午後2時台を聴く
23/07/04まで
これまでに4500種ものソフトクリームを食べたという森川勇一郎さんに、個性的なご当地ソフトクリームや、食べ歩きの旅プランなどを教えていただきました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)
【出演者】
森川勇一郎さん(プロソフトクリーマー)
<プロフィール>
1974年、北海道出身。大学卒業後に入社した旅行会社勤務時代に各地のソフトクリームと出会い、その魅力に開眼。現在、スポーツマネジメント会社の業務と並行しながら、プロソフトクリーマーとして活躍中。
――旅行会社時代にソフトクリームに注目したのには、何かキッカケがあったのですか?
森川:
バスツアーの添乗員をすることがけっこうあって、そのときに、年配の男性も含めた多くのお客さんが、サービスエリアでソフトクリームを食べることに気づいたんです。そしてこれは自分も食べなきゃと思ったんです。年間500回は食べています。
――ご当地ソフトを始めるお店が増えているそうですね。
森川:
この20数年、「道の駅」が激増したのと比例して、ご当地ソフトも激増しています。さらに近年はSNS映えのためにビジュアルが多彩になってきています。
――コーンもいろいろありますよね?
森川:
モナカ風のもの、ベルギーワッフルのようなもの、クッキーみたいなものなど、いろいろあります。最近は、お店で手焼きしている自家製コーンが増えています。当日しか提供できないし、壊れやすく輸送に向かないので、その場所でしか食べられない手焼きコーンのブームはしばらく続きそうですよ。また、SDGsを意識した食べられるスプーンも一部で使われ始めています。
森川さん注目のご当地ソフト
カステラをコーンにしたソフト(長崎県長崎市)
森川:
長崎名物のカステラを使ったソフトクリームです。焼きたてのカステラ2枚をコーンにして、そこにソフトクリームを絞っています。ザラメのガリガリ感がしっかりあるカステラがとてもおいしいです。江戸中期から続く歴史ある商店街「中通り商店街」で販売されています。
うどんをイメージしたソフト(香川県)
森川:
ミルク味のソフトをうどんに見えるように細めに絞り出して、そこに、しょうゆとネギをトッピングしています。金刀比羅宮のふもとの参道にはご当地ソフトクリーム店が充実していて、和三盆を使ったソフトクリームや、香川県の伝統のお菓子「おいり」をのせたソフトもあります。
ピーナッツソフト(千葉県 南房総エリア)
森川:
落花生の生産量が多い千葉県なので、ピーナッツソフトを出すお店がいくつもあります。ほのかなピーナッツ風味のものから、濃厚なピーナッツ味のものまであります。また、南房総エリアには、ビワやナシの果汁を練り込んだソフト、鴨川産の夏みかんのソースをかけたソフト。酪農も盛んなのでフレッシュな牛乳を生かしたソフトもあります。
提灯(ちょうちん)の形をしたソフト(神奈川県小田原市)
森川:
同じ直径のクリームを重ねて円柱にして上下をモナカで挟んでいます。クリーム部分には筆文字で「小田原」と書かれたオブラートのシールが貼られています。
ご当地ソフトを巡る旅プラン
森川:
小樽を拠点として、積丹、余市を観光して小樽に戻ってくるプランを提案します。朝のうちに車で小樽を出発し、1時間ほどで積丹に到着。夏の積丹の海は透明度が高く「積丹ブルー」と称される美しさです。絶景スポットは、神威岬(かむいみさき)です。この神威岬の駐車場には「積丹ブルー」にちなんだ、真っ青でミント風味のソフトクリームがあります。
――積丹ブルーを満喫したあとはどこに行きましょうか?
森川:
小樽方面へ戻る途中で余市町観光をしましょう。余市はウイスキー醸造所が有名ですが、ワイナリーもたくさんあります。ここにワインに使われるぶどうのソフトクリームがあります。
――小樽へ戻ってきたらどんなご当地ソフトが待っているのかしら?
森川:
生ウニをブレンドしたミルクソフトに生ウニがトッピング、さらに、昆布のチップスが刺さっているソフトが待っています。
- 2)阿蘇エリアと熊本城下を巡る1泊2日の旅(熊本県)
森川:
1日目は阿蘇山の雄大な自然を楽しんください。阿蘇エリアは酪農が盛んなので、牛乳のおいしさを前面に押し出したソフトクリーム屋さんがたくさんあります。
――2日目は?
森川:
熊本城とその周辺の観光をしましょう。熊本城下には、江戸時代の街並みを再現したエリアがあって、いろいろな種類のソフトクリームが楽しめるスポットでもあるんです。写真は熊本産のフルーツがいっぱいのっているソフトクリームです。
森川:
八代市の国際クルーズ船の受け入れ拠点「くまモンポート八代」もオススメです。ここではシンプルなミルク系ソフトに熊本名産の果物、晩白柚(ばんぺいゆ)のソースがかかっているソフトが味わえます。
森川:
芋ケンピを添えたもの、芋ようかんをのせたもの、紫いもを練り込んだソフトクリームなど、川越名産のさつまいもを使ったさまざまなソフトクリームが楽しめます。しょうゆ会社が提供している「みたらし味」のソフトもあるので、さつまいもソフトの合間に食べてみましょう。
森川:
ソフトクリーム取扱い店舗は34店あり、メニューの数は、パフェや季節限定品も含めて148種類あります。まさにソフトクリームのテーマパークです。
――これからも、さまざまなソフトクリームを食べて、その魅力を伝え続けてください。
森川:
まもなく5000種類になります。これからも食べ続けます!
【放送】
2023/06/27 「ごごカフェ」
午後2時台を聴く
23/07/04まで