オススメ夜景スポットで夕涼み

23/07/11まで
ごごカフェ
放送日:2023/07/04
#ローカル
午後2時台を聴く
23/07/11まで
夕涼みに夜景を見に行きませんか? オススメの夜景スポットや、各地のユニークな夜景スポットなど、新日本三大夜景・夜景100選事務局代表の縄手真人(なわて・まさと)さんに紹介していただきました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)
【出演者】
縄手真人さん(新日本三大夜景・夜景100選事務局代表)
<プロフィール>
1974年、三重県出身。大学在学中に夜景活動を開始し、1997年に夜景専門のウェブサイトを開設。車中泊をメインに国内2500か所以上、海外では48都市200か所以上の夜景を撮影。夜景ファンの集う夜景倶楽部を運営し、2003年に新日本三大夜景・夜景100選を決定。現活もウェブサイトの運営の他、テレビ・ラジオなどで活躍中。
――どうして夜景に夢中になったのですか?
繩手:
学生時代にデートスポットとして使える夜景を探そうと思ったんです。図書館などで等高線の入った地図を見て、 夜景が見えそうなところに目星をつけて向かいました。例えば、茶畑は日当たりのよい山の斜面にあるので、そこに山道があれば、きれいな夜景が見える可能性が高いんですよ。なので、静岡県はステキな夜景スポットが多いんです。
――最近は新しい夜景スポットも増えていますよね。
繩手:
東京都内では、渋谷の超高層ビルの屋上や、東京駅を見下ろせる屋外テラスなど、商業施設の屋外で夜景を楽しめるスポットが増えています。このような屋外型の展望施設は、オープンテラス文化の欧米では多く見られるのですが、そのトレンドが日本にもやってきた感じです。
――縄手さんが思う夜景の美しさとは?
繩手:
夜景が美しく感じる大きな要素は、「光量」「デザイン」「雰囲気」の3つだと思っています。夜景の美しさは都市の規模に比例しないんです。
――「デザイン」とは?
繩手:
山の斜面に住宅地が広がっていれば立体的な夜景。川や海があれば夜景に明暗が生まれデザイン性が高まります。例えば、北海道の函館山の末広がりに広がる様子は、函館市の東西にある海によって生み出されたものです。このような自然と人工物のバランスが「デザイン」なんです。
繩手さんのオススメ夜景スポット
繩手:
9月24日までの期間、高さ150mのメインデッキで「天の川イルミネーション」が開催されています。展望室の天井がLEDで輝き、窓ガラスに映り込んだイルミネーションが、夜景と見事に融合しているんです。15分毎にLEDによる星空が7色に変化する仕掛けもあり、都心の夜景と天の川イルミネーションを同時に楽しめます。
繩手:
札幌市内を一望できる立地に、夜景を楽しめる専用の駐車場があり、夜景のドライブインシアターのような気分が味わえます。私は「夜景スポットでは、人はより親しくなれる」と思っているので、ここはまさに完璧な場所ではないでしょうか。
繩手:
都内からでも2時間ほどでアクセスでき、年間40万人以上が訪れる人気の日帰り温泉です。最大の魅力は温泉に浸かったまま夜景を眺めることができることです。夜景が見られる温泉の多くは目隠しのための塀があって、立ち上がらないと夜景が見えにくいのですが、ここは山の上にあるため、目隠しの必要がありません。空が暗くなる少し手前の「トワイライトタイム」に訪れれば、夜景と富士山の競演に感動間違いなしです。
繩手:
那覇市内から車で30~40分の場所にあるアメリカンテイストの店舗が建ち並ぶリゾートタウンです。ここでは毎週土曜日の夜8時から5分間花火が打ち上がり、きらびやかな施設のイルミネーションと花火の競演を楽しむことができます。
繩手:
金色に輝く地上127mのタワーの展望室の窓ガラスが水槽になっていて、その中で魚が泳いでいます。週末であれば、港町の夜景とオレンジに輝く瀬戸大橋、そして、夜空を泳いでいるかのような魚の姿が楽しめます。ここは2022年に夜景100選に認定したばかりの夜景スポットです。
- 6)ボブズヒル(ニュージーランド・クイーンズタウン)
繩手:
ニュージーランドの南島にある人口3万人のクイーンズタウンには、年間130万人の観光客が訪れます。この町にある展望台がボブズヒルです。眼下にはクイーンズタウンの明かりが広がります。正面に控える標高2000m級の山脈には太陽の残光が当たり、昼間のように明るい山の姿と町の夜景を同時に観賞できるんです。
夜景を撮影しよう!
――夜景をうまく撮影するにはどうしたらいいですか?
繩手:
かつては三脚と一眼レフを使わないと夜景の撮影は難しかったのですが、最近はスマートフォンでも簡単に撮影できます。コツを2つご紹介しますね。
繩手:
ガラス越しに夜景の撮影を行うと、室内の照明の光が窓ガラスに反射してしまいます。そこで、窓枠に置くなどしてスマホを持たなくてよいようにセットします。次にハンカチや上着などでスマホの周辺を覆います。シャッターが押せないのでセルフタイマーで撮ってください。そうすれば反射なく、きれいに撮ることができます。
繩手:
夜景だけでなく「夜景を眺めている人の後ろ姿」や「展望デッキ」をいっしょに撮りましょう。空が完全に暗くなる少し前の、空がロイヤルブルーに染まる時間帯「トワイライトタイム」に撮影すると、周辺の雰囲気をいっしょに撮影することができます。
――夜景を楽しむためのアドバイスを教えてください。
繩手:
山などの夜景スポットはアクセスが分かりにくく、駐車場で車を降りても周囲が真っ暗で、展望台までの行き方が分からなくなることがあります。初めて訪れる場所では、日没前に到着しておきましょう。「トワイライトタイム」の夜景も楽しめるので一石二鳥ですよ。
【放送】
2023/07/04 「ごごカフェ」
午後2時台を聴く
23/07/11まで