最後のレストラン

偉人たちが人生の最後に訪れるレストランがある…。

映像化不可とも言われた人気コミックが、BSプレミアムでついにドラマ化。いよいよ4月26日(火)からスタートします。
死を目前にした偉人たちがなぜか現代のレストラン「ヘブンズドア」にタイムスリップし、無理難題をオーダーする不思議な物語。
いったいどんな映像になるのか。そしてスーパーネガティブ系(?)の主人公を、田辺誠一さんがいかに演じるのか。
そんな田辺誠一さんと、原作者の藤栄道彦さんのガチ対談の模様をお送りします。画伯同士(?)は何を語り合うのでしょうか?!

最後のレストラン

田辺誠一(以下、田辺):
いきなりですけど、僕が主人公役でよかったんですか?
原作の主人公は28歳と若いし、僕で大丈夫なのかと(笑)

藤栄道彦(以下、藤栄):
園場を田辺さんが演じると聞いて、正直なところ「イイ男すぎる!」と思いました(笑)。園場はネガティブだし、負の部分が多いし、まあ、自分に近い存在なので、田辺さんにお願いするのは申し訳ないというか…。
うちの奥さんも田辺さんのファンで、今日なんか「くれぐれも失礼なことを言わないように」って釘を差されてきたんですよ(笑)。

田辺:
いえいえ、そんな…。原作の漫画は以前から読ませていただいていましたけど、僕ら世代に響くというか、とても読み応えがありますね。そもそも、どういうきっかけでこの漫画を描くようになったのですか?

藤栄:
学校の図書室に、偉人の伝記を漫画にしたシリーズが置いてあるじゃないですか。僕はあれが好きだったんです。あと、天寿を全うしていない人は、死ぬ時に何を考えるんだろう…ということに興味もありました。そこで、偉人たちが自分の人生を総括するとしたらどうするか、と考えて、人生を締めくくるメニューはどうだろう、という発想になったんです。

田辺:
なるほど。そのメニューが毎回美味しそうで、いつも凄いなぁと思って読んでいました。ドラマの現場でメニューが再現されているのが楽しいんです。しかも、これが本当に美味しい。だから、食事シーンの演技はものすごくリアルだと思います(笑)。
ちなみに、先生はご自分で料理とかされますか?

藤栄:
料理を自分で作る時間はないですね。もっとも、腕もありませんけど(笑)。レシピを調べて、漫画に描くので精一杯です。

田辺:
それでも、偉人のエピソードとか、心情にシンクロした料理を思いつけるのはさすがですね。もっとも漫画家というだけで、僕にとっては尊敬の対象なんですけどね。

藤栄:
いやいや、田辺さんもイラストでご活躍じゃないですか。

田辺:
と、とんでもないです!
僕は元々、漫画が大好きで、中学時代にGペンとケント紙を買って「さあ、漫画を描くぞ」と意気込んだんですが、2Pくらい描いてすぐに才能のなさに気づいて、やめたんですよ(笑)。

藤栄:
でも、田辺さんの書いた犬は、いいですね。とても計算して描けるものじゃないですよ。

田辺:
あれは…20秒くらいで描いて、ノリでTwitterにアップしたんですが、自分でもまさかこんなことになるとは思わなくて。
ビックリしています(苦笑)。

藤栄:
絵の価値って、欲しいか欲しくないかなんですよ。だから、これほどたくさんの人から求められる田辺さんの絵は、それだけ魅力があるんだと思います。

田辺:
ありがとうございます。何か、テレます(笑)。
ところで、漫画に登場する偉人はどのように決めてらっしゃるんですか?

藤栄:
自分が興味を惹かれる人物、ということで選んでいますが、先ほどお話したように、志半ばでこの世を去ってしまう無念さのある人が多いですね。後は、同じ国や時代がカブらないようにとか…(笑)。

田辺:
かなり徹底して描く人物を調べたりするわけですよね。

藤栄:
そうですね。その人物の人生をなぞるというか、その人がどう考えるか、どう動くかが見えてくるようになれば、しめたものなんですが。集めた資料は8割捨てています。残った2割で話を構築しますが、捨てた部分がそれを支える基礎になるんです。

田辺:
極限の作業ですよね。自分に絵の才能がなかったことに感謝します。
うっかり漫画家になっていたら、大変なところでした(笑)。

藤栄:
でも、沢村栄治を描いた回のように、ひらめきがおりてくることもありますから。寝て起きたら出来ていた、なんてこともあります。

田辺:
そんな時ばかりなら楽でしょうけど、さすがにそれは(笑)。
ちなみに、個人的に好きな偉人とかはいますか?

