サラーム海上

あなたの、
知らない世界への、
とびら。

サラーム海上:
FM50年、おめでとうございまーす!

ーーラジオと関わったのは、FMラジオと関わったのはいつぐらい?聴き始めた?

サラーム海上:
いや、僕は子供の頃からNHK FM、群馬県で82.0かな?メガなんですけれど、子供の頃から、その頃FM東京も入らないし、J-WAVEも無かったんですよ。えーと、昭和40年代。AMはもちろん全部入ったんですけど、FENも入ったけど、でもやっぱりNHK FM。坂本龍一さんのサウンドストリート、それと・・あと・・うーんと、クロスオーバーイレブンそのまま、あと、小泉文夫先生の世界の民俗音楽。これがもう小学校、中学校ずっと聴いてて、高校卒業して東京来るまでは、ずっとそれを聴いてて。で・・世界の民俗音楽および坂本龍一さんのサウンドストリートで、例えばブルガリアの民謡とかコーラスとか、バリ島のガムランとかを聴いて。えー、地方だったんで当時は輸入盤も買えないような、高崎だったんで輸入盤もそんな無かったんで、図書館で日本盤のCDを・・CDじゃない、レコードは借りれたんですけれど、それ以外はやっぱりラジオから聴く事がすごく多かったです。だから僕は本当に音楽の入り口がラジオだったんですね。うん。

ーーまさにそっちの扉が(笑)

サラーム海上:
うん、そうですね。なんか時代変わって、ワールドミュージックの番組、それを僕がやらせて頂いてるっていうのはすごく嬉しいです。

ーーま、じゃ、一番よく聴かれたのは小泉先生のと、サウンドストリート。

サラーム海上:
と、クロスオーバーイレブン。この3つですね。

ーーもうゴールデンですね。本当に。

サラーム海上:
はい、はい。だから自分の番組を、ナカダさんがいつも「喋るのを短く」っていう風に。ほら、知ってる人って喋りたがるんですよ。でも・・なんか義理の父親に言われた事あるんですけど、「サラームの喋るのは本当少なくて良い。あれぐらいが良いんだよ」っていう風に言われました。「あれ以上言うとくどい」って。やっぱ「知ってる人は言いたくなるんだけど、くどい、あ、くどくならないんだ」って。多分それはクロスオーバーイレブンの流れもあって、僕はクロスオーバーイレブンみたいに格好良くは喋れないんですけれど、でもやっぱり音楽がメインであって、その合間に必要最低限の事だけを・・と、あと僕の経験で、その情報だけじゃなくて「そこの国に行ってきた」とか、この間だったらヨルダンの首都、アンマンの話がちょっと出たんですけれど、そういう風な僕が知ってる事をちょっとだけ。それ以上あんまり喋らないようにして音楽を流すっていう風な。

僕、他でもラジオやらせて頂いてるんですけど、そっちは「説明を多くしてくれ」とか言われたりとか、うん。だけどそれはそれで、必要かも知れないんだけど、やっぱり余計な情報無しで音楽だけで。音楽って半分はポップミュージックで娯楽で、喜んだりとか楽しんだり踊ったりするものだけど、僕が扱ってる音楽の中には芸術だったりするものが時々あるんですよ。クラシックと同じで1曲50分とか、1曲が30分とか。それはやっぱり僕が喋る事じゃなくて芸術は芸術自体が語るわけですから、僕が喋る事じゃないですよね。

ーーこれからまぁ、そうやって自分が育った以上、どういうラジオであって欲しいっていうようなイメージはお持ちですか?

サラーム海上:
サ:はい、僕はあの、えーと、音の風景が大好きで。だから「三昧(?)で音の風景やってください」ってずーっと言ってたんですよ。そしたら今度それが本当になるらしく(笑)。だから、でもそれってでも民放ではできない事じゃないですか?やっぱりCM、スポンサーがあったりとか。それがすごくやっぱり残念です。みんな3分間でものを解ろうとし過ぎです、なんか。それはだったら、ネットで調べられるもん。だけどクラシックって何の為に1時間1曲あるのか。それは大菩薩峠が何の為に100巻あるのかっていうのと同じで、ジョジョの奇妙な冒険だって100冊読まなきゃ解らないんですよ。3分で解る事と解らない事ってあると僕は思うんです。それなんか、NHKさんは特に3分で解らない世界を、もっともっとやって欲しいと思います。ま、そういうのはね、今はもうネットのラジオの時代になって、例えばSpotifyとかですごい・・あの、すっごいこう自分の趣味に合わせてくれたプレイリストを自動的にアルゴリズムが作ってくれる時代になって、そういうのはそうかも知れないんだけど、まだNHKさんはそれを人力でやれるリソースがあるんだから、他のところでできない事があるんだから、是非僕はそこの部分に期待したいです。「3分で解ろうと思うな」っていう事です。

ーーラジオとはね、自分にとってマルマルであるっていう事をちょっと

サラーム海上:
それは、それはなんか難しいですね(笑)。

ーーそれこそ「3分で言ってください」みたいな事で申し訳ないですけど、ただ、今言って頂いた事も、ものすごく豊かで「ガーン」って扉開いてくれたっていう事・・

サラーム海上:
はい、ラジオは扉ですね、
うん、だから、Beyond the comfort zone ですね、うん、だから「あなたが知らない世界への扉です」じゃないですか?「エキゾチッククルーズへの扉です」でも良いですよ。どっちでも良いですよ、その番組の。

ラジオは、あなたの知らない世界への扉です。