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【書き起こし】「鳥は恐竜の子孫だから、また恐竜にもどることはあるの?」(7月30日放送)

番組スタッフ

投稿日時:8月17日 (金) 午後0時00分

夏休み子ども科学電話相談「鳥は恐竜の子孫だから、また恐竜にもどることはあるの?」

放送日時:7月30日(月)午前11時35分ごろ~

山田アナ:山田敦子アナウンサー
小林先生:小林快次先生(北海道大学総合博物館准教授)
川上先生:川上和人先生(森林総合研究所 主任研究員)
あさひくん:質問者

子どもと先生のやり取りを聴く [2018年8月31日(金)午後11:59配信終了 ]


山田アナ:次の質問です。こんにちは。

あさひくん:こんにちは。

山田アナ:お名前を教えてください。

あさひくん:あさひです。

山田アナ:何年生ですか。

あさひくん:3年生です。

山田アナ:おうちは何県ですか。

あさひくん:鳥取県です。

山田アナ:あさひくんの質問はどういうことですか。

あさひくん:鳥は恐竜の子孫ですが、先祖返りをして、また凶暴化したり、巨大化することはあるのですか。

山田アナ:先祖返りというと、恐竜みたいになるということ?

あさひくん:はい。

山田アナ:あさひくんは、どうしてこれを質問してみようかなと思ったの?

あさひくん:ペンギンが飛べなくなったように、また戻ることがあるのかな、と思ったからです。

山田アナ:そう。あさひくんはあると思う? ないと思う?

あさひくん:あると思います。

山田アナ:あると思う。はい、それでは小林先生お願いします。

小林先生:あさひくん、こんにちは。

あさひくん:こんにちは。

小林先生:鳥以外の恐竜が絶滅したのが6600万年前。それ以降、あさひくんが考えるように、鳥になった恐竜が、また、例えばティラノサウルスみたいな大きくて凶暴な恐竜に、または鳥に、進化するかどうか。先生が思うには、ちょっと難しいかなと思っています。

あさひくん:はい。

小林先生:ティラノサウルスみたいに、すごく大きい、鋭い歯がたくさん生えているみたいなのは、ちょっと難しいと思います。

あさひくん:そうなんですか。

小林先生:ただね、恐竜がいなくなったあとも、鳥になった恐竜が、大きくなろうと、大きく進化しようとしていた時期があるんだよね、実は。

あさひくん:はい。

小林先生:例えば、ガストルニスっていう動物が昔いたんだけど…

あさひくん:恐鳥類?

小林先生:そうそう、良く知っているね。

山田アナ:恐鳥類?

小林先生:巨大な鳥の仲間というので、恐鳥類と総称していうのですけれど。ああいうのが、なんとか大きくなって恐竜みたいになろうとなって、結局失敗しているんだよね。

あさひくん:はい。

小林先生:比較的最近のものだと、モアって聞いたことあるよね、ニュージーランドの。

あさひくん:はい。

小林先生:あれもそうなのだけれど、大きくなろうとしてもね、結局大きさ的には2、3メートルぐらいまで大きくなれるけど、例えば、10メートルを超えるような巨大な恐竜というのは、なかなか難しいんだよね。

あさひくん:はい。

小林先生:だから、答えとしては、鳥もなんとかがんばって大きくなろうとしたのだけれど、たぶん、これから先もティラノサウルスみたいなのはまず無理かな。ただ、大きくなろうとする鳥の仲間が、将来現れるかもしれないですけれど。例えば、ちょっと川上先生に聞きたいのですけれど。例えば、今生きている鳥で、こうやってまた巨大になりそうな鳥って、どんなのがありますかね。

川上先生:川上です。鳥が巨大になるということは、飛べなくなるということと、ほとんど同じ意味なんですよね。

あさひくん:はい。

川上先生:飛べなくなるということは、今は、例えば、アフリカだったらライオンがいたりとか、日本でもキツネとかイタチとか、いろんな動物がいるので、襲われやすくなっちゃうということなんですよ。だから、そういう捕食者、天敵がいないようなところじゃないと、そういう大きくなるような鳥には、飛べなくなって大きくなるような鳥には、進化しないのではないかな、と思うんですけれど。

あさひくん:はい。

川上先生:じゃあ、そういう場所ってどこにあるかな? というのを考えたら、ぼくは南極なんかいいんじゃないか、と思うんですよ。

あさひくん:はい。

川上先生:南極は、今は氷の世界で、そういう捕食者がいないんですよね。もし将来、例えば温暖化が進んだりして、南極が森に包まれるような状況になって、そしてそれでも肉食の哺乳類なんかがまだいないというような状態が続いたら、そういうところではもしかしたら巨大な鳥が進化して、恐竜まではいかないものの、また大きい鳥になるんじゃないかな、というのを期待しています。

あさひくん:はい。

小林先生:あさひくん、いま川上先生が言ったみたいに、今、巨大化した鳥っていたよね。恐鳥が。

あさひくん:はい。

小林先生:彼らも、結局哺乳類が現れて、それでみんな絶滅しちゃっているんだよね。

あさひくん:はい。

小林先生:モアなんかも、哺乳類がいないところだから、あれだけ大きくなれたというのがあるので、哺乳類がいるあいだというのは、なかなか大きい鳥に進化するというのは難しいかもしれないね。

あさひくん:はい。

小林先生:だから、いつかは分からないけれど、人間を含めた哺乳類がみんな絶滅しちゃえば、鳥の時代が、本当の鳥の時代がくるかもしれないですね。

川上先生:そうですね。

小林先生:恐竜の時代でした。

川上先生:鳥の時代ですね。

山田アナ:川上先生、なんかうれしそうですよね。

川上先生:鳥の時代が来るのはウエルカムです。

小林先生:いいかな?

あさひくん:はい。

山田アナ:いいですか。

あさひくん:凶暴化することはあるのですか。

小林先生:凶暴化というのも、例えばティラノサウルスみたいに、やっぱり武器をたくさん持たなきゃいけないよね。例えば、強い噛む力であったり、あと歯であったり。鳥はもう1回歯がなくなっちゃっていますので、それが戻るというのは、ティラノサウルスみたいな強い噛む力を持つようなというのは、ちょっと難しい。でも、凶暴さでいえば、例えば、猛禽類なんかすごく凶暴ですからね。

川上先生:凶暴ですね。

小林先生:だから、そういう意味では、すでに今の鳥というのも、もしかしたら恐竜以上に怖いというか。そういう鳥もいるんですよね。

川上先生:そうですね。上から襲われたら、とても大変なことなので。

あさひくん:はい。

川上先生:そういう意味では、恐竜よりも立体的に相手を襲うことができるという意味では、とても凶暴な生物だと思います。ワシとか、タカとかですね。

小林先生:そういうのが巨大化したら面白いですよね。

川上先生:とんでもなく怖いことになると思いますね。

山田アナ:それは怖い。はい、あさひくん、分かりましたか。

あさひくん:はい。川上先生、小林先生ありがとうございました。

小林先生:ありがとうございました。

川上先生:ありがとうございました。

山田アナ:はい、さようなら。

あさひくん:いつか小林先生と一緒に新種を発見して研究したいです。ありがとうございました。

小林先生:がんばってね。

山田アナ:がんばってね。あさひくんでした。

子どもと先生のやり取りを聴く [2018年8月31日(金)午後11:59配信終了 ]

番組情報
夏休み子ども科学電話相談番組HP
夏休み子ども科学電話相談 聴き逃し配信HP
7月23日〜8月3日/8月23日〜8月31日(※土日はお休みです。) 
午前8時05分〜11時50分