【出演者】
松村邦洋さん
堀口茉純さん
川久保秀一さん
2023年8月27日(日)放送の<DJ日本史>、テーマは「あの人が“禁断の恋”に落ちたワケ」。
決して愛してはいけない人を愛してしまった……。“禁断の恋”は時に大きな波乱を巻き起こし、歴史を動かすことさえありました。なぜ人は許されぬ愛とわかりながら、その愛に溺れたのか? 歴史上の人物の心理状態に注目し、その「心の隙間」をのぞいていきました。
平安時代後期、院政を行って権勢をふるった白河法皇(しらかわほうおう)。この白河法皇の女性関係について、驚きの説があります。なんと、自分の孫の妻だった女性を愛していた、というのです。
この白河法皇の“禁断の恋”が一因となって朝廷に争いの種がまかれ、それが1156年の「保元の乱」につながった、とも言われています。
なぜ白河法皇は、40歳以上も年下の、孫の妻である女性を愛したのか?
白河法皇の当時の心理状態とは?
白河法皇は当時の朝廷ではカリスマ的存在。40年以上にわたる院政で権勢をほしいままにしました。
しかしそんな白河法皇、実は消えることのない深い心の傷を抱えていたのです。
まだ若かった頃、白河法皇には深く愛した妻がいました。とても仲むつまじく5人の子どもにも恵まれます。
ところがその妻は、まだ20代の若さで病のため亡くなってしまいました。
白河法皇は悲しみのどん底。妻のなきがらを抱いてただただ泣き崩れ、食事もとりません。年が明けても外に出ず、亡き妻をしのび続けました。
白河法皇、この時31歳。その後も、新たに正式な妻を迎えようとしませんでした。
そんな白河法皇が50歳を過ぎて当時としては老齢にさしかかったとき、心華やぐ出来事がありました。
親を亡くした幼い女の子を、自分の養女に迎えたのです。
その女の子こそ、後に白河法皇との関係をうわさされる女性、藤原璋子(たまこ)でした。
璋子は、白河法皇に溺愛されて育っていきます。
その性格は、当時の女性には珍しく勝ち気で気丈、そして派手好き。また、和歌や音楽の素養も傑出。
輝くばかりの女性へと成長していきました。
そんな、若いエネルギーいっぱいのキラキラした璋子を白河法皇はどのように見ていたのか?
皆さんは、どう思いますか?