八方不美人/魅惑のスペシャルライブ~

23/01/23まで

ごごカフェ

放送日:2023/01/16

#音楽#うた♪

14時台を聴く
23/01/23まで

14時台を聴く
23/01/23まで

圧倒的なパフォーマンスと歌唱力、一度見たら忘れられない派手なルックスの八方不美人の「ごごカフェ スペシャルトークライブ」を開催しました。(聞き手:武内陶子パーソナリティー)

【出演者】
八方不美人(ドラァグクイーンユニット)


<プロフィール>
作詞家・及川眠子、作曲家・中崎英也 の全面プロデュースにより誕生した、新宿2丁目発の本格派ディーヴァ・ユニット。
・エスムラルダ・・・1972年、東京都出身。
・ドリアン・ロロブリジーダ・・・1984年、東京都出身。
・ちあきホイみ・・・1986年、神奈川県出身。


――ドラァグクイーンとは?

エスムラルダ(以下、エスム): 基本的には派手なメイクと衣装を身にまとい、クラブイベントなどを盛り上げる存在ですね。女性らしさをパロディ化しています。口紅を分厚く塗ったり、長いつけまつげをつけたり、過剰なメイクをしています。女性らしさに縛られて生きることのバカバカしさを笑い飛ばしているんです。
ちあきホイみ(以下、ホイみ): 女性のドラァグクイーンもいますよ。

――八方不美人というグループ名はどうして?

ドリアン・ロロブリジーダ(以下、ドリアン): ○○3人娘とか、みんなでいろいろ案を出し合って「八方美人がいい!」とプロデューサーの及川眠子さんに言ったら、「美人なんておこがましい!」と言われて「八方不美人」になったんです(笑)。

――どんなコンセプトで活動されているの?

ホイみ: 妬み・そねみ・恨み・つらみをテーマにしています。ドラァグクイーンだからこそ、女性が持つ強烈な一面をうまく表現できると思っています。

――最新曲の「愛の加害者」の歌詞も強烈ですね。

ドリアン: ラジオで流していいのかな(笑)。
ホイみ: 女性が歌うと生々しすぎてエグみが出てしまうような言葉でも、私たちだとどこかファニーさが出るでしょ(笑)。

――エスムラルダさんは、ライター・コラムニスト・脚本家としても活躍されていて、2017年には宮本亜門さん演出のミュージカル『プリシラ』の翻訳も担当されているのね。

エスム: 英語のギャグを日本語にするあんばいが難しかったですね。

――ドラァグクイーンになられたきっかけは?

エスム: (ブルボンヌさんの影響で)大学時代から女装をはじめ、ドラァグクイーン歴は30年近くになります。最初は余興感覚でしたがだんだんハマってしまいました。

――ドリアンさんは大学在学中の2006年に、ドラァグクイーンコンテストで優勝されたんですよね。

ドリアン: 高校時代からしていたのですが、女装は楽しいのでずっと続けています。きょうもつけまつげをいっぱい付けてますよ(笑)。
ホイみ: 私の場合、2016年からなので女装歴はまだまだ浅いです。以前は福岡の中州のストリートで昭和歌謡を歌っていました。

――お姉さんから見たホイみさんは?

エスム: なにしろ歌がうまいですね。

プライドを持って!

ドリアン: 最初のイベントはレコード店でのライブでした。新宿2丁目のステージには立っていましたが、レコード店で歌えて感激しました。
エスム: それからフェスやレインボープライドなどのイベントを含め、たくさんライブをしました。
ホイみ: 去年のレインボープライドでは、金沢と札幌に同時に呼ばれて、二手に別れて出演しましたね。

――積極的に啓発イベントでも活動されていますね。

エスム: 私たちもセクシャルマイノリティーの当事者なので、アイコンとして活動できればと思っています。

ドリアン: まわりの同性の子たちと違うということに気づき「自分は変だ」「病気なんだ」とか悩んでいる人が多いと思います。ひとりで苦しい思いを抱える人が、少しでも気持ちが楽になれるために発信を続けたいと思っています。
ホイみ: 私も最初のレインボープライドは、沿道で見ているだけでした。それから数年してパレードに参加できるようになりました。
ドリアン: 私は最初から女装でパレードしていたわよ(笑)。

多様性のある社会へ

――ライブでお客さんと接してこられて、社会の変化は感じますか?

エスム: 理解が進んでいる感じがします。これは先人たちのおかげですが、夜のカルチャーとしては受け入れられてきたけれど、お昼に出てこられるようになったのはここ10年くらいなんですよ。
ドリアン: 奇妙な人たちからパフォーマーとして好意的に見てくれる人が増えた気がします。
ホイみ: ショッピングモールなどで歌うこともあるのですが、おじいさんやおばあさん、お子さんも好意的なんです。時代は変わっていると感じますね。

――これからの夢は?

ドリアン: いつかはNHKホールで歌いたいですね(笑)。
エスム: 次の世代が活躍できるように、発信を続けていきたいですね。

――みなさんの横にいるだけで、自分の顔が濃いということ忘れました(笑)。

三人: 生放送緊張しました~。
  •  ※ 八方不美人「魅惑のスペシャルライブ~」は「聴き逃し」で1週間お楽しみいただけます。

【放送】
2023/01/16 「ごごカフェ」

14時台を聴く
23/01/23まで

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23/01/23まで

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