寄席のプリンセス 蝶花楼桃花

23/05/26まで

ごごカフェ

放送日:2023/05/19

#インタビュー#落語

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2022年3月に真打に昇進した蝶花楼桃花さん。落語との出会い、女性芸人で構成する「桃組」のこと、これから夢などうかがいました。(聞き手:吾妻謙パーソナリティー)

【出演者】
蝶花楼桃花さん(落語家)


<プロフィール>
1981年、東京都出身。2006年、春風亭小朝に入門、前座名「ぽっぽ」。2011年、二ツ目昇進「ぴっかり☆」と改名。2022年3月、真打昇進「蝶花楼桃花」と改名。


――前座のときは「ぽっぽ」、二つ目は「ぴっかり☆」という名前は小朝師匠から?

桃花: ぽっぽの由来は、入門日の11月11日が第一次世界大戦休戦記念日だったので平和の象徴であるハトから。二つ目の「ぴっかり☆」の由来は、二ツ目昇進日の11月1日が「灯台記念日」だったから「ぴっかり☆」になったんです。

――そして真打で「蝶花楼桃花」。ずいぶん変わりましたね。

桃花: 「蝶花楼」は江戸時代からの亭号ですが、2019年に七代目蝶花楼馬楽が亡くなり、途絶えていたんです。小朝の師匠の五代目春風亭柳朝も過去に蝶花楼を名乗っていたんです。

――小さい頃から落語家になりたかったのですか?

桃花: 幼稚園のときから宝塚に憧れていました。新体操やクラシックバレエなどに打ち込みましたが、身長が低かったため宝塚音楽学校を受験できなかったんです。それでも舞台のオーディションは受けていました。

――落語との出会いは?

桃花: オーディションに落ちまくっていたころに落語に出会いました。そして、小朝師匠に弟子入りに行ったんです。

――落語家の弟子入りはなかなか許してもらえず大変と聞きますが。

桃花: 最初は断られる覚悟で「何度でもお願いにいこう!」と思っていたんです。でも、小朝師匠がスタッフさんに「この子とるよ!」と言ってくださったんです。翌日からいきなり落語家生活が始まったんですよ。

――弟子入りして大変なことはありましたか?

桃花: はじめのころは弟子だと思ってもらえず「あなたはマネージャーさん?」って聞かれましたし、「女が落語をやるな!」とヤジられ、高座にあがるとわざと席を立つ人もいました。

――落語の演目はどのようにおぼえるのですか?

桃花: 師匠に目の前で3回やっていただき、メモもとらずに所作も覚えるんです。

――そんなのでおぼえられるのですか?

桃花: 寄席で毎日聴いているので、体に染みついているんですね。これこそ修行の効果なんです。

――きょう、スタジオで披露していただく話は?

桃花: リスナーの皆さんに落語に興味を持っていただけたらと思い、ラジオだからこそ「想像できる」わかりやすい話を選びました。
  • 桃花師匠の落語は「聴き逃し」で1週間お楽しみいただけます。

――今回は「みそ豆」披露していただきました。本当においしそうでした。

桃組でやってみました

――3月には女性芸人で構成する「桃組」の公演が話題になりましたね。

桃花: 首都圏の寄席では初めての試みでした。3月の桃の節句にちなみ『桃組』と名づけました。

――「桃組」公演をやろうと思ったきっかけは?

桃花: コロナ禍の影響で、客席がガラガラという状況を見ていて、お客様に戻ってきてほしかったんです。

――お客様の反応はどうでしたか?

桃花: 10日間のうち前半は、男性のお客様が多かったのですが、じょじょに女性のお客様も増え、最終日が近づくころには半数近くが女性になりました。千秋楽には、2階席にも立見が出るほど超満員になりました。クチコミで広めていただいたようで「SNSの効果」を強く感じました。

――『桃組』では漫才も披露したそうですね。

桃花: 同期の三遊亭律歌(りっか)さんと、漫才師の「すず風 にゃん子・金魚」師匠の漫才をやりました。衣装もご本人たちにお借りしました。トリビュート漫才ということで完全コピーを目指しました。金魚先生の「ゴリラ芸」は、ほぼ毎日ご指導いただいたので、かなりクオリティーを上げられたと思います(笑)。

努力を続ければ夢はかなう

――落語以外にもいろいろなことに挑戦されていますよね。

桃花: 宝塚に憧れていた私が『ふるあめりかに袖はぬらさじ』という舞台で、大地真央さんと共演できたんです!

――朗読劇にもご出演されていますよね。

桃花: こちらも真打昇進を機にオファーをいただくことができました。努力を続けること、願い続けることが、夢をかなえてくれると教えてくれた作品です。落語以外の「表現するお仕事」は、さまざまな「気づき」を与えてくれます。 そして、それは落語に100%プラスになっているんです。

――今後はどのようなことに挑戦していきたいですか?

桃花: これからも精進を重ね、皆さんにほのぼのと笑っていただける、かわいい「おばあちゃん落語家」になりたいと思います。

――これからもご活躍ください。ありがとうございました。


【放送】
2023/05/19 「ごごカフェ」

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23/05/25まで

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