ジャガイモには毒がないのに、その芽には毒があるのはなぜ?

質問者はるとくん

放送日2018年8月28日(火)

ざっくり言うと
ひらのはるとくん(小学校4年生・長崎県)からの質問
植物の塚谷裕一先生が回答
大事な芽を守るため、仕込まれた毒。さらには花にもある!

テーマ

植物 塚谷裕一先生

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放送日時:2018年8月28日(火)午前10時19分ごろ~午前10時25分ごろ

JOY:JOY(じょい)さん
アンジー:安治美穂さん
塚谷先生:塚谷裕一先生 (東京大学大学院理学系研究科 教授・同附属植物園 園長)
はるとくん:質問者


JOY:続いては、長崎県のお友達と電話をつないでみたいと思います。もしもーし。
はるとくん:もしもし。
JOY:こんにちは。
はるとくん:こんにちは。
JOY:名前と学年、教えてもらっていいですか。
はるとくん:はるとです。4年生です。
JOY:はるとくん、今日はよろしくお願いします。
はるとくん:よろしくお願いします。
JOY:はるとくんは、今日どんな質問があるのかな。
はるとくん:なぜジャガイモには毒がないのに、ジャガイモの芽には毒があるんですか。また、ジャガイモの芽を食べると、どのような症状が出るんですか。
JOY:おお。どれくらい強い毒なのか、っていうのも気になるとこなので、塚谷先生、教えていただいてよろしいでしょうか。
塚谷先生:はい。はるとくん、こんにちは。
はるとくん:こんにちは。
塚谷先生:もしかして…殺人事件を引き起こそうとしてる?
JOY:あはは。毒の量を知って? そんなことないですよ。
アンジー:まさかまさか。
JOY:そんなことないよね、はるとくん?
はるとくん:はい。
塚谷先生:なら、安心して答えられます。
JOY:お願いします、先生。
塚谷先生:ジャガイモ、なぜ芽に毒があるかなんですけども。なぜかっていうと…ジャガイモ、育てたことあります?
はるとくん:いいえ。
塚谷先生:あ、育てたことないですか。ジャガイモ育てるときって、イモから芽が出てくるので、それを畑とかに植えると、その芽がよく育って、茎が大きくなって葉っぱが茂って花が咲いて、地下のほうにはまた新しいイモができるっていう感じで、植物が育つわけですね。だから、芽のとこってすごい大事なわけですよ。
はるとくん:はい。
塚谷先生:芽のところ、例えば誰かにかじられてしまったら、せっかくイモがいくら大きくても、育つことができないわけですよね。
はるとくん:はい。
塚谷先生:なので、芽は大事に防御しなくちゃいけない。敵の攻撃からうまく守っていかなくちゃいけないわけです。
はるとくん:はい。
塚谷先生:そのために毒が芽のところにあって、いろんな動物が簡単に芽のところをかじったりしないように、というので毒が仕込んであるっていうのが、なぜかっていうことの理由ですね。そこまでいいですか。
はるとくん:はい。
塚谷先生:実はジャガイモは、芽のところに強い毒があるだけじゃなくて。花も大事じゃないですか。花も食べられちゃったら、タネができないから。
はるとくん:はい。
塚谷先生:なので、花にもね、けっこう毒があります。どのくらい強い毒かっていうと、芽が出るときの芽のところとか、日の光に当てて緑色になったジャガイモとかは、けっこう毒があります。
はるとくん:はい。
塚谷先生:体重によっても、ききめって違うんですけれども、はるとくんが小学校4年生だとすると、芽がぎっしり出てるようなジャガイモを1個食べたら、たぶん相当ひどいことになりますね。
はるとくん:はい…。
塚谷先生:神経にきく毒なので、食べた後たぶん、すごくドキドキしはじめて、おなかも痛くなるし、気持ち悪くなって吐きたくもなるし、というので、相当危ない状態になると思うので、芽のところは丁寧にとらないと、やっぱり危ないです。
はるとくん:へええ。
塚谷先生:実はジャガイモ、イモのほうに毒がないっていうことになってますけど、植物はそんなに器用じゃないので。芽のところだけにすごい毒を作っておきながらイモには全然ない、っていうわけにいかなくて、イモにもちょっとあるんですよ。
はるとくん:はい。
塚谷先生:イモにもちょっとあるんだけど、うすくしか入ってないので、ふつうはイモのところを食べても大丈夫です。
はるとくん:へええ。
塚谷先生:だから芽のところとか、日に当たって緑になったやつは、毒の濃度が高くなってくるので、食べると危ない。なので、そういうとこは削ってきれいにしたほうがいいですね。
はるとくん:はい。
塚谷先生:最近ね、ジャガイモがそういう毒をつくる遺伝子っていうのがわかってきたので、「遺伝子編集」って言って、その毒をつくる遺伝子を壊して、毒をつくれなくしたジャガイモっていうのもつくられています。
はるとくん:へええ。
塚谷先生:だけど、そうやって毒をつくれなくすると、なぜかわからないんですけど、イモから芽が出る、芽の出方も変わっちゃって、何でだろうねって、今そういう話が植物学のほうでは議論されてる段階ですね。
アンジー:はるとくん。
はるとくん:はい。
アンジー:塚谷先生の話を聞いて、疑問は解決した?
はるとくん:はい。
アンジー:うん、よかった。ジャガイモ好きなの?
はるとくん:はい。
アンジー:ジャガイモを使ったお料理で、何が好きですか。
はるとくん:ポテトサラダです。
JOY:いいね。
アンジー:おいしいよね。
JOY:おいしいよね、ポテトサラダ。
アンジー:JOYさんも好きですか。
JOY:大好きですよ。お母さんが作るポテトサラダ、おいしいの?
はるとくん:はい。
JOY:いいねえ。いつも作ってもらってるんだね。今の毒の話だけど。実はね、はるとくん。
はるとくん:はい。
JOY:いっしょにぼくとしゃべってる女の子の、アンジーっているでしょう。
アンジー:わたしだよ。
JOY:アンジーはね、いつもぼくにちょっといじわるなことを言ってくるから、言葉に毒がある、なんて言われてるんだよ。
はるとくん:(苦笑い)
アンジー:そうか。アンジーの毒は体じゃなくて、心にちょっと害があるのかもしれないね。
JOY:そうなんですよ。ぜんぜん解毒剤がないんでね、ぼくも困ってるんですよ。
アンジー:なんてこと言うんですか。ね、アンジーは優しいからね、はるとくん。
JOY:子どもには優しいですよね。
アンジー:優しいですよ。今日は質問ありがとうね。
はるとくん:ありがとうございました。
アンジー:またね。
はるとくん:さようなら。

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