【出演者】
松村邦洋さん
堀口茉純さん
川久保秀一さん


2022年12月11日(日)放送の<DJ日本史>、テーマは『歴史を変えた、異人との出会い』。今ほど海外への行き来が簡単ではなかった、その昔。ひょんなきっかけで海の向こうからやってきた異人と出会ったことがその日本人の人生を変え、さらには国の歴史に大きな影響を与えたことがありました。文化も考え方も異なる異人との出会いがもたらしたものとは?

江戸時代が始まる直前の時期、日本の外交を大きく変えることになった一つの出会いがありました。
西暦1600年の5月、関ケ原の戦いの半年近く前の頃ですが、時の権力者だったあの徳川家康(とくがわいえやす)が一人のイギリス人と出会いました。そのイギリス人、名前をウィリアム・アダムスと言います。

そのウィリアム・アダムスと徳川家康が出会った時期の日本はちょうど、外交を大転換させようとしていたときでした。
豊臣秀吉の時代は朝鮮出兵で朝鮮や中国の明と関係が途絶えたりして外交が混乱しましたが、家康はその外交を立て直そうとします。中でも家康が力を入れたのがヨーロッパの国との貿易強化でしたが、そんな時に出会ったのが、ウィリアム・アダムスでした。

アダムスは元々貿易船の航海士でしたが、その船が大分県の海岸に漂着、捕らえられて家康の元へ連れてこられます。そのアダムスへの取り調べで家康はアダムスのことを気に入って家来に取り立て「三浦按針(みうらあんじん)」という名前まで与えました。そして、アダムスを外交顧問に抜てきするのですが、これによって外国との関係は様変わり。果たして、どう変わっていったのでしょうか?


まず、アダムスによってヨーロッパとの貿易が大いに発展しました。

アダムスは家康の名代として外国と交渉、関係がうまくいくよう取り計らいます。
そして、日本の事情に疎い国に対しては貿易がスムーズに進むよう積極的に情報発信しました。
実際に流した情報、たとえばこんな具合。
「日本では肉を食べない。だから、コショウなどの香辛料を持ってきても利益にならない。それよりも日本人は、生糸を使った絹製品を求めている」

また、アダムスによって日本の外交も変わります。
元々当時の日本人の認識では、ヨーロッパの国といえばポルトガルとスペイン。
ところが家康はアダムスからヨーロッパの最新事情を聞き、新しく発展してきた国が他にもあることを知ります。イギリス、オランダなどですね。
そして、両国との関係をスタート。これにより、日本の外交の状況は大きく変わりました。
それまでの貿易はポルトガルに頼りがちでしたが、新たにイギリス、オランダとも貿易することでポルトガルをけん制。
こうして複数の国を競いあわせることで、日本に好ましい状況を生み出すことが出来たのです。

DJ日本史「歴史を変えた、異人との出会い」②