弾き語りスタイルでライブ活動を続けている柳原陽一郎さんに、楽曲作りへのこだわりや、新しいアルバムのことなどうかがいました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)
【出演者】
柳原陽一郎さん(シンガーソングライター)
<プロフィール>
1962年、福岡県出身。1989年、テレビのバンドコンテストに「たま」として出場しグランドチャンピオンに。翌年、メジャーデビューし、NHK紅白歌合戦に出場。1995年からソロ活動を開始。ジャンルにこだわらず、さまざまなミュージシャンとセッションを行っている。
――はじめてお会いしたのに、前から知っている感じがするんですよ。
柳原: | 世代が近いからでしょうかね。 |
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――今、動画配信で「さよなら人類」に出会った人がいっぱいいて、「深いなあ」とか「天才だ!」とかコメントをたくさん見かけます。
柳原: | 世の中が悪くなったり、ちょっと戦争の足音がしたりすると、この曲が流れたりするんですよね。 |
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――この曲をつくったのはいつ頃ですか?
柳原: | 23歳くらいにつくった曲なんです。当時、僕は歌手になりたいというよりライブハウスで歌える人に憧れていたんです。 |
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――どこが違うのかしら?
柳原: | なんかライブハウスに出ている人って、不良で時間にルーズで、モテそうだと思っていたんです。それで暮らしていけるなら、なんてボロい商売なんだって思っていたんです(笑)。それからまじめに曲をつくり始めて、3曲目くらいに書いたのが「さよなら人類」です。 |
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――柳原さんが音楽を始めたきっかけは?
柳原: | 高校生になって劣等生になってしまったからです。僕は勉強に向いていないと思い、友だちとバンドをつくったんです。 |
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――柳原さんの曲には独特の世界観がありますが、30年以上曲をつくっていて、変化はありましたか?
柳原: | それはすごくあります。人の賞賛とか、売れる売れないとか、すごく気になりますし、どうやったら聴く人に届くか? どうやったら届かなくてもいいから自分の歌が書けるか? って最初の15年くらいは悩んでいましたね。今は自分の歌が書けるようになりましたね。 |
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――あたらしいアルバムの中の「I'M IN HEAVEN」という曲は、明るい曲調なのに内容は暗いんですね。
柳原: | 自分の中ではもっとも暗い歌詞ですね。でも明るい声だから大丈夫でしょ。 |
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――そこはお得ですね(笑)。すごく前向きに聴こえますね。