榊原広子(ダ・カーポ)
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顔は見えなくても、
近くにいて
安心させてくれる。

ーー榊原さんの頃はラジオというのは、どういう風にして出会う感じが多かったですかね?

榊原広子:
そうですね。やっぱり一番深かったのは深夜放送で、試験の勉強をしながら、いつもかけて結構朝方まで聴きながら勉強してたっていう。ラジオはだから本当に、もうその当時はねトランジスタラジオでどこへでも持って歩けてましたから机においたり、ちょっと喉乾いたなと思えばそのまま持って行って台所行ったりとか、お風呂の中でも聞いてたことあったかなぁ。結構いつも自分のそばにおいてましたね。

ーー差し支え無ければどんな番組をよく聞いていらっしゃいましたでしょうか?

榊原広子:
えーと、オールナイトニッポンとか、あとはジェットストリームとか、あと何だったかな。まぁオールナイトニッポンはいつも本当に月曜からずっと聞いてましたしね。まぁ学生時代はね、学校に行ってる間はなかなか聞けませんから、うちに帰ってきて親も寝てしまって、さぁこれから自分の時間だっていうときにラジオよく聞いてましたね。

ーー覚えてる曲とか、思い出に残ってるパーソナリティーとか、ヒット曲とかなんかありますか?

榊原広子:
そうですね。ちょうど私がよく深夜放送聞いてる頃っていうのは、フォークがめちゃくちゃ盛んでしたので、なんだっけ。帰ってきたヨッパライとか。
あれ、またかかった、面白いなこの曲は、ってよく聞いてましたし、やっぱりフォークが多かったのかなぁ。

ーーちなみにFMラジオっていうのは接点としては若い頃ですとどういうものですかね。

榊原広子:
やっぱり最初の頃はFMっていうのはどうも電波がうまくキャッチできにくかったりとかってのもありましたし、AMが中心でしたけど、やっぱりFMが聞けるようになってからは音が断然違うので、そっちにどんどんね。音楽聴くならやっぱりこっちだなあっていうのでFMは聞くようになりましたね。

ーーそうしてプロとして、今こういう形で今度は自分が音楽を届ける、あるいはみなさんからのお便りを読むっていうことですが、自分の原体験と結びつけて、どんなことを心がけていますか?

榊原広子:
そうですね。自分が体験したことでもあるんですけど、長い入院生活をしたことがあるんですね。股関節の手術をして、5ヶ月間入院してたことがあってその時は本当にFMのラジオ聞きっぱなしでしたね。音楽がよく、いい音でかかるし、自分の好きな時間っていうのもありましたから、そうすると辛いこととか痛いこととか、時間をもう持て余しちゃって何していいんだかわかんないなんていう時に、ラジオには本当に助けてもらいました。

その体験があり、今はそういう人も聞いてくれてるんだろうなって思いながら、番組をお届けしているっていう気持ちがありますね。やっぱり心が弱いとか自分の体の具合が悪いとかそういう人にとっては、なんていうのか耳障りのいい言葉とか、音楽とかそういうものが物凄い癒しになると思いますのでね。

で、リスナーさんもそれを欲しているんだと思うんですけれども。私の番組にリクエストしてくださる皆さんのリクエスト曲は、そういうとても穏やかな綺麗な曲。あとは、すごく昔の曲でも改めて私知らなかったんだけど、こんないい曲あったんだって教えてもらったりとかすることが多いですね。

だからいつも一言何かお返ししてあげようと思うのですけれども、短い時間にね、なんて言う言葉で返してあげたらいいかなっていう、意外とそれを考えるのが時間かかりますね。ほら長々と話せるわけじゃないので、お返しする言葉が一言でも、とても気持ちよく聞いてもらえるよう、待ってたんだこの言葉を、っていうそんな気持ちを伝えられるようにっていうので、お返しするたった10秒程度の言葉をやっぱりなんて言ったらいいかなって、いつも、みなさんから届けられたお手紙を受け止めて返す言葉をよく探していますけども。

ーーラジオとは榊原さんにとってどういうものであるっていうことを仰るとしたら何か言い方がありますでしょうかね。

榊原広子:
そうですね。やっぱり顔は見えなくても寄り添ってくれているという安心感ですかね。
ラジオとは、あなたのそばにいつも寄り添って心を穏やかにしてくれるものだと思います。