ズグロモリモズは、なぜ体に毒があるの?

質問者しょうたくん

放送日2018年8月23日(木)

ざっくり言うと
たかがきしょうたくん(小学校1年生・大阪府)からの質問
鳥の川上和人先生が回答
「毒って便利でかっこいい!」でも、ズグロモリモズの真似はしないでね

テーマ

鳥 川上和人先生

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放送日時:2018年8月23日(木)午前9時34分ごろ~午前9時42分ごろ

石山キャスター:石山智恵キャスター
川上先生:川上和人先生 (森林総合研究所 主任研究員)
しょうたくん:質問者


石山キャスター:では次の質問です。続いては大阪府のおとも達です。おはようございます。お名前と学年を教えて下さい。
しょうたくん:しょうたです。1年生です。
石山キャスター:しょうたくん小学1年生ですね。どんなことを聞きたいですか?
しょうたくん:鳥のズグロモリモズは、どうして体に毒があるんですか?
石山キャスター:ズグロモリモズという、これはモズの仲間ですかね。なぜ体に毒があるのかという質問ですね。これはどうしてそういうふうに疑問に思ったの?毒があることはなにで知ったのかな?
しょうたくん:本で読みました。
石山キャスター:そうなのね。分かりました。では、川上先生に聞いてみましょう。お願いします。
川上先生:どうもこんにちは川上です。
しょうたくん:こんにちは。
川上先生:しょうたくんは、毒っていうと、かっこいいと思わない?
しょうたくん:はい。
川上先生:毒持ちたいなとか思った事ある?
しょうたくん:はい。
川上先生:ぼくも毒を持ってるって、かっこいいなと思うんですけどね。じゃあ、毒って何の役に立つと思いますか?
しょうたくん:身を守る時とか狩りとかに。
川上先生:そうだよね。今、すごくいい事言った。すばらしい。2つ言ったよね。1つは守るっていう事で、もう1つは狩りをするということだよね。これって全然別の役割なんだよね。襲うっていうのと襲われるという事に関係ある事になるから。じゃ、襲うための毒っていうのはどういうところにあればいいと思いますか?体の中で。
しょうたくん:捕まる時。
川上先生:そうだよね。捕まえる時に必要だから、体の中では捕まえる場所に毒がないと駄目だよね。例えば、ホ乳類とかだったら口で動物捕まえるし、あとハ虫類なんかも口で噛むよね、鳥なんかも口で噛むから、襲うための自分が狩りをするための毒だったらその毒はたぶん口にあるんだと思います。じゃあ、ズグロモリモズの毒が体のうちどこにあるか知ってますか?
しょうたくん:身の中。
川上先生:身の中?
しょうたくん:はい。
川上先生:そうだよね。そのとおり。体の身の中にあるんです。という事は、これは自分の体を守るための毒かそれとも他の動物を襲うための毒かっていうと、どっちだと思いますか?
しょうたくん:身を守るため。
川上先生:そうですね。バッチリです。身を守るため。じゃ次に、なにから身を守るかっていう事で考えられているのが2つあるんだけれども、1つは寄生虫から身を守るためかもしれないと言われています。寄生虫って分かります?
しょうたくん:はい。
川上先生:体の上にね、虫がついちゃったりしてそういう虫があまりつかないようにするっていうのが1つ。もう1つは、自分が食べられないようにする。タカとかそういう他の捕食者から食べられないようにするっていうのがある。で、これは実はどっちなのか分かってません。ちなみに、体の中でも毒のある場所っていうのは結構、毒の濃さが違うんだよね体の中で。
しょうたくん:はい。
川上先生:体の中で例えば一番毒がよくある場所っていうのは、実はこれ皮膚と羽毛。羽の中に毒がたくさんあることがわかっています。そして、次に毒が多いのが心臓とか肝臓。あと筋肉の中にも毒が含まれてるんだけども、その毒はそんなに多くないと言われています。そしてね、羽とか皮については毒があるんだけども、その中でも体の場所によって毒の濃さが違っていて、胸とかおなかの辺りに毒がたくさんあることが分かってるんです。
しょうたくん:はい。
川上先生:ということはね、どういう事かというとおなかとか胸とかの辺って、他の鳥、ワシとかタカとかに襲われた時に実は食べられやすい場所なんだよね。知ってました?
しょうたくん:知りませんでした。
川上先生:襲われた時に、動物の内臓って結構、栄養があるんですよ。あと胸には胸肉、筋肉がいっぱいついてるから食べ物になるんですね。そういうところにたくさん毒があるということは、これは他の動物から食べられるのを守ってるのかもしれないです。後、心臓や肝臓にもあるという事は、体の表面にいる寄生虫だけじゃなくて、内臓を食べられる事がないように守ってるのかなっていうふうに思います。だから、このズグロモリモズが体に毒があるのは多分、捕食者である他の動物に襲われないようにするため。ただし、同時にその毒を持つ事で寄生虫を除ける、そういう効果もたぶんあるんじゃないかなと思います。そう思うと何だか便利だから毒とか持ちたいなって思いますか?
しょうたくん:はい。
川上先生:思うよね。で、この毒がどこから来てるかって実はね、この鳥は自分の体の中で毒を作ることができなくて食べ物から毒を得てるって言われています。その食べ物って昆虫なんだけども、ジョウカイモドキっていうのが、多分その毒の元なんじゃないかと言われている昆虫なんだよね。僕もできれば毒持ちたいと思うんだけれども、毒を持つために毒のあるものを食べたらたぶん僕死んじゃうんだよね。
しょうたくん:はい。
川上先生:だから、多分鳥もね、みんな毒を持ちたい。で、毒のある昆虫を食べてその毒を体にためることができれば、みんな毒を持つことができるんだけれども、それをやっちゃうとほとんどの場合はその毒で死んじゃうんです。でも、偶然ちょっとどういう理由か分からないけれども、死なずにすんだ鳥っていうのが多分いたんだよね。それが体に毒をためることができて、それを武器にすることができたんだと思います。
しょうたくん:はい。
川上先生:だから、このズグロモリモズっていうのが毒を持つことができたのは、多分すごい偶然で毒を持つことができて、それゆえに生き残ることができたんだと思います。だから、みんなができない事をできるようになったっていうのが、この鳥のすごいところだと思います。
しょうたくん:はい。
川上先生:だから、しょうたくんも毒が持ちたいからって毒のある動物食べちゃうと多分毒を持つ前に死んじゃうからあまりそういう事はしないように気をつけてください。
しょうたくん:はい
川上先生:大体分かりました?
しょうたくん:はい。
石山キャスター:毒を持っている場所も、それから毒の濃さまで違うということですね。
川上先生:そうですね。
石山キャスター:わかりました。しょうたくん大丈夫ですか?
しょうたくん:はい。
石山キャスター:今日はどうも質問を寄せてくれてありがとう。
しょうたくん:ありがとうございました。

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