インコはなぜ、人間の言葉をマネするの?

質問者しえんくん

放送日2020年3月31日(火)

ざっくり言うと
あんしえんくん(小学1年生・大阪府)からの質問に「鳥」の上田恵介先生が答えます
インコはおしゃべりが大好き。飼われているインコは人間を仲間だと思って言葉をしゃべっているんだよ
インコのオスはたくさんしゃべって自分をアピールして、メスの気を引きます

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鳥 上田恵介先生

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2020年3月31日(火)放送より

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放送日時:2020年3月31日(火)午後2時7分ごろ~午後2時16分ごろ

石井アナ:石井かおるアナウンサー
上田先生:上田恵介先生(立教大学名誉教授/日本野鳥の会会長)
しえんくん:質問者


石井アナ: お名前と学年を教えてください。
しえんくん: しえんです。
石井アナ: 何年生ですか。
しえんくん: 1年生です。
石井アナ: 今度2年生かな。
しえんくん: はい。
石井アナ: しえんくんの質問は何ですか。
しえんくん: なんでインコは人間がしゃべったらまねするんですか。
石井アナ: これは上田先生に聞いてみましょう。
上田先生: しえんくん、こんにちは。
しえんくん: こんにちは。
上田先生: インコの質問だね。「インコが人の言葉をまねする」っていうのは、インコを飼ってるの?
しえんくん: 飼っていません。
上田先生: いない。何かで見たの?
しえんくん: ペットショップ。
上田先生: ペットショップでインコが人間の言葉をまねしてた。どんなインコ? 大きいやつ? 小さいやつ?
しえんくん: 大きいやつ。
上田先生: インコは大きいやつも小さいやつも、人間の言葉をまねできます。一番小さいのやったら、セキセイインコって知ってる?
しえんくん: 知ってます。
上田先生: セキセイインコも人間の言葉をまねできますし、キバタンとか大きなインコも人間の言葉をまねします。「それがなんでか?」っていうのが質問やね。
しえんくん: うん。
上田先生: 先生も前から「なんでかな?」と思うねんけど、一番言われてることは、インコは別に「人間の言葉」だと思ってない。人間に飼われてるインコは「自分も人間の仲間だ」と思ってしまうの。
しえんくん: はい。
上田先生: もともとインコは自然の中でインコだけで生きてるでしょう。インコ同士でおしゃべりしてます。インコはたいへんおしゃべり好きな鳥で、オスとメスが「クチュクチュ」「ピーピー」とお話をします。
インコは群れを作ったり、オスとメスでつがいになって、結婚してお父さんとお母さんがいっしょになって、ずっと仲よくしてます。みんなでいっしょにいろんなことをする。「今度はこっちへ飛んでいこう」「あっちに行ったらおいしい果物があるよ」みたいなことを、人間の言葉じゃないけども、合図を常に送ってます。
しえんくん: はい。
上田先生: インコはインコ同士で、鳴き声でいろんなことを知らせる力がすごくあるの。スズメもカラスも「チュンチュン」「カアカア」と言ったりして、いろんなことをおたがいしゃべってると思うけど、インコはもっとしゃべるのが好きな鳥なの。
しえんくん: はい。
上田先生: インコと人間の形は全然がちがうけども、人間に飼われるインコはあまり自分と同じインコの仲間を見たことがないから、小さいときから人間ばかり見てるから、「人間が自分の仲間だ」と思ってしまうの。インコは「自分は人間だ」と思ってしまうんやろね。だから、仲間の人間に対していろんなことをお知らせしたり、お話ししようとするわけ。
人間は「こんにちは」「おはよう」と言うでしょう。インコも、人間が「おはよう」と言ったら「おはよう」と返すことを知って、インコ的には「同じインコの仲間同士でおたがい連絡を取り合ってる」「お話してる」つもりになるんやと思います。
しえんくん: はい。
上田先生: まねしてるんじゃなくて、インコは人間とお話ししようとしてるんだと思います。
しえんくん: うん。
上田先生: 小さいセキセイインコを実際に飼ってみたら、すごく楽しいと思うけども。
1つおもしろいことがあるんだけどね。オスとメス、インコはどっちがよくしゃべると思う?
しえんくん: メス。
上田先生: どうして?
しえんくん: …おませだから。
上田先生: 人間は女の子のほうがよくしゃべるような気がするんやけども、インコはオスのほうがよくしゃべります。男の子のほうがよくしゃべる。
しえんくん: ええ?
上田先生: 鳥と人間と逆なんよね。
石井アナ: しえんくんが「ええ?」と言ってますけど。
上田先生: 女の子のインコもしゃべるけど、あまりしゃべらない。男の子のインコはよくしゃべるのよ。
石井アナ: どうしてですか。
上田先生: 正直なところ、よく分からないんですけど。「さえずる」って知ってる? ウグイスが「ホーホケキョ」と鳴いたりするでしょう。あれはオス。オスが鳴くのよ。オスのほうがいっぱいおしゃべりして、メスにアピールしてるのかな。
しえんくん: なるほど。
上田先生: 鳥のオスは「メスにアピールしたい」と進化してきたので、そういう傾向があります。
石井アナ: 男の子のインコは女の子のインコの気を引きたいからいっぱいおしゃべりし、いろいろ鳴いてみるということですね。
上田先生: 相手が「ピーピーピー」と言うたら、こっちも「ピーピーピー」と返さないと、あまりモテないと思います。
石井アナ: それにしてもふしぎですよね。人間のような声帯(せいたい)を持っているわけではないですよね。でも、人間のような言葉を。
上田先生: 人間は声帯を持ってますけど、鳥には鳴管(めいかん)という音を発声する器官があります。
石井アナ: 管みたいな。
上田先生: それが2本あって、複雑な音を出せます。ただ、小さいインコは構造上、あまり低い音は発声できない。大きな動物のほうが低い音を発声できますよね。人間の声ぐらいやったらインコの発声できる範囲だと思います。
しえんくん: はい。
上田先生: 分かった?
しえんくん: 分かりました。
石井アナ: しえんくん、きょうは質問を寄せてくれてありがとうね。また分からないことがあったら質問を送ってくださいね。
しえんくん: はい。
石井アナ: きょうはありがとう。
しえんくん: ありがとうございました。
上田先生: さようなら。
しえんくん: さようなら。

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2020年3月31日(火)放送より

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