夏休みに植物の実験をしたらスキンシップを図った植物がよく成長したのだけど、それはなぜ?

質問者よしはるくん

放送日2018年12月25日(火)

ざっくり言うと
きのしたよしはるくん(小学校5年生・兵庫県)からの質問
植物の塚谷裕一先生が回答
触られたことに敏感に対応してガッチリ育つのではないかと思います

テーマ

植物 塚谷裕一先生

放送を聴く
2018年12月25日(火)放送より

記事を読む

放送日時:2018年12月25日(火)午前9時47分ごろ~午前9時54分ごろ

石山キャスター:石山智恵キャスター
塚谷先生:塚谷裕一先生 (東京大学大学院理学系研究科 教授・同附属植物園 園長)
よしはるくん:質問者


石山キャスター: では次にいきましょう。兵庫県のお友達です。おはようございます。
よしはるくん: おはようございます。
石山キャスター: お名前と学年を教えてください。
よしはるくん: 5年生のきのしたよしはるです。
石山キャスター: 小学5年生のきのしたよしはるくんです。どんなことが聞きたいですか?
よしはるくん: えーと夏休みの実験で、植物に、何か良い言葉と、なでたり、悪い言葉をかけて、どう伸びるのか成長するのかを実験しました。それで聞きたいことは、スキンシップ、なでるのと良い言葉をやったのが一番大きく成長しました。それでなんで、これが一番長く大きくなったのかが聞きたいです。
石山キャスター: あぁ、なるほど。その良い言葉ってのはどんな言葉をかけてみたの?
よしはるくん: 大好き。今日も元気だね。応援しているよ。です。
石山キャスター: そうなんだ、朝起きたら今日も元気だね、とかって言ってたんだ。どんな植物かな?
よしはるくん: えっと、トレニアという植物です。
石山キャスター: トレニア。はい分かりました。じゃあ塚谷先生にね、この辺のこと聞いてみましょう。お願いします。
塚谷先生: きのしたさん、おはようございます。
よしはるくん: おはようございます。
塚谷先生: えっとトレニア使ったんですか? 珍しいですね。
よしはるくん: はい。
塚谷先生: えっとえっと、良い言葉をかけるのと、あとどういうことをしたんですか。
よしはるくん: あとは、花をなでる。10秒間。悪い言葉をかける。それで水やりは毎朝2回やる。
塚谷先生: 一番悪かったのはどんなやつでした。
よしはるくん: 何もしないです。
塚谷先生: 何もしないのが一番悪かったんですか。次に良かったのは?
よしはるくん: 一番良かったのがなでるのと、良い言葉をかけたのです。
塚谷先生: 次は?
よしはるくん: 良い言葉だけのやつです。
塚谷先生: その次は?
よしはるくん: 悪い言葉です。
塚谷先生: なるほど。どうしてだと思いますか?
よしはるくん: 僕の考えは、なでることで圧力がかかって、ストレスがたまり、それに勝つように伸びていくのかなと思います。
塚谷先生: 花の数は変わらなかったですか。
よしはるくん: 花の数はあまり変わらなかったです。
塚谷先生: なるほど。たぶん大体のところ、きのしたくんが思ってるとおりじゃないかなと思います。トレニアは元々どこが原産かってあんまりはっきりしてなくて、多分インドシナ半島あたりだと思うんですよ。東南アジアですね。マレーシアとかインドネシアとかあの辺だと思うんですけれども、彼ら日本語、分かるかな?
よしはるくん: 分からない。
塚谷先生: たぶんそうだよね。ただ例えばトリマカシーって言ったら良い言葉か悪い言葉か、どっちだと思います?
よしはるくん: 分から…良い言葉?
塚谷先生: インドネシア語だとありがとうってトリマカシーなんだけど、だから良い言葉ですよね。えっとアパカバールって言ったら?
よしはるくん: 悪い言葉?
塚谷先生: これも良い言葉で元気かなって聞いてるんだよね。たぶん言葉は、人間ですら言葉が違っちゃったら良いことか悪いことか分からないように、たぶん植物は良い言葉と悪い言葉区別つかないと思うんですけれど、たぶん触るってのはすごく影響があって、なでさすってあげたんですよね?
よしはるくん: はい。
塚谷先生: えっとね、植物の場合は、空気がふれる、風が吹いた時とか空気にふれるじゃないですか。植物が揺さぶられる。あと虫がたかる時も虫が表面歩いたりすると触られるので、風吹いたり虫が歩いたりって動き、触られるという動きに対しては結構敏感で、感覚があるんですね。
よしはるくん: はい。
塚谷先生: なので、触るっていうことに対しては、そのたびに植物の中でホルモンを出すんですよ。
よしはるくん: はい。
塚谷先生: それで成長が変わるんですね、というのは知られています。
よしはるくん: いや分からない。
塚谷先生: そうですか。人間もホルモンって、体をいろんな調節をしてるんですけども、植物も同じなんですよ。触られると自分の体を少しそれに変えないといけないなっていうふうに判断するんですね。だからきのしたくんが触るたびにたぶん触られたってのを感じて、それで体の形を変えようとするんです。たぶんトレニアの場合は元々、東南アジアだとね、ちょっと明るい森の下とかで見られることが多いので、どっちかっていうとふだんはあまり風も吹かないし割と静かな所で暮らしてるんですよね。
よしはるくん: はい。
塚谷先生: なのでそこでたぶん触られると結構、敏感に反応するので、たぶんガッチリしたんじゃないかな。少しガッチリした感じに大きく育ちませんでした?
よしはるくん: そうでした。
塚谷先生: だからたぶん触ったことが一番影響があって、それで植物の側でも触られたからもうちょっとガッチリした体にならなきゃって、それで成長したんだと思います。
よしはるくん: はい。
塚谷先生: 言葉の方はだからさっきもあれですけど、あの日本語が分かると思えないし、もともと向こうの国の人だし、それでたぶん触った時の雰囲気ですよね。そっちの方が強く影響したんじゃないかと思いますよ。
よしはるくん: はい。
石山キャスター: 例えば、その良い言葉を発しながら触る時はこう優しくなでてたりっていう。
塚谷先生: 人間の方でも良い言葉を言ってる時ってそんなにひどいことしないですね。たぶんそっちの影響が強いんだと思います。ただ、きのしたくんが思うような感じでさすったことが一番影響したんじゃないかな。
石山キャスター: その触られたり、ふれられたりすることでホルモンまで出すんですね。
塚谷先生: 植物によっては大きく育つんじゃなくて、それがやっぱりストレスが強すぎていじけちゃうやつもあるので、植物の体を触ってあげればあげるほど良いとは限らなくて、触るとすごくちんまりしちゃって、なかなか花が咲かないのもあるし、触ると急いで花咲かなきゃって咲くのもあるし、種類によりますね。
石山キャスター: 性質が違うわけですね。トレニアっていうのは紫色の花が…。
塚谷先生: 基本的にはもともと白と紫のツートンカラーの花なんですけれども、最近日本が中心に品種改良して赤いのとか、最近黄色いのも出てきてますね。
石山キャスター: はい分かりました。よしはるくん大丈夫かな?
よしはるくん: はい。
石山キャスター: はい今日はどうもありがとう。
よしはるくん: ありがとうございました。

放送を聴く
2018年12月25日(火)放送より

関連

新着