「ポケモン」や「ガンダム」も登場! ご当地マンホールの魅力

23/06/20まで
ごごカフェ
放送日:2023/06/13
#ローカル
午後2時台を聴く
23/06/20まで
地域の風景や名産品が描かれている「ご当地マンホール」。今回は、全国各地の魅力あるマンホールについて白浜浩平さんに紹介していただきました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)
【出演者】
白浜浩平さん(マンホールふた愛好家)
<プロフィール>
神奈川県生まれの静岡育ち。20年ほど前からマンホールに魅了され、システムエンジニアとして働きながら、マンホール関連のイベントも開催。
――マンホールファンはどのようにマンホールの「ふた」を楽しんでいるのですか?
白浜:
見た目の美しさやユニークさはもちろんですが、そのマンホールが持つ背景や歴史を調べて楽しんでいます。俗にマンホーラーと呼ばれていますが、楽しみ方は多様です。例えば、ふたの隙間にたまった土に生える苔(こけ)を愛でて「わびさび」を楽しむ「ふた庭」。ふたに日光や街灯の光が反射した状態を表現する「ギラリ」などの用語もあるんですよ。
――マンホーラーと呼ばれる方たちは、どのくらいいらっしゃるんですか?
白浜:
昨年、埼玉県所沢市でマンホールサミットを開催したのですが、1万4000人もの愛好家が集まりました。インターネットやSNSの普及は大きいと思います。2014年の最初のサミットのときは300人もいなかったんですよ。
――サミットではどのようなことをするのですか?
白浜:
メインはマンホールふたに関する発表です。それからマンホールのふたに関するグッズの販売や、ふたの拓本なども行います。
ご当地マンホールとは
――いつごろからご当地マンホールはつくられるようになったのですか?
白浜:
下水道のイメージアップのために、1977年に沖縄県那覇市でガーラという魚をモチーフにしたマンホールがつくられたというのが有力な説です。
――どのようなモチーフが多いのですか?
白浜:
市町村のシンボル「花・木・鳥」を組み合わせたデザインや、市町村の特産品や名産品などをモチーフしたものが多いですね。そんな中、ここ数年増えているのが「1点もの」のマンホールのふたです。
――1点ものにはどのようなものがありますか?
白浜:
その土地にゆかりのある漫画やアニメのキャラクターですね。また、作者の出身地にキャラクターのふたが設置されることが多いですね。例えば、東京都世田谷区の「ウルトラマン」、大阪市の「キン肉マン」、宮城県石巻市の「ロボコン」、静岡市の「ちびまる子ちゃん」、福岡県北九州市の「銀河鉄道999」などがあります。
白浜:
また、さかなクンが描いたイラストは、岩手県久慈市、千葉県館山市、兵庫県明石市などにあります。
――どのくらいのマンホールふたの記録をしているんですか?
白浜:
4年前に番組に出させていただいときは1万枚くらいでしたが、今はその2、3倍はあると思います。
――それに合わせて1点もののキャラクターが増えてきたということですね。
白浜:
特に、栃木県壬生町や神奈川県小田原市、北海道稚内市や島根県松江市などに「ガンダム」とその土地の観光名所がデザインされたふたが増えたんです。
白浜:
その他、この4年くらいで「ポケモン」のふた(通称:ポケふた)が全国で増えました。もうすぐ300種類くらいになると思います。ポケふたの特徴は色が多彩で、多いもので19色を使ったものがあります。
――出会うのが大変だったマンホールってありましたか?
白浜:
小笠原諸島・父島のマンホールふたですね。父島に行くとなると1週間は時間をつくらなければならないので、そういう意味で大変でした。でも、父島にしかないご当地マンホールふたは結構あるんですよ。
――白浜さんおすすめのご当地マンホールの楽しみ方は?
白浜:
キャラクターマンホールを目的にその地を旅行するのもいいのですが、私はその土地一押しの風景がデザインされたマンホールに注目しています。マンホールのデザインになっているということは、その土地の人、自慢の風景なので、実際に同じ場所に行き写真に撮って楽しんでいます。
――白浜さん、マンホールをお持ちだったりするんですか?
白浜:
もっていますよ。自治体が使い終わったふたを販売することもあるし、お金さえ払えば、新品のご当地マンホールも「ふるさと納税」で手に入ります。
――ふだん見過ごしがちなマンホールのふたですが、たまには、下を向いて歩くことで、新たな発見がありそうですね。
白浜:
どんどん新しいデザインが出るのでキリがありませんが、これからも収集していきます。
【放送】
2023/06/13 「ごごカフェ」
午後2時台を聴く
23/06/20まで