年にアメリカのプロバスケットボールのチケットを入手したんです。通常の休暇に1日有給を取れば行けることがわかってアメリカに行きました。

――それが今の週末旅につながるのですね。

東松:
そうです。でも、ホテルの予約もせず、往復航空券だけ握って出発してしまったんです。しかも、ガイドブックも忘れてしまい、人の多そうな場所に行って「ホテルに行きたい!」と英語で声をかけ続けました(笑)。

――その後、どんな旅に出るようになったのですか?

東松:
野生のジュゴンを見にフィリピンへ行ったり、アンコールワットを目に焼き付けるためにカンボジアに行ったりしました。会社が休みの週末や連休、そこに1日だけ休暇をつけるという弾丸スタイルです。

――弾丸旅行の内容は?

東松:
コロナ禍直前の2020年に、週末を利用してタイ旅行に行きました。金曜日の仕事帰りに羽田空港に行き、深夜0時の飛行機で朝6時にバンコク着きます。その日は、パワースポットや寺院をめぐり、夜は屋台をはしごして、クラブで踊る。翌日は、週末限定のマーケットで掘り出し物をチェックし、タイ古式マッサージで体力回復。ちょっと豪華なディナーをして、夜11時半の飛行機で羽田空港に朝7時に着いて、全力で出社しました。

――このスケジュールで疲れませんか?

東松:
めちゃくちゃ疲れますが、私の場合、心がリフレッシュできるんです。心がいい状態になれば、仕事も頑張れるんです。帰国したら全力出社がモットーです。

週末だけで世界一周!

――2016年には週末だけを使って3か月間で世界一周をされたそうですね。

東松:
世界一周というと、ずっと海外をまわっているイメージを持たれますが、会社員なのでそれは不可能なんです。そこで、週末に1つの目的地に行って日本に戻る、そして仕事をして、また週末がきたら次の目的地に行くということを繰り返したんです。3連休の多い秋の時期を使って3か月で世界一周を達成しました。

――なるべく会社を休まない弾丸旅行とはいえ、どうしても時間がかかりますよね。どうやって時間を作っているのですか?

東松:
旅を続けてきて気がついたのは「自分の力で変えられないこととは、戦わない」ということです。会社員にとって「自分の力で変えられない」コトの代表といえば、会社や仕事のルールですよね。一方で、それ以外の変えられる「自分の時間」に注目し、この時間を極上のものにするためにどんどん工夫するんです。

――どんな工夫をするのですか?

東松:
私の場合、何となく週末の合コンや飲み会などに参加していましたが、旅をするようになって、それはなくてもいいものだと感じるようになったんです。一方で、仕事のプロジェクトなどの準備で、これはおもしろい! ぜひやりたい! と思うことがあったら、それは仕事ではなく「自分の時間の楽しみ」として考え、仕事と自分の時間の区切りをなくしたんです。

――会社員だと周囲の理解も大切ですよね。

東松:
上司だけでなく同僚からも認めてもらうためには「旅から帰ってきたあとに、全力で働く」ことも大切です。お土産と、感謝の気持ちも忘れないようにしています。

新たな旅のスタイル

――今年、育休も取られたんですよね。

東松:
会社の育休制度を利用して、3月末から5月の大型連休明けまで、妻の親が赴任しているタイで過ごしました。子どもの病院などもチェックし、滞在中にマレーシアやベトナムなどにも旅行しました。どの国も赤ちゃんは大歓迎で、まるでアイドルのような扱いをされ、「子どもとの旅」という新たな喜びを知ることができました。


【放送】
2023/07/05 「ごごカフェ」

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