藤栄:
真田幸村が好きなんですが、そういう人物はむしろ描きにくいんです。突き放して見られないし、思い込みで人間像を作ってしまいがちで。だから、好きな人物ほど描くのが苦手だったりします。

田辺:
なるほど、難しいものなんですね。そしてドラマに登場する偉人だと、特に気になる人はいますか?

藤栄:
楊貴妃ですかね。元々、レギュラーキャラクターにしようと思っていたくらいなんです。

田辺:
ドラマでは山村紅葉さんが演じますけど、かなりいい感じです(笑)。
ちなみに先生は、聞いて驚いたキャスティングはありませんでしたか?
僕は個人的には、武田鉄矢さんがナポレオンで出演されると聞いて驚きましたね。みんな「龍馬じゃないの?」って思うじゃないですか(笑)。

藤栄:
漫画そのままというわけではないのに、「なるほど!」と思える方々ばかりで、視聴者としてすごく楽しみにしています(笑)。
むしろ、こんな突拍子もない話を演じるのは大変ではなかったですか?

田辺:
たしかに、奇想天外な設定ですから、それをドラマでどうリアルに見せていくんだろう…と撮影前は思っていました。けれど、観ていただければ絶対に楽しんでいただける作品になっています。
撮影現場もすごくよくて、出演者が団結していますよ。撮影中に「パート2やりたいですね」ってみんなで言い合っていたくらい!

藤栄:
ネタはまだありますから、不可能じゃありませんね。もし、そうなったらうれしいです。放送前から気の早い話ですが…(笑)。

田辺:
そのためにも、これから描いてみたい偉人はいますか?

藤栄:
戦国時代の人物はやはり興味深いですね。背負っているものがあって、切なさもあって、描き甲斐があります。逆に、田辺さんが読んでみたい人物はいますか?

田辺:
そうですね…葛飾北斎とか、安藤広重なんてどうですか? 後は、最近の人物ですけど、スティーブ・ジョブスとか、ぜひ読んでみたいですね。

藤栄:
なるほど。参考にさせていただきます(笑)。

田辺:
そしてもし、先生が「ヘブンズドア」を訪れたとしたら、どんな料理を注文しますか?

藤栄:
うーん、園場が作ったものじゃなく(笑)、うちの子におにぎりを握ってもらいたいですね。店で売っている、機械で握ったおにぎりでも、手で握り直すと美味しくなるって知ってますか?
たぶん気のせいなんですけど(笑)、だからこそ、うちの子のおにぎりが一番美味しいと思うんです。田辺さんなら何を選びますか?

田辺:
僕も同じく、園場の料理じゃないですね(笑)。申し訳ないんですが、奥さんの作った豚のしょうが焼きがいいなぁ。

藤栄:
しょうが焼き、お好きなんですね。しかし、自分の描いた漫画が、実写になって動き出すというのは、なんとも不思議な気分です。早く観てみたいですね。

田辺:
23時台のドラマですから、観ていただく方々も大人世代が多いと思います。アラフォー世代の琴線に触れる小ネタも満載ですから、ぜひ楽しんでほしいですね。

藤栄:
ついつい、自分が昔楽しんだ漫画やテレビのネタを入れてしまうんですよね。

田辺:
僕としては、世代的にドンピシャでした(笑)。
とにかく、美味しい料理がたくさん出てきて、可愛らしい女の子がいて、楽しくてジーンとくるストーリーで。観終わった後にほっこりできるようなドラマだと思います。

藤栄:
「クイズ面白ゼミナール」を好きだった人なら、楽しんでいただける作品だと思います(笑)。

田辺:
先生、それって僕ら世代以外には伝わりにくいですよ!(笑)

誰もが知っている偉人たちの、誰も知らない最後の食事を、ぜひ、皆さんも一緒に見守ってください。
プレミアムドラマ『最後のレストラン』は、BSプレミアムにて、毎週火曜午後11時15分から。初回放送は4月26日(火)です!

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