相川七瀬 祭りとロック!

23/07/07まで

ごごカフェ

放送日:2023/06/30

#インタビュー#カルチャー#音楽#うた♪#ロック

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大学で神道や日本の伝統文化について学んでいる歌手の相川七瀬さんがご来店! お祭りの魅力や楽しみ方を教えていただきました。(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)

【出演者】
相川七瀬さん(歌手)


<プロフィール>
大阪府出身。1995年『夢見る少女じゃいられない』でデビュー。その後『恋心』や『BREAK OUT!』などのヒット曲を発表。1996年のアルバム『Red』では、女性ロックボーカリストとして史上初のウィークリーランキング1位を獲得。45歳で大学に入学(現在4年生)。歌手活動と並行して大学生活を送っている。


――現在、大学生なんですよね。

相川:
まもなく期末試験がはじまります。

――何を学んでいるのですか?

相川:
神道文化学部で、神社とかお祭りとか民俗的なものを勉強しています。

――大学に入ることを決めたきっかけは、なんだったんですか?

相川:
子どもたちが手を離れたときに、やり残したことが無いようにしたかったんです。それと10年くらい関わっている「赤米(あかごめ)神事」のような伝統的なものを支えていく活動をするためには、もっと学ばないといけないと思ったんです。もう一つの後押しは、幼なじみが40代で亡くなったことです。彼女の分まで生きなきゃいけないと思ったんです。彼女には背中を押してもらいましたね。

――もうこんな年だからとかじゃなくって、今やるんだ! って背中を押してくれたんですね。

相川:
未来の自分に今の自分が、精いっぱいのバトンを渡せるように生きていければいいなって思ったんですよ。

――歌手 相川七瀬としては大成してるけれど、まだやることがあると思ったんですね?

相川:
40過ぎて、これほど長く自分が歌手でいられるって思っていなかったんです。それって皆さんが歌を聴いてくれているから私は存在しているわけで、だったら何か社会の役に立ちたいと思ったんです。だから、伝統芸能や伝統文化に関わり、それを長く続けていくための活動をしたいんです。

――息子さんは大学生のお母さんをどう見ていますか?

相川:
最近は、みんなの期末テストとかが、かぶっていて、みんなで同じテーブルで勉強していますね。「勉強やりなさい!」じゃなくて、「勉強やろうか!」って感じですね。

――学芸員の資格取得も目指しているんですって?

相川:
文化財に興味があるから学芸員の資格をとってみようということで、順調に進んでます。8月に最後の実習があって、企画展のプレゼンテーションをやるんですよ。

――学生たちはビッグミュージシャン相川七瀬をどう見ていますか?

相川:
最初は、よく分かっていなかったと思いますよ。先生は私のことよくわかっていて「相川さんは夏のこの期間忙しいですよね?」って配慮してくれますね(笑)。

――赤米の保存の大使を各地でされていますが、どういうきっかけで赤米に出会ったんですか?

相川:
2011年に長崎県の対馬市で日韓友好のライブがあったんです。そのときにお米を神様にお供えする「赤米神事」に出会いました。何千年も続いているけど、途絶えてしまう危機にあることを知って、無くしてはいけないと思い、関わるようになったんです。もう、12年目になります。

――今では岡山県総社市、長崎県対馬市、鹿児島県南種子町、2市1町の赤米保存の大使を務めているんですね。

相川:
赤米がもう1度価値を見いだしてもらえるようなことになればいいなと思っています。

――こうした活動は、楽曲制作にも影響を与えているんですか?

相川:
2011年は私にとって本当に人生の転機でした。東日本大震災があって、赤米神事に出会って、この時に「ことのは」という曲を作っているんですけれど、この曲が私の人生を変えてしまう1曲になるとは思っていませんでした。この12年間、神社や文化財とかで歌わせてもらってきたんですけど、この歌がなかったらこのような活動できなかったと思っています。

お祭りに行こう!

――印象に残っているお祭りは?

相川:
印象に残っているのは、富山県富山市で9月に行われる「おわら風の盆」です。なんともいえない哀愁があるんですよ。それとは対照な徳島県の「阿波おどり」からはパッションを感じますね。体を動かすことによって、何か空間に浮遊しているものを、一心に抱き寄せようとするような感じがあるじゃないですか。これが祭りの神髄ですよね。それから、今年はじめて京都の祇園祭りを見せていただくのですごく楽しみなんです。やはり日本人の、その地域の大事な文化が詰まってるんだろうなと思いますね。

――コロナ禍で実施できず、高齢者の方々が伝えてきた祭りが途切れてしまう状況の地域もありますね。

相川:
祭りもこれから変化していかなきゃいけないんだと思います。祭りは男の人が担ってきてくれていたっていう社会背景があるんですけど、これからは男性だけじゃなくて女性の手も借りて、子どもの手も借りて、もっと言えば地域外の力も借りて守っていかなければいけない時代になったんじゃないかなと思いますね。祭りは、先人がずっとつないできた大事な宝物だと思って地域の祭りを応援していただければと思いますね。

――今年復活するお祭りも各地であります。ちょっと見方が変わるような気がしますね。

相川:
夏のお祭りたくさんありますので、みなさん行ってみてくださいね。


【放送】
2023/06/30 「ごごカフェ」

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