【出演者】
松村邦洋さん
堀口茉純さん
川久保秀一さん


2023年8月27日(日)放送の<DJ日本史>、テーマは「あの人が“禁断の恋”に落ちたワケ」。
決して愛してはいけない人を愛してしまった……。“禁断の恋”は時に大きな波乱を巻き起こし、歴史を動かすことさえありました。なぜ人は許されぬ愛とわかりながら、その愛に溺れたのか? 歴史上の人物の心理状態に注目し、その「心の隙間」をのぞいていきました。

平安時代初めの頃の天皇、平城天皇(へいぜいてんのう)が恋に落ちた相手はなんと、自分の妻の母親でした。その女性の名は、藤原薬子(ふじわらのくすこ)。
2人の禁断の恋はやがて、「薬子(くすこ)の変」と呼ばれる政権転覆未遂事件まで引き起こすことになります。

なぜ平城天皇は、藤原薬子と禁断の恋に落ちてしまったのか?
実はこのときの平城天皇、気持ちがかなり弱っていたようなのです。


平城天皇は生まれつき病弱。その上、皇太子時代から試練が続きます。
14歳で祖母を亡くし、翌年には母親も他界。この母親はとても美しくやさしい女性だったそうですから、平城天皇は大きなショックを受けたことでしょうね。

こうして大事な存在を次々に失っていく一方で、他の人とは溝が深まっていくばかり。
父親の桓武天皇とはそりが合いません。また、天皇に即位した翌年には、弟の一人が謀反をたくらんだとして捕らえられる事件も発生。心労が絶えませんでした。

こうした中、平城天皇が心を許して愛したのが、妻の母親だった藤原薬子でした。
孤独と不安の中で年上の薬子に頼ろうとしたのか? あるいは、薬子に亡き母の面影を見たのか?
皆さんはどう思いますか?

DJ日本史「あの人が“禁断の恋”に落ちたワケ」②