【出演者】
松村邦洋さん
堀口茉純さん
川久保秀一さん


2024年5月12日(日)放送の<DJ日本史>、テーマは『お上を動かした訴え方』。
働けど働けど、税が重く一向に楽にならない。そうなるとお上に訴え出るしかありませんが、江戸時代、普通のやり方では願いを聞き入れてもらうのは困難、下手をすれば厳しく罰せられることだってありました。そうした中、江戸時代の人々はどんな訴え方をして重い腰のお上を動かしたのでしょうか?

幕末の安政年間は、地震が起きたりコレラが流行したりと全国で混乱が続きます。
そんな中、加賀国(今の石川県)では米の価格が高騰し、いつもの2倍近くまで値上がりしてしまいました。

日々の収入で米を買えなくなった人々は「どうか藩の米蔵を開き、米をお与えください」と訴えますが、藩はとりあってくれません。
米を買い占める商人に対し打ちこわしまで起きましたが、相変わらずお役人の腰は重いまま。

ここに及んで、ついに女性、子どもも立ち上がります。
しかし、武器をとって実力行使に出たわけではありません。
一体、どんなことをしたのでしょうか?


めざした先は、城に近い低い山。そこに集まった800人は、藩に訴えるためにどんなことをしたのか?
なんと……

みんなで泣きました!

「ひだる~い、ひだる~い……」
つまり、ひもじい、ひもじいと、夜を徹しひたすら城に向かって泣き叫び続けたのです。
2晩目となる翌日には人数はさらに膨れ上がり、数千人もの泣き声が城にこだましました。

ここに至って殿様がダウン、その母親も食事がのどを通らず。
すると、ぴったり閉ざしたままだった藩の米蔵が、ついに開かれることになったのでした。

これがいわゆる「安政の泣き一揆」と呼ばれる出来事です。

DJ日本史「お上を動かした訴え方」